40 ギルドでの一悶着
次の日ノルンとモナは朝からギルド本部に行っておりノルンの用事が終わるまでモナは受付の近くに設置してあるテーブルに座って待っていた。
次の依頼のルルリラの港町の詳細が書かれた書類を見ているとギルドの入り口辺りがガヤガヤとし始めたので顔を向ける。
ある五人の少女と女性達がギルドに入って来たが誰かを探すように周りを見渡しているので自分は関係ないかとモナは書類に向き直る。
五人の内白い髪をポニーテールにしている人がモナを見て他のメンバーに何やら伝えた後モナに近づき話かける。
イチカ「アンタちょっといいかしら?」
話しかけられたモナは自分に話しかけられるとは思っていなかったので少し驚きなが対応する。
モナ「えっ、はい何でしょうか?」
イチカ「アンタ、ノルンが連れてきた子供のモナで間違いないわね?」
モナ「そうですけど、それがなにか?」
いきなり知らない人にそう言われ困惑しているとその五人はモナを見定めるようにみる。
その視線にモナは気づきまたかと小さく嘆息しながら前のギルドの幹部の人達より何やら感情的に感じたモナは疑問を聞く。
モナ「ノルンお姉ちゃんに何か用事ですか?」
その言葉にピリッとした空気が流れ五人は顔を顰める。
それを見たモナはアクラの町に最初来た日の事を思い出しこの人達もそうなんだろうなぁと思うが当人達の感情などそう変わる事ないのでそのまま様子を伺う。
イチカ「用事があるといえばあるわね。ただアンタに少し聞きたい事があんのよ。」
モナ「はぁ〜、私で答えれることなら。」
イチカ「簡単なことしか聞かないわよ。アンタから見たノルンに付いて聞かせなさい。」
モナは聞かれた内容の意味が分からないので首を傾げたが質問に答える。
モナ「私から見たお姉ちゃんですか?う〜ん、可愛い系の美人さんで胸も大きくて冒険者としても強い人ですかね。あぁでも最近は食べ物を結構食べる健啖家だと知りました。」
イチカ「そういう事じゃないのよ!あんな美人が近くにいてアンタは虚しくならないかって聞いてんのよ!」
イチカの言葉にモナはますます困惑する。
何故ノルンが近くに居るだけでどうして自分が虚しくなるのか?
自分はノルンを慕っているがそれは何度も村に来てくれたからであって美人であるかは村の為になるかなと思っていた位でしかない。
モナ「えっと、別に虚しくならないですよ。」
モナの言葉に五人は目を見開く。
モナの着ている服はどう見ても何度も使い古した服だと見れば分かり、そんな状態で育ったのに身奇麗にしつつも冒険者として成功しているノルンに嫉妬していない事に驚く。
信じられないと顔に出ている五人と困惑しているモナは次の言葉を待っていた。
コハル「あの、どうして虚しくならないの?あなたを見れば貧しい暮らしをしていたと分かるし、着ている服も古着でしょう?」
コハルの言葉に前にノルンが服をモナに買い与えようとして高い服を買いそうになったのを思い出しなんとか止めた時を思い出し遠い目をする。
モナ「いえ、別にこれでもまだ使えますし。あぁそういえば少し前にお姉ちゃんに高い服買って着せられそうになったのは辞めて欲しいです。」
モナの言葉には?と思わず出たコハルと理解できないとモナを見るイチカにユイが別に質問する。
ユイ「君はその、貧しい生活に満足しているとでも言うの?」
モナ「無い物強請りしている方が虚しくなりませんか?それに私は村の皆に愛してくれていました。これ以上何を望めと。」
その言葉に固まるがイチカはふるふると震え認められなくて喚く。
イチカ「アンタみたいなみすぼらしい子供がノルンに嫉妬していないなんてそんな訳無いでしょ!嫉妬してないならアンタは大した事ない負け犬の人生を送るしか出来ない弱者ね!」
イチカの言葉に他の四人が流石に言い過ぎだと止めているが、モナは久しぶりだなと思っていた。
モナ「そんな事実を言われた所でその通りですとしか言えないですよ。」
流石に言い過ぎたと思っていたイチカはそのモナの言葉に冷や汗が出る。
ノルン「一体なんの騒ぎですか?」
ゲンサム「ふふっ、聞き流せない暴言が聞こえて来たんだけど気の所為よね?」
モナがあっ、お姉ちゃんと来たノルンを見ると顔は笑顔ではあるが口元が引きつり怒気を放つノルンと真顔で立つゲンサムが立っていた。




