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可変の天使  作者: 影薄


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45/72

45 港町の依頼2

 浜辺に着くとモナは隠れる為の岩陰を探しそそくさと隠れる。

 ノルンがシーサーペントの方に歩いていく様を見て過去にノルンが話していたモノが見られるんじゃと期待する。

モナ(前にお姉ちゃんが言っていた斬撃を飛ばす技の飛斬ってのが見れるかも。)

 ノルンの故郷に伝わる剣術を聞いては居たが実物をまだ見ていない為どのようなモノかワクワクする。

モナ(確かその剣術の名前は闘刃術って言ってたな。)

 飛斬はその闘刃術の技術の一つだと言っていたので見逃さないようにこれから始まる戦闘を観察する。



 シーサーペント達がノルンに気付き大口を開けて威嚇する。

 ノルンは構わず十頭の中で一回り大きい個体がリーダー格かなと検討を付ける。

ノルン(戦う前に、一手間っと。)

 ノルンはポーチから呪符を取り出しシーサーペント達を警戒しながら詠唱を唱える。

ノルン「舞い上がる砂塵吹き荒べ我が手足と動け。マニピュレイトサンド。」

 唱えた後浜辺に呪符を投げ呪符から光が出て呪符が灰となり崩れる。

 浜辺の砂が舞い上がりノルンの周囲をまるで守るように囲う。

ノルン「さてと、戦おうか(ヤロウか)。」

 攻撃的な笑みを浮かべ剣を構える。

 十頭の内ノルンの近くに居た四頭のシーサーペントが襲い掛かる。

 丸呑みしようと襲い掛かるのを浮かぶ砂を固め足場としそれを蹴って跳躍し避ける。

 シーサーペントは飛んだノルンの四方から襲うが浮かせた砂の足場を増やし避けながら宙を舞うノルンにリーダー格以外の五頭のシーサーペントが業を煮やし加勢する。

 避けながら剣をふるい首を落とすチャンスを虎視眈々と狙い蹴りを入れる。

 蹴った反動で反対側に飛び砂の足場とシーサーペント達の隙間をすり抜ける。

 ノルンを捕らえる為に牙で噛み殺そうと、胴体で締め上げようと、尻尾で叩き落とそうとしているが一向に捉えられない。

 一頭のシーサーペントがノルンに噛みつこうとしてノルンは別のシーサーペントを蹴ったあと水棲生物特有のぬめりでわざと足を滑らせる。

 足を滑らした影響でノルンの身体は後ろに下がり空中で身体を捻り噛みつきを回避し首に向かって剣を振る。

 通り過ぎた後ドサリと首が落ちる。

 一頭殺られた為に動きが少し鈍りノルンはすかさずもう一頭の首めがけて剣をふるい首を後ろに下げて避けたと思われたが直後そのシーサーペントの首が飛ぶ。

 その様子をみた他のシーサーペントはギョッとして止まりノルンはそれを見逃さず舞いながら詰め寄る。

 二頭の首に切り傷を付け反撃しようとしていたその二頭の切り傷が首を一周し切り落とす。

 飛斬・回、斬撃を飛ばし斬りつけた箇所から一周して切り裂く攻撃。

ノルン(飛斬・回は少し斬るだけで両断出来るから使いやすいんだよね。)

 残り五頭めがけて剣をおおぶりに五回振る。

 ノルンの前に居ては危ないと五頭のシーサーペントは素早く左右と後ろを取り丸呑みにしようとするがノルンはもはや見ておらず最後の一頭の方に向いている。

 もう少しでノルンに届こうとした所で上からギロチンを降ろされたように五頭の首が飛ぶ。

 飛斬・三日月、飛ばした斬撃がまるでブーメランのように戻って来る斬撃であり危険と判断したノルンの正面に入れば避けれた攻撃だった。

 最後のシーサーペントがノルンに狙いを定め大口を開け身体を収束する。

ノルン(モナが見ているんだし最後は格好良く決めたいね。)

 そう思いノルンは剣を振るって舞い踊る。

 シーサーペントがノルン目掛けて一直線に飛び掛かる。

 踊りを終え剣を頭上に掲げ円を描くように剣を振る。

 飛斬・螺旋、無数の斬撃を飛ばし螺旋状の形に折り重なりその範囲内を斬撃で切り刻む攻撃。

 仇を取ると言わんばかりに素早く襲い掛かるシーサーペント。

 しかし哀れかなノルンの放つ飛斬・螺旋をくらい細切れになるまで切り刻まれる。

 飛斬・螺旋はシーサーペントだけでは無く浜辺も削りながら十m辺りまで海を割った所でようやく止まる。

 ノルンは書類に達成したサインが契約の魔術で書かれたことを確認して一息つく。

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