表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
可変の天使  作者: 影薄


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/73

55 勇者と同行の依頼5

 荒野に付きアリシアは魔術により無詠唱で障壁を貼りその中にモナとアンナがいるのを確認した後ドンドが大盾を構え戦闘に立つ。

ドンド「俺は今日は盾で防ぐのに専念するから攻撃は任せたぞ。」

大樹「おぉ、任せろ一撃で仕留めてやる。」

エルーシャ「張り切り過ぎて外すなよ。」

 分かってるってと大樹が返すのを横目にヒストは細い剣を鞘から抜き片手で持つノルンを見ていた。

ノルン「どうかしましたかヒストさん?」

ヒスト「なんでもあらへんけど、あの子危ない所に連れて行くのは今回でやめた方がいいで。」

ノルン「その事ですか。ですが過剰に守るのはそれもあの子の為になりませんよ。」

ヒスト「それで死んだら目も当てられないやろが。盗人に成らないと行きていけないわけじゃないんやろ。」

ノルン「なるほどそういう事ですか。言いたい事は分かりますが何よりモナが望んでいます。」

ヒスト「何がなるほどやねん。」

 ノルンの言うなるほどの言葉の意味が分からず眉間にシワを作るがそれでもモナを討伐に連れ得ていくのを辞めないだろうと察し何故わざわざ危険な所に連れて行くのか疑問に思う。

 すると前方からブルルと低い唸り声が聞こえ思考を切り替える。

 前方に五頭のバッファローが此方に狙いを定めており大樹とエルーシャが左右に走っていたその二人を追い四頭が左右に走り残り一頭が突進をしてくるのをドンドが大盾で防ぎ拮抗している。

 アンナがドンドにヒールをかけ回復しヒストはナイフでバッファローの首を斬りかかるが黒い体毛により弾かれる。

首を横に振り角でヒストを貫こうとするがドンドがヒストの前に来てそれを防ぐ。

 しかし前が空いた為バッファローはアリシア達に突進をかまし障壁で防ぎドンドが大盾で横から突撃しその反対でヒストはもう一度ナイフで首を狙う。

 先程と違いドンドに押されているためその首にナイフが突き刺さる。

 ブモォォォと唸りヒストを睨み突進し追い掛ける。

ヒスト「神経毒のナイフや少ししたら効いてくるで。」

ドンド「よし効いてくるまで頼んだぞ。」

 突進を躱し一頭の気を引くのをヒストに頼みそれぞれ二頭の相手をしている二人を見る。

アリシア「ドンド、ダイキはまだ大丈夫でしょう。エルーシャの援護に行きましょう。」

 おぉと返しエルーシャの方に行く。

エルーシャ「思ったより来るのが速かったな。」

ドンド「ふん、簡単に遅れを取るかよ。」

 魔力の長けたエルーシャは無詠唱で火球をバッファローの顔面に当て目眩ましをしながらその横から斬りかかる。

 しかし致命傷には至らずその二頭はエルーシャに角で突き刺そうと首を振り狙う。

 ドンドが大盾でその角を防ぐ障壁の中でアンナが二人にヒールをかけ続け疲労がたまらないようにしている。

 勇者パーティの戦闘を観察していたノルンはなるほどと分析する。

ノルン(後方支援のアンナさんとそれを守る障壁を貼るアリシアさん。ドンドさんが大盾で守りながら恐らく何時もは斧で斬りかかり神経毒のナイフでヒストさんが敵の動きを止める。そしてダイキさんとエルーシャさんの二人で撹乱しながらメインでのアタッカーとして敵にトドメを刺す。)

 バランスの良いパーティではあるのだろうが二頭のバッファローの相手をしている大樹の動きを見てこのパーティの問題点を思考する。

ノルン(身の丈はある大剣を使っているけど扱いきれてない。ただ振り回して首を斬ろうとしているだけ。)

 大樹の援護に入ろうとしたが神経毒で一頭が動かなくなり気を引か無くて良くなったヒストが大樹に加勢する。

大樹「ヒスト助かる。」

ヒスト「かまへん、後で動かなくなったバッファローの処理頼んだで。」

 大樹が任せろと言ったのを聞いた後ヒストがコートのポケットから丸い何かを取り出しバッファローの顔面に投げつける。

 それは当たった瞬間パンっと弾け中から粉が撒き散らす。

 顔面に当てられたバッファローは悲鳴を上げ横に倒れのたうち回る。

ヒスト「特製の催涙ボールはよく聞くわ。」

大樹「うわぁ、魔獣だけど可哀想だわ。」

 のたうち回るバッファローに大剣でトドメを刺しもう一頭のバッファローを警戒するが左右から唸り声が聞こえる。

 五頭のバッファローと戦闘している間になんと九頭のバッファローが此方を睨んでいた。

 パーティに緊張が走り迫る九頭の方にノルンが走っていく。

大樹「いや、一人じゃ危ねーよ!」

ヒスト「まずはコイツを仕留めんばやろ!」

 先程と同じように催涙ボールを投げつけるが避けられる。

 大樹はバッファローの正面に立ち大剣で受け止めるよう大剣の側面を構える。

 唸り声を上げながら突進してくるバッファローを魔力付与(マジックバフ)で腕力を強化し受け止めた後力任せに大剣を振ってバッファローを投げ飛ばし転倒した所で首を斬る。

 エルーシャ達の方に行きドンドの大盾と拮抗しているバッファローを切り飛ばしエルーシャが相手していた方は火球と剣術により倒れていた。

大樹「よし後はあいつらだな。」

エルーシャ「待てダイキ、私はノルンの実力がどの程度か見てみたい。」

大樹「何いってんだよ!見殺しにする気か!」

エルーシャ「そうじゃ無い。元々私達と同行すると分かる前に受けると決まっていたのならば討伐する自信があるという事だろう?ならお手並み拝見したい所だ。」

アンナ「あ、あのモナちゃんに大丈夫か聞いたほうが早いと思いますよ。」

 それもそうだと全員がモナを見る。

モナ「はい、大丈夫だと思います。」

 何時も依頼について行っているだろうモナの言葉を聞きノルンの戦闘を見守る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ