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可変の天使  作者: 影薄


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28/72

28 ギルドの上層部4

次の日の朝ノルンとモナはギルド支店に顔を出し受付嬢からギルドの奥にある転移装置のある部屋へと案内される。

受付嬢「向こうからは準備は済ませてあると連絡がありました。なので何時でも転移出来ます。証拠となるビックベアの頭部とこちらで用意した書類を渡しておきますのであちらの受付嬢に渡して下さい。」

受付嬢からノルンは受け取るとモナを手招きして近くに寄らせる。ノルンとモナが転移装置の魔法陣の内側にいることを確かめた後受付嬢は部屋の隅に行き装置を起動させる。

受付嬢「では起動させます。」

装置が起動し二人が光に包まれる。シュンと軽い音が鳴った後光は消え部屋の隅の受付嬢は転移が無事済んだことを確認する。



光に包まれた後モナが目を開ければ先程の部屋をより豪華にした部屋にいることに気付きノルンの手をギュッと握る。ノルンはそんなモナの行動に内申喜びながらモナを安心させる為に説明する。

ノルン「大丈夫、転移が成功して首都のギルド本部に来ただけだから」

モナにそう言いながら二人で部屋をでる。部屋の近くにローブを目元まで深く被った男性か女性か分からない人が居てモナは少し怯えノルンの背中にから様子を見る。ノルンはモナの行動に微笑ましく思いながら目の前の人に話しかける。

ノルン「ギルドの幹部の方が直々に向かいに来られるとは恐縮です。」

幹部3「あら、そんな畏まらなくていいのよ。私とアナタの中じゃない。」

そう言いながらローブを取り幹部はノルンに男性ながら口紅を付けた顔の濃い笑顔を向ける。

ノルン「あはは、ゲンサムさんは相変わらずですね。」

ギルドの幹部の一人ゲンサム・ゴリアートはノルンの言葉に当たり前だと答えるように鍛えた筋肉をポージングする。

ゲンサム「私の鍛えた筋肉ちゃんはちょっとやそっとの事では動じない鋼の肉体よ!!!」

ポージングするゲンサムにモナはマッチョのオカマという初めて見る生き物のような目線を向けノルンに対し困惑した顔を向ける。

モナの視線にあははと苦笑しながらノルンはゲンサムに話しかける。

ノルン「駆け出しの森の件で報告に来ました証拠の品と書類の確認をお願いします。」

ノルンの言葉にゲンサムは受け取り確認を終えその間に呼んでいた他の職員に渡した後ノルンとモナに向き合う。

ゲンサム「さて、アナタ達に報告に来て貰ったのは森での件以外にある事は気づいてるでしょうけど。」

その言葉にノルンは顔を強張りモナは心配そうにノルンを見上げる。

ゲンサム「そうね、一番大事な事から済ませましょうか。」

ゲンサムの言葉にノルンは身構えていたがゲンサムはモナの方に顔を向け突進した。

ゲンサム「アナタがモナちゃんかしらちっちゃくて可愛わね!聞けば証拠を用意したのはアナタだそうじゃない!健気でなんて可愛いのかしら!」

モナ「えっ?えっ?何、なんなの?」

ゲンサムに突進され抱きかかえられたモナは目を白黒させ困惑を通り越しテンパる。ノルンの方も真面目な話かと思っていればいきなりモナを抱きかかえるゲンサムに驚き抗議する

ノルン「ちょっとモナが驚いているじゃないですか!ていうか大事なことってモナに会う事とか言いませんよね!」

ゲンサム「あら、証拠を用意した事は大事な事よ。それもこんなちっちゃい子供だなんて思ってなかったわよ。というかアナタ余りに軽すぎない!こんなガリガリなんて私が許さないわよ!肉を食べなさい肉を!」

ゲンサムにまくし立てられモナはえっ、えっ、と困惑する。ノルンもそれに関しては何も言えず黙り込むノルンと肉を食べろと言うゲンサムというよく分からない構図になっていた。

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