44 港町の依頼
ルルリラの港町を歩きながらノルンは目的の建物まで行く途中にモナに説明する。
ノルン「今から行くのは漁業共同組合って所に行くよ。」
モナ「その漁業共同組合ってなんなの?」
モナがキョトンと疑問を言いそれにノルンは微笑み続ける。
ノルン「ざっくり簡単に言うとこのルルリラで漁師になる為の資格を得る為に入る必要のある所なんだけど正確にはその資格は個人でも取れるけどまぁ割愛しようか。」
ノルンの言葉に耳を傾けうんうんと聞くモナ。
ノルン「その漁業共同組合は、長いから組合でいうよ。組合はルルリラの漁師の大体が所属していて水揚げした魚の加工と販売まで組合で取り締まっているんだ。」
モナ「あれ?なら、漁師になるなら組合に入った方が早いの?」
ノルン「まぁそうだね。だけど、組合に入って個人で船を持てるまで稼いだら独立して個人営業している漁師とかいるしその独立した漁師に弟子入りして漁師になる人もいるけど今は関係ないね。」
ノルンもモナも今の所漁師になる気はないのだから流しノルンは続ける。
ノルン「とにかく今回の依頼主はその組合の漁師の人だよ。」
そうなんだとモナは言いノルンは目的の建物である漁業共同組合に付き中に入る。
漁師「いや〜、すいませんね、わざわざお越しいただいて。」
組合に入り依頼主であるガタイの良い漁師が来て来客用の部屋に案内される。
ノルン「では依頼の確認をしましょうか。」
漁師「えぇ、依頼はシーサーペントの討伐でしてしかも十頭いやがるんですよ。」
ノルン「はい、聞いています。その位の数でしたら問題無いかと。」
漁師「がははっ、頼りになりますな。海の大蛇を討伐できるなんて。」
豪快に笑う漁師を見てモナは図鑑で見たシーサーペントの記録を思い出す。
シーサーペント 全長三十mある海の大蛇
海中を生息域としており特定の縄張りが出来たらその場所に根付くが特定の場所は特に無く海のどこでも泳ぎ周り航海している船に襲い掛かるので漁師達にとって不幸の象徴と言われている。
ノルン「書類には浜辺でたむろしていて危ないから討伐してほしいと書いていますが間違いないですね。」
漁師「そうなんですよ。何故か浜辺を縄張りにして危ないったらありゃしない。この町で被害が出る前に討伐お願いします。」
モナは不思議そうに会話を聞いていたが言葉は発さず成り行きを見守る。
ノルン「分かりました、まかせて下さい。」
漁師「おお、そうですか。お願いします。」
会話が終わり言われた浜辺に行く途中でモナはノルンに聞く。
モナ「ねぇお姉ちゃんシーサーペントって海中に生息する魔獣だよね。」
ノルン「そうだよ。浜辺を縄張りしているというより浜辺に逃げて来ているかもね。」
モナ「海にシーサーペントが逃げる何かが今いるって事だよね。」
ノルン「何か被害が出たとは聞いていないから詳細は分からないけどね。」
詳しく調べなければ海に何が居るかは分からない。
なら今は依頼を済ませる事を考えようとノルンは思う。
ノルン「モナ今回は岩陰とかに隠れててね。」
依頼をモナに同行させノルンの戦闘を見せ戦闘する時の動きをモナに学ばせていた。
何事も聞くより見たほうが習得が早いので出来るだけモナに自身の周りを気がけて貰いながらノルンは戦闘しゴブリン位の下級の魔獣ならモナの特訓の為何体かはモナに戦わせた。
だが今回はシーサーペントという人間を丸呑み出き討伐するにはAランクの冒険者が複数いる必要があるので流石に危険だと判断した。
モナ「うん、私じゃどうにも出来ないからね。」
その言葉を聞いて今回は仕方が無いと思いシーサーペントの居る浜辺に着く。




