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第三話【同じ事をするだけ】

「・・・ふぅ。これぐらいでしょうか・・・」



授業が終わって放課後。その後に彼女はいつも図書館へと向かう。

参考書、小説、漫画。机に置かれる本は相当な数だ。

遠くから見ても約40冊ぐらい。近くで見ると迫力は十分だ。



(ドサッ)



その音は広い図書館内でも響いた。小さな物でも集中すれば大きな圧力が掛かる。

ブックタワーが完成し、一番上の本を取り出した。





「この世が終わる時、神は言いました・・・『全ての物はいずれ無になる』と。

存在する物はいずれ消失してまた新たな生命が誕生する。

大地からは種が植えられ、芽が出て花が咲き・・・・・」




近くに座る人は何を言っているのか分かっていない。

彼女はいつもこの場所で速読の練習をしている。

山積みされている本がある図書館なら飽きることはない。




「『波の音を聞くと自然と心が落ち着くんだ』一人の少年は少女に対して言いました。

自分は身動きが出来ないから、こうして家の中で遠くの海を眺める。

激しい音を聞くと気分が高まる。バイオリズムとは・・・」




彼女のタイムスケジュールの約7割は勉強だ。

塾にも通っていながら、自宅に帰っても勉強をする。

問題集を解いて、全て終われば兄と姉が使用していた物を借りてやる。

それすらも終わったらこうして図書館で論理学などを学ぶ。




『何でも出来るようになりなさい』

父である神竜寺(しんりゅうじ) 義啓(よしひろ)の一言だ。

家訓でもある【文武両道】を常に守ってきた。




才能を持ち合わせている麗華には特にその期待が大きかった。

麗華もそれに応えるようにいつも勉強に加え運動までも頑張った。




それに対して結果が出てきたために更に努力をするようになり始めた。




寝る間も惜しんで勉強をした・勉強をしながら運動までもした。

彼女の睡眠時間は約5時間。

身体もそれに慣れてしまっていて早く寝ることが逆に出来ない。





そのため身長も138㎝と小学生の頃からほとんど成長していない。





それでも彼女は勉強を続ける。読書・速読は夕方まで続いた。

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