35 首都の観光2
ノルンと店に入ったモナは店の落ち着いた雰囲気にソワソワしていた。椅子やテーブルに使われている木材は上質だと見れば分かるもので内装も最低限ながら品があり会話の邪魔にならない程度の音楽が流れている。モナは自分が場違いな所にいると思い料理を食べたら早く店から出たくなっていた。ノルンと席に付きどのような料理があるか分からないモナは注文をノルンに任せ椅子の上で縮こまっていた。
ノルン「モナそんなに縮こまらなくても大丈夫だから、ほらリラックスして。」
モナ「いや、無理だって。」
モナの言葉にノルンは苦笑しながら幹部達の会話では今みたいに縮こまらず会話をしていた事が気になった。
ノルン「ギルドの幹部の人達にはそんな緊張してなかったよね?」
モナ「この先会う事が無いと思うお偉いさんだから思う事は無いけど何かお洒落な所は慣れなくて落ち着かない。」
普通逆だと思うなとノルンは思いながらソワソワしているモナが新鮮な為微笑みながら談笑する。
ノルン「今日は首都のホテルに泊まって明日の朝にアクラの町に戻ろうか。」
モナ「ホテルって何?宿屋じゃないの?私は普通の所がいいな。」
ホテルと聞いてお洒落な所じゃなくて良いとモナは言うがノルンは聞き流していた。
モナは首都に慣れないほうが自分の為だろうと考えいるがノルンはモナを連れ回す気でいた。
ノルン(首都だけじゃなく港町の新鮮な魚介に農業が盛んな町の採れたての野菜に畜産で生計を立ててる町の肉や卵とモナに食べさせたいのがいっぱいあるからアクラの町での特訓が終わった後が楽しみだな〜。)
ノルンがそんな事を画策しているとモナは思っておらず落ち着き無くも店に失礼にならないよう努めていた。数分経って料理が運ばれて来てその匂いに空腹が刺激されモナのお腹からくぅ〜と可愛らしい音がなる。店員が微笑み料理を置く。
店員「お待たせしました。ビーフシチューで御座います。では、ごゆっくり。」
定員が料理を置きモナは料理を見る。茶色い何かの汁と肉と野菜としかモナの知識では分からず困ったようにノルンを見た。
ノルン「ビーフシチューは牛肉と野菜の煮込み料理だね。茶色いソースは香辛料や赤ワインとかで作るデミグラスソースで本格的に作るには手間の掛かる料理だよ。まぁ食べよっか。」
ノルンが食べ始めるのでモナもスプーンでまずはソースをすくって飲む。
モナ(多分肉の甘さと野菜の甘さが混じってさっきお姉ちゃんが言ってた香辛料?の匂いが鼻を抜ける。美味しいな。)
そう思いながらモナはまず野菜から食べ始める。人参は噛めばとろりと簡単に噛み切れほのかな甘さとソースの味が混ざる。ブロッコリーは噛んだ瞬間に房がほどけソースの香りに緑の香りが追加され茎の部分はほんのり硬い食感がアクセントになっていた。じゃがいもはホクホクとしていおり皮が付いているが皮と中身の食感の違いとソースの染みた味が口に広がる。野菜を食べ終えモナはビーフシチューの主役である牛肉をすくう。
モナ(村で食べる肉って干し肉みたいな硬いのしか食べたこと無かったけどこのお肉凄い柔らかそう。)
スプーンですくうとこの牛肉は見ただけで柔らかいと分かる程で唾をのみ口に入れる。
モナ(わ〜、なにこれ。)
口に入れ噛んだ瞬間牛肉がほぐれ口の中で牛の旨味が広がる。歯がいらない程にホロホロとほぐれソースと絡み深い味わいにモナは震える。
モナ(うん、やっぱり慣れないほうがいいね。)
これは一生の思い出にしようとモナは考え完食する。ノルンは既に食べ終えておりモナの様子をニコニコしながら見ていた。
ノルン「美味しかったね。お会計してくるからちょっと待ってね。」
モナ「うん、お姉ちゃんありがとう。」
ノルンにお礼をいいモナは自分は村や町の方が性に合っていると思い早くアクラの町に戻りたいと思っていた。
ノルン「じゃぁモナホテル行く前に服とかみようかな。」
モナ「えっ!」
モナは驚くがノルンは乗り気にそう言うので何も言えずノルンに連れられていた。
モナ(あはは、戻れるのは明日か。)
ノルンに連れられ首都を周りホテルに泊まるが宿屋と余りに違うので気が休まらず。次の日にアクラの町に戻る頃にはモナはグッタリしてノルンが心配した。




