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可変の天使  作者: 影薄


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65 番外 薔薇と勇者2

 大樹が言ったモナを一人でバッファローを戦わせたノルンにイチカは思考が停止した。

 他の四名も顔を強張らせバッファローの事を思い出し身体が恐怖で震える。

 身体変化(メタモルフォーゼ)で身体を作り変え高い身体能力と魔力を持っている今の自分達ならバッファローはそれほどの脅威ではないがもし自分達が身体を作り変える前なら殺されるだろうと理解している。

 だというのに身体を作り変える前の自分達よりも身体が小柄でどう足掻いてもバッファローに勝てず殺されるようなモナが一頭討伐したと言っているその事実が信じられない。

大樹「うん?あぁ、モナがバッファローを討伐したのが信じられないんだな。しかたないか、俺も直接見てなかったら信じられないし。」

ゲンサム「そりゃぁねぇ、モナちゃんまだ子供よバッファローを討伐とか無理だと思うわ。でも貴方達はモナちゃんが討伐したのを見たんでしょう。ちょっと詳しくお願いね。」

 ゲンサムのその言葉に詳しくって言ってもなぁと思い勇者パーティの皆をみる。

 大樹の視線でモナの動きを思い出し説明出来るように考える。

アンナ「えっと、モナちゃんバッファローが突進してきても慌てないで武器を構えてましたね。」

ドンド「おぉそれで直撃する前に後ろに大きくジャンプして衝撃を流してたな。」

エルーシャ「それで上に突き飛ばされそうになるのを角を掴んで背に乗っていたな。」

ヒスト「んでその角に両足で宙ぶらりんになって動き回るバッファローの左足を切り裂いてバランス崩して倒れさせたな。」

アリシア「最後に倒れ込むバッファローの首を武器で突き刺しバッファロー自身の重さで首を引き裂いていました。」

 説明を聞いて有難うとゲンサムは言って少し考えて質問をする。

ゲンサム「ノルンがモナちゃんに一人でするように言ったのよね。ノルンはモナちゃんが討伐出来る保証でもあったの?」

大樹「討伐出来ると判断したって言ってたぜ。それによく分かんないだけどモナの強みが相手を観察する洞察力とか言ってたし。」

コハル「えっ、それって強いの?討伐したってのは事実みたいだけどそんな事で出来ると判断したの?」

ユイ「いや流石にそれが強みとか冗談でしょう。もしかしてあの子スキル持ってたり。」

アリシア「いえ、スキルを持ってないかノルンに確認を取りモナはスキルを持っていませんでした。」

ゲンサム「あらモナちゃんが冒険者になった後に首都で一度ステータスを取ったからスキルを持って無いし特別高い項目も無かったわよ。」

 ゲンサムの言葉でギルドでは首都でステータスを測る事が出来るのでそれが事実だと分かる。

ミサキ「ならあまり認めたく無いけどノルンの指導が良かった事になるのか。そのモナって子は確か魔獣の写真を取ってた子だから。」

アユミ「そういえばそんな事していたね。でもさ一歩間違えば死んでいたなら特訓の指導に良いとは言えなくない?」

 話している内に思考が停止していたイチカはハッとして大樹に詰め寄る。

イチカ「ちょっとアンタあの子がバッファローと戦ったとかどういう事よ!?」

 イチカに詰め寄られその形相に怯みながら大樹は答える

大樹「いや俺に言わないでくれない!まさかモナが俺達と離れてバッファローと対峙してるとか思わねぇよ!」

 イチカの様子に驚いた顔をする勇者パーティとゲンサムだがローズガーデンはやはりあの子はイチカの中で大きい存在だと理解する。

イチカ「はぁぁ!あの子から目を離したからそんな事になったんでしょ!」

アリシア「えぇ確かに私達は目を離しました。しかし言い訳になりますがノルンは一体を討伐させる気でした。」

 確かに自分達はモナから目を離した。

 戦闘中モナが付いてきているのを尻目に動いていたので側にいるだろうと思っていた。

イチカ「というかノルンよノルン!一人でバッファローを討伐させようとしてんじゃないわよ!アイツ自分が強いからって出来ると思ってんじゃないの!ヤトちゃんが死んでたらどうすんのよ!」

 ヤトちゃん?と疑問を浮かべる勇者パーティは言い方からしてモナの事だと分かるがあだ名かと思うがそうでもなさそうで困惑する。

 ゲンサムも困惑するが確認するより先に落ち着かせたほうがいいと声をかける。

ゲンサム「確かにノルンがさせた事は一歩間違えば自殺行為だけど出来ると判断したのだから私達が横から言う事じゃないわよ。それに個人的にノルンとモナちゃんがルルリラに行く前の事も聞きたいわね?」

 それを聞いて憤っていたイチカはまるで冷水をかけられたように顔を青くして黙る。

大樹「それって数日前のことだよな?何かあったのか?」

ゲンサム「あるにはあったわね。まぁイチカの様子を見たら無理には聞けそうにないわね。」

 大樹は顔を青くしてバツが悪そうにしているイチカをみて明らかに何かあっただろうと思うがゲンサムの言葉通り聞けるような雰囲気ではないので聞かない事にした。

イチカ「私帰るわ。」

 そう言ってスタスタと外に出るイチカにローズガーデンもえっ、となり唖然とする。

 そして慌てて後を追い掛ける四人を見て困惑するゲンサムは何やら地雷を踏んだのかと思う。

大樹「えっ、えっ、何か急に帰ったんだけど?」

 憤ったと思えば急に帰ったイチカを流石にどうかと思うなと大樹ですら考える。

ゲンサム「ま、まぁ受付で言い合っているよりは良いんじゃない?」

 ゲンサムの言葉に納得はしていないがギルド本部でしないといけない依頼の報告がまだあるのでそれを済ませる事にした。

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