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風吹けば桶屋が儲かる

作者: 三浦合気

意味

何かが起こった事によって第三者が得をする事。

詳解

風が吹くと土埃が目に入り、

目の病気になる人が増え、

目の見えない人の使う三味線の需要が増え、

三味線の材料になる猫の皮が必要になり、

結果ねずみが増えて桶がかじられる、

だから、桶屋が儲かる。





「なんか悩んでんなら言えよ。話聞くからさ」

なんて言われたことがない(あったとしても忘れてる)から、

自分には悩みなんて無いんじゃね?フフッフー

って、日頃から思っていたけど、あった。悩み。

疑問。

それは、ベッドのうえに座って『モラリア』を読んでるとき。


大昔のギリシャに住んでいる、哲学者達は、一日にどれくらい糖分を摂取していたんだろう?


って。

現代日本人の砂糖の平均摂取量は約20gとか、

一日50g以上は摂取しちゃダメとか、

プロ棋士は試合中に気持ち悪いくらいたくさんの糖分を摂取する伝説、

いろんな話があるけども、昔の人は……



仙台は梅雨だというのに暑い。

ところで暑いと食欲が無くなるなんて、あれは嘘だね。

現に今、俺は腹が減ってる。

だから豚こま肉ともやしと納豆の焼きうどんをつくって食べた。

空腹は満たされたはずなんだ。これが重要なんだ。

俺は今、ベッドの上に腰掛けて、今月はお金を使いすぎたから節約しなきゃ、と、自分を説得しながら

、欲望を満たす最もらしい理由を探している。

この後しばらくの間は、よく覚えていない。

結局、理性をどっかに捨てて、狂ったフリをすることにしたんだが。

あああああああああああああああつい!もう無理!もう限界!

心のなかで自分にそう言い聞かせたあと、急いで近所のスーパに駆け込んだ 。

走って50秒。

アイスだけ買えばよかったのに、なぜか買い物袋の中には、100g58円の豚こま肉と、ハーゲンダッツ クリームチーズラズベリー、それからガリガリ君コーラ味が入っていた。

なぜこれを選んだのかわからない。

会計済ませて、帰り道、我慢できずに、ガリガリ君を食べながら歩いた。

やんごこなきかな。

帰宅して、30分もしないうちに、ハーゲンダッツも食べた。

やんごこなきかな。



それからベッドで本の続きを読んでたらいつの間にか寝てて、起きたら夜の9時。

あああああああああああああああつくはないけど甘いモノ!と自分に言い聞かせながら冷蔵庫を開けたら、作り置きのゲロ甘アイスコーヒーはもう無い。

手は震えた。(気がした)

右のまぶたが痙攣した。(気がした)

近所のスーパはもう閉店している。

近所のセブンイレブンに駆け込んだ。

信号がちょうどいいタイミングで代わってくれた。

俺はまだツイてる。

ガリガリ君の梨味を購入して、帰路、我慢できなくなって、食べながら歩いた。

星空を頭上に置いて食べるアイスはなんておいしいんだろう。

私は少なくとも味覚だけは信じられる。

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