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可変の天使  作者: 影薄
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9 ギルドの説明

村を出たノルンとモナは目的地を目指しその途中でノルンは冒険者ギルドの説明をしていた。

冒険者ギルドは冒険者を雇い町や村の依頼などギルドにとって重要度の低い依頼は掲示板に張り出され受けることが出来るランクの物がうけ、貴族等や緊急性の高い依頼は適切なランクの者か上位の冒険者が受けないか打診し、依頼達成の証拠として依頼の書類に依頼者からサインを貰い硬化を受け取るようになっている。ノルンが今回受けた薬草採取の依頼ではその場で銅貨を受け取っていたが、それは村や個人等の依頼は依頼料が少ないためである。逆をいえば高額な依頼料を払う時はトラブルを避けるべく必ずギルドが預かり依頼者のサインがある書類を確認しなければ報酬を渡せず、もし依頼を達成する事なく書類にサインだけ書かせるような真似をすれば書類に仕込まれている契約の魔術の効果により、ギルドに伝わるように出来ておりギルドの信用の為重い罰則と罰金が課せられる。冒険者のランクは上位のA,B,Cと下位のD,E,Fと実力主義のS の三つに別れている。下位は主に採取や物資の運搬を生業とし戦闘は獣やゴブリン等の低級の魔獣位しか許されていない。

上位の冒険者は主に戦闘を生業とし有事の際はランクが上の者が現場の士気を取り市民達の避難と救助行う義務があるがそれ相応にギルドから融通をきかせて貰う事が出来る。そして最上位のランクSはただ強いかどうかで決まり基準として一人でドラゴンを倒せるなら間違いなくランクはSとなるがその強さに至った人間はもはや人間をやめており100年に一人でもでたら御の字と言えるほどに無謀なランクではある。しかしランクS が居るならばそれは人類にとって英雄と呼べる逸材なのだ。

ノルン「とま〜、大体こんな感じだね」

ノルンの説明にモナはほへ〜と気の抜けた声を出しモナが知るノルンのランクが気になった。

モナ「あれ、でもお姉ちゃんのランクって確かB だって言ってたよね」

ノルンのランクが正当に判断されていない事にモナは訝しんだがノルンは気にした様子も無くこれから行くギルドがどういう場所か少し濁しながらモナに話す。

ノルン「モナ、ボクの故郷に出る杭は打たれるということわざがあるんだ。」

モナは言っている意味がよく分からずに首を傾げるがノルンがこれ以上何か言う気がない事を察したモナはどうやら気分のいい内容じゃないこの話題から話わ変えようとする。

モナ「ランクの事は今は良いとして今向かっている町はなんて名前だったかな?」

ノルン「あぁ今向かっているのはアクラの町という所だよ」

そうなんだと無邪気に笑うモナは初めて村の外に出たことで自分の知らない町がどんな所かなと楽しそうに破顔するその隣でノルンの顔に少し影が射した事には気づかなかった。

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