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可変の天使  作者: 影薄


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53 勇者と同行の依頼3

 二人は町長の屋敷に付き中に入ると書類仕事をしている職員達がいるのでノルンは手が空いているだろう職員に話しかける

ノルン「すみません。依頼で来たノルンですが、町長はどちらですか?」

職員「ノルンさんですか。はい、話は伺っています。今町長は勇者が来られるというので出迎えに行かれて降りまして、すみませんが戻られるまで応接室でお待ちくれませんか。」

ノルン「えぇ大丈夫です。では待ちますので応接室は何処ですか?」

 此方ですと職員が案内するのでついて行き応接室のソファに二人で腰掛ける。

モナ「勇者って結構な高待遇なんだね。」

ノルン「まぁこの国の王族が召喚したから待遇的には王族と同じだと考えれるよ。」

 王族が召喚し後ろ盾となっているということは勇者を敵に回すという事は実質的に王族と敵対する事になる。

 民衆の支持がSランクの冒険者達にあり王族の立場が弱いがそれでも腐っても王族である為騎士隊等の戦力を持つので敵対する事は勝ち目は無く何より外聞に悪い。

 一つの町の長が来るならばわざわざ出迎えなければ失礼に当たる位にはまだ王族としての権威は失ってはいない。

 少しの時間が立ちドアの向こうからコンコンとノックがありガチャッとスタークの町の町長が入ってきてその後ろに六人の人物達も続く。

町長「すみません、ノルンさんお待たせしてしまったようで。」

?「へぇ〜アンタがノルンっていう人か。」

 町長に続いて言葉を発したのは六人の先頭に立つ黒髪の少年だった。

?「ちょっ、ダイキさん初対面なのに失礼ですよ。」

?「ガハハ、ダイキが初対面で無遠慮なのは今に始まったことじゃないだろう。」

?「そうやね、ホントにダイキは誰に対しても無遠慮やし今更や。」

 黒を貴重とし細かな装飾のある衣装を着る茶髪の少女が注意をしてガハハと笑い飛ばす赤褐色の髪と髭のドワーフとそれに便乗している灰色の髪とそれと同じ色のコートを羽織る糸目のひょろ長い男性が苦笑している。

ノルン「えっと、まずは町長さんお出迎えに行かれていたので特に気にしていません。そして貴方達が勇者パーティですね。初めましてボクはノルンといいます。こちらが今ボクが保護者代わりで一緒に付いてきているモナです。」

モナ「初めましてモナといいます。」

 ノルンに習い勇者パーティにペコリとお辞儀するモナを見て緑髪の女性がダイキを茶化す。

?「ダイキはこの子を見習った方がいいんじゃないか?初対面でお時期する所とかを特に。」

大樹「酷くないエルーシャ、俺だって時と場合は分かってるよ。」

?「皆さんまずは自己紹介が先でしょう。話はそれからです。」

 長い金髪のドレスを来た人がパンパンと両手で叩き黒髪の少年はやっべぇと顔を強張らせた後ノルンに向き直り自己紹介をする。

大樹「改めて俺は天海大樹この国に召喚された勇者だ!」

 勇者と声高らかに言う大樹に続きパーティの仲間たちも自己紹介をする。

アンナ「私はアンナといいます。恐れながら教会の聖女をさせてもらっています」

エルーシャ「私の名前はエルーシャ・トラントだ。噂通りの実力者か手合わせしたいものだ。」

ドンド「やめとけやめとけ、これから依頼だっていうのに体力使うな。俺はドワーフのドンド・ゴルードってんだよろしくな。」

ヒスと「僕はヒストっていいます。まぁ何にせよ仲良くしましょうや。」

アリシア「ヒスト貴方わざとらしく胡散臭くしていませんか?はぁ、私はこの国の第一王女であるアリシア・グレイス・エルゲニアです。」

 一通り自己紹介を済ませた後町長より依頼の確認をする。

町長「では一五頭のバッファローの討伐をお願いします。」

大樹「おお勿論だ。ちなみにバッファローってどういう魔獣だっけ?」

 大樹の言葉にズッコケそうになる一同をみて大丈夫なの?と不安になるノルン。

アリシア「ま、まぁまだこの世界に来て一年ですししょうがないですね。」

大樹「一応図鑑とか見てはいるんだけど見てたら眠くなって。あ〜とモナだったけ分厚い本見てると眠くなるよな」

 図鑑を見て覚えようとしているが進んでいない事を言っていると居心地が悪くなって来たので多分共感してくれるであろうモナに話を振る。

モナ「えっと、私は特に眠くはならないです。あの、図鑑に書いてあったバッファローの特徴なら言えますが聞きますか?」

大樹「えっ、マジで。聞かせてくれない。」

 共感どころか図鑑の内容を教えてくれるというので大樹は頼んだ。



 バッファロー 全長二m〜三mの牛型の魔獣

 元々はただの水牛だったが魔族により魔獣へと改良された。草食動物であるが気性が荒く魔獣になり気性の荒さに磨きが掛かりより獰猛に縄張りに入った侵入者に対し過剰に攻撃をする。その体毛は黒く固く普通の剣を弾き頭の左右に伸びた角は太く鋭く獲物に突進して貫く槍でもある。



モナ「図鑑の中で今必要な所はこんな所と思います。」

大樹「有難う!...うん?必要な所?もしかして魔獣の図鑑の内容を全部暗記してる?」

 図鑑に書いてある内容をこんな小さい子がすらすらいうので大樹達は目を丸くしていた。

 教えてくれたモナにお礼を言った後必要な所というのでそういえば獰猛さと体毛の硬さと角使った突進が危ないことという今から討伐に行くために必要な知識を教えてくれたという事はもしかして暗記しているのかと問いかけた。

 いやいや、流石にそこまでじゃ無いよねと思いモナの顔を見るとキョトンとしているので思い違いだよねとうん、そうだと納得する前にモナが言葉を発する。

モナ「何度か繰り返して読めば図鑑の内容全部暗記出来ると思いますが?」

 とんでもない事を何気に言うモナに対しガァーンと雷に打たれたように驚く大樹にアリシアは思わず言う。

アリシア「エルーシャの言う通りダイキはこの子を見習った方がいいのでは?」

 アリシアの言葉に大樹はガックリと項垂れる。

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