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可変の天使  作者: 影薄


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25 ギルドの上層部

ノルンが依頼をこなしている間ギルド本部のあるエルゲニア王国の首都にてギルドの幹部達が重苦しい雰囲気で会議をしていた。テーブルを六人が囲み六人中五人ローブが目元深く被りローブを着ていないのは冒険者ギルドの最高権力者であるギルド長ある。ギルド長は白く長い顎髭さすりながら幹部たちの会話に目を閉ざし考え込む。

幹部1「駆け出しの森でビックベアが出たとアクラの支店から報告が有った後から他の支店からも本来居ない筈の魔獣が出たとの報告が後を絶たない、既に生態系が崩れてしまっているのは明らかだな。」

幹部2「呑気に言っているが大問題だぞ、一度崩れた生態系を把握するには骨が折れる。Sランクの冒険者達も厄介事を嫌うから当てに等出来やしない。」

幹部3「だからこそ、ノルンを早くSランクにすれば良かったじゃない。周りが反発するからとBランク止まりにしていたのは宝の持ち腐れよ。それにビックベアを討伐したのも聞けばノルンだったそうじゃない。」

幹部4「しかし、それが納得出来る根拠を持っていたのはモナと言う子供だと聞いています。私個人としてはノルンさんの実力を疑って等いませんが人は確かな証拠が無ければ信じません。ノルンさんは討伐した魔獣の証拠の品を契約の魔術が改良されてからは持ってこなくなりました。それが周りから不審がる要因ですから。」

幹部3「あら、そんなの何時もの事じゃない。ノルンに限らず能ある者は持たざる者から妬まれるものよ気にしていたらきりが無い。だけど、そのモナって子は気になるわね恐らくノルンの為に証拠の品を持っていたって事でしょうから。」

幹部1「お前達、今は崩れた生態系の対策と冒険者達の配置に付いて話し合わんか。ノルンに付いては報告の為に一度首都に来てもらうようにアクラの支店に伝えてある。ならばノルンにそのモナという子供に付いて聞けばよかろう。」

幹部3「対策と配置なんて何時も通りになるなら話し合う事が無いでしょうが。Sランクの転移者様や転生者様が動いてくれるなら良いでしょうけど当てに出来ないって解っているでしょう?」

幹部5「で、ですが、何時も通りに事が運ぶとは限りません。な、なのでやはり会議はこ、このまま進めるべきだと思います。ノルンさんをSランクにするのは、さ、賛成ですけど。」

幹部2「そもそも召喚された勇者が魔獣を取り逃さなければ良かっただけだろう、俺の伝手で聞いたが勇者召喚の儀は王族が半ば強引にしたそうだぞ。まぁ、今の王国では王族よりもSランクの冒険者達が民衆の支持を持っているから王族も焦っているんだろ。」

幹部5「ふ、不敬ですよ!王族に対してそのような発言は辞めてください。そ、それに勇者の人も協力してくれているのに私達は文句など言えないじゃ無いですか。」

幹部4「勇者が協力して居る事には感謝していますが勇者の不始末を解決しようとしない貴族連中と王族にはやはり疑念が有ります。体よく勇者を利用しているだけではと。」

幹部2「大方そんな所だろ、つまり勇者も利用されてる可哀想な子供ってことだ聞けばまだ16の青二才だってよ。」

幹部1「辞めんか、15で成人するとは云えはたから見えばまだ子供だろう。恐らく召喚された時にスキルが発現し強くなったとでも思っているだろう。だが、勇者の協力者は純粋に勇者に助けられ仲間に成ったと聞いておる今の勇者パーティは勇者が善意で助けた結果だろう。」

幹部3「あら、年取って若者の頑張りが眩しいのかしら、貴方が庇うなんて。だけど、何処まで行っても実力が無いなら排斥されるのが世の中よ。自分が正しいと考えていようが貫き通す意志と強さが無いとね、ノルンみたいにね。」

会議は魔獣の話題から勇者の話に変わり会議は進まないでいた。ギルド長は会話を続けている幹部達に瞼を開き静かにつたえる。

ギルド長「フム、やはり会議は纏まらないか。しかしノルンをSランクにするのは決定事項とし、生態系の調査及びに魔獣の討伐をAランクの冒険者に依頼するものとする。」

ギルド長の発言に幹部たちはやはりSランクには頼れないかと落胆する。ギルド長は少し間を置き幹部たちに支持をする。

ギルド長「詳細は各自で決めたほうが早かろう。Aランクの冒険者の依頼は任せるとしてワシはあるSランクのパーティに掛け合ってみる。」

Sランクに掛け合ってみると言うギルド長に幹部達は驚き、しかし応じそうなのはいないのでは無いかと疑問持ち幹部1が問いかける。

幹部1「ギルド長、その失礼ですがSランクで応じると思える者が居ないのですが。」

困惑している幹部達にフォッフォッと笑いギルド長は続ける。

ギルド長「な~に、掛け合うのは薔薇の乙女達じゃよ。つまりローズガーデンに依頼する。」

幹部たちは固まりギルド長は静かに笑う。

ローズガーデンとは五人の転移者の美女が所属しているSランクのパーティであり、その全員がノルンに対し強いライバル意識を持っている者達である。

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