54 勇者と同行の依頼4
ガックリと項垂れる大樹に苦笑しながらも勇者の仲間達は興味深くモナを見る。
アンナ「モナちゃんって私と同じ村娘なのに図鑑の内容を暗記しているなんて凄いね。」
ドンド「魔獣の図鑑を読み込んでいるならダイキに説明するのを頼みたい所だな。」
ダイキ「ちょっ、流石に年下の子に説明されるのは恥ずかしいって!」
話している横で町長が話しかけずらそうにしているのを視界に入りノルンが尋ねる。
ノルン「町長どうしました?」
町長「あぁいえ、一五頭のバッファローはどうやら群れからはぐれた個体のようで別々に走り回っていますので対峙している横から突進してくるかもですのでお気をつけを。」
ノルン「なるほど、有難うございます。」
バッファローが別々に走り回っているなら周囲の警戒を怠らないようにしないとと思いもう一つ勇者に確認しておかない事を尋ねる。
ノルン「ダイキさんに単刀直入に聞きますが、勇者として召喚された際に発現したスキルの詳細をお聞きしても?」
ダイキ「そっか戦闘するから言っとかないとな!俺が持つスキルは二つあって武具強化と魔力付与の二つだな。」
アリシア「正確な効果は私から説明します。」
武具強化は剣等の武器と鎧等の防具を強化するスキルであり強化するには鉄鉱石等の武具の素材を大樹がその武具にかざす事で強化されますが素材となった鉄鉱石は跡形も無く崩れ落ちその効力は安価な鉄鉱石は低いがその分無制限に強化でき数をこなせば上がりつづげ希少な鉱石は一回でかなり強化されるが希少な鉱石の場合強化出来る回数が決まっている。
魔力付与は大樹が世界を渡りその際に宿った魔力を付与する事で身体又は扱う魔術の効力を強化でき自分自身だけでは無く他者に対してもその強化は出来る。さらに腕や足などに部分的に魔力を付与する事でその効果は倍増するがその分身体の負担が大きくなる。
アリシア「こんな所でしょうか。ダイキのスキルは主に強化する事ですね。」
ノルン「なるほど、ではあと一つ聞きたいのですが王女である貴方も討伐に行くのでしょうか?」
アリシア「えぇ、一応魔術の心得はありますので自分の身は守れます。」
アンナ「アリシア様は障壁の魔術が使えますので危なくなったらアリシア様の近くが安全ですよ。」
ノルン「了解しました。では討伐にいきましょうか。」
大樹「俺が夜になる前に終わらせるから町長さんは安心して待っててくれ。」
大樹の強気な言葉に期待していますと曖昧に町長が頷き部屋を出る。
モナも一緒に部屋を出るのでアンナは疑問に思ってノルンに尋ねる。
アンナ「あのノルンさん。モナちゃんも来るのは危ないのでは?」
アンナの言葉にモナがいることにノルン以外の面々は難色をしめす。
これから獰猛なバッファローの討伐に行くとゆうのにモナが居ては危険ではと思っていた。
エルーシャ「まさかこの子も連れて行くのか?言いたく無いがお荷物は居ないほうが良いと思うが。」
ドンド「君は危ないからこの屋敷で大人しく待ってる方が良くないか?」
討伐に行くのにどう考えてもお荷物だろうと考えているのは仕方ないが元々ノルンが受けた依頼であり、ある事をモナにさせるつもりなのでノルンはその言い分をきっぱりと断る。
ノルン「言いたい事は分かりますが、元々ボクが討伐してある事をモナにしてもらおうと思っていましたのでこの子も連れていきます。」
アンナ「下手したらこの子が死んじゃいますよ!やめた方が良いですって!」
大樹「アリシアの側に居れば大丈夫だろうけどさぁ無理に連れて行かなくてもよくない?」
ヒスト「いや、ダイキこの人僕達と同行する前からモナちゃんに何かさせるつもりだったみたいやで。まぁこの子が死んでもいいなら僕は構わないけどな。」
ノルン「モナは死なせませんよ。ボクが守りますから。」
なら危険な所に連れて行くなと思うがどうやら連れて行くのは決まっていた事みたいで難しい顔をするがパーティの皆がアリシアを見るのでその意図を汲み取りアリシアはモナに言う。
アリシア「分かりました。モナ貴女は私から離れないで下さい。」
モナ「え、あの」
アリシアの言葉にノルンの言うある事の内容を知っているモナは良いのだろうかと考えノルンの方に顔を向ける。
ノルンはうぅ〜んと少し考えコクリと頷く。
モナ「ではアリシア様お願いします。」
ペコリとお辞儀したモナがアリシアの近くに来たのを確認してから一同は荒野に向かう。




