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可変の天使  作者: 影薄


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43 ルルリラの港町

 ルルリラのギルド支店に転移したノルンとモナの二人は転移した事を確認する。

 先程の部屋には無かった磯の匂いにモナは気づきスンスンと匂いを嗅ぐ。

モナ「なんか独特な匂いが、これが潮とか磯の香りなのかな?」

ノルン「そうだよ。まぁ慣れない人は生臭いなんて言うけど正直その人の好みだから。でもモナは嫌じゃ無い感じだね。」

モナ「うん、そんな気にする匂いじゃないよ。」

 初めて嗅ぐ磯の匂いに微笑みながら楽しむモナを見てノルンも笑う。

ノルン「それじゃ、部屋を出て受付の人に依頼の確認をしようか。」

 そう言って二人は部屋を出て受付にいるルルリラの受付嬢に話しかける。

ノルン「すみません。ノルンですが依頼を受けに来ました。」

受付嬢「あぁ、ノルンさんこんにちわ。依頼の件ですね書類の内容の再確認をしますので少々お待ちください。」

 受付嬢が書類と依頼内容の再確認をする。

 確認が終わり受付嬢はノルンに書類を渡す。

受付嬢「では、シーサーペント十頭の討伐お願いします。詳しい話は依頼主の漁師の方に確認をお願いします。」

ノルン「はい了解しました。」

 書類を受け取りモナに向き直るとノルンはモナに行こうかと言い二人はギルドを出る。

 その二人を受付嬢は眺めルルリラの受付嬢は疑問に思う。

受付嬢(どうしてノルンさんはあのようなみすぼらしい子供の保護者代りをしているのでしょうか?)

 妬まれているが確かな実績を持つノルンの事を評価している人もいる。

 ルルリラの受付嬢もその一人だからただ純粋にモナという子供の何がノルンの琴線に触れたのだろうかと気になっていた。

受付嬢(こけた頬に明らかに栄養が行き届いてない小さな身体。ノルンさんが入れ込む程ですかね。)

 疑問に思うが気にしても仕方が無いと受付嬢は仕事に戻る。



 ルルリラの港町を歩くノルンとモナ。

 所狭しと並んでいる木造で出来た家に屋台では干物として干されている魚に水を貼った樽に魚や貝類を入れ売られている。

 港町である為船の行き来が盛んで異国の衣類の生地に見た事が無い模様の食器等が売られ行き交う人々の声も活気に溢れている。

モナ「なんか、凄い賑やかだね。」

ノルン「活気溢れてるからこの町の人達は明るい人が多いからね。」

 そうなんだとノルンに返しキョロキョロと周りを見る。

 アクラの町と違いキョロキョロするモナを奇異の目で見る事無くルルリラの人達はそんなモナを見て微笑ましげに見る。

 屋台を見てモナに何か食べさてたいなという欲求がノルンの中で膨らみ何か無いかと探す。

 モナが初めて食べて尚且つ今まで名前は知っていても実物を見た事が無いそんな物は無いだろうかと色々な屋台の料理を見てピンっと来た物がありその屋台の店主に注文する。

ノルン「すみません。サザエのつぼ焼きを二つお願いします。」

店主「はいよ!ちょっと待って下さいよ。」

 店主が用意している間にモナを呼ぶ。

ノルン「モナ、少し食べて行こっか。」

 ノルンに呼ばれトコトコと歩いてくるモナを微笑ましげに見ていた周りがおやっと興味深く二人を見る。

ノルン「モナはたしか初めてだよねサザエを見るのは。」

モナ「うん、村に合った図鑑で見たぐらいだよ。」

 そう言ってサザエのつぼ焼きを物珍しく見るモナを店主が見て笑いながらも食べれるか心配する。

店主「ははっ、珍しいかい?だけどお嬢ちゃんが食べれるかな〜?」

 この屋台のサザエのつぼ焼きは煮えたサザエを切り分ける事はせずそのまま串で身を取り食べるものだから子供には肝の苦味を嫌がるだろうと思い周りで見ている人達も食べれるかなと思う。

ノルン「いえいえ大丈夫ですよ。」

モナ「うん、食べれると思います。」

店主「そうかい?はい、サザエのつぼ焼き二つお待ちどう。」

 店主からつぼ焼きを二人は受け取り代金をノルンが店主に渡した後ノルンが串でサザエを殻から取り出し食べる。

 ノルンを真似してサザエの身を殻から取り出し少し眺めた後モナは口に入れモグモグと咀嚼する様子を店主は大丈夫かと見る。

ノルン「どうモナ?美味しい?」

 ノルンの言葉にモグモグと咀嚼しながら頷いた後殻の汁を見てモナはそれを飲む。

ノルン「おっ、モナ解ってるね。」

モナ「確かに苦かったけどコリコリとした食感に苦味の中にある磯の強い香りがこの入れてある香りの強い塩味と合わさって美味しかったよ。それに殻の中の汁がこの貝の旨味を含んでとても美味しいね。」

 モナの言葉を聞いて店主と見ていた人達は目を丸くして二人を見る。

ノルン「その塩味は醤油だね。そういえばモナは醤油も初めてだったっけ?」

モナ「醤油?そんな調味料があるって聞いた事はあるけどこれが醤油。」

 へぇ〜とモナは茶色い醤油を見て考え込むがノルンが話しかける。

ノルン「じゃあ食べたし行こうか。」

 ノルンの言葉に頷いて人混みの中二人は歩きその後ろ姿を眺めていた店主がポツリと呟く。

店主「醤油を知らないとかあの嬢ちゃんどんな辺ぴな所にいたんだ?」

 店主の呟きにに周りで見ていた人達も思わず頷く。

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