24 ギルドの依頼3
襲いかかってきたゴブリンに対しノルンは剣を横に一閃し10匹のゴブリンの首を同時に斬り飛ばす。それを見た他のゴブリンは怯み後ずさるとノルンの左右から10匹ずつのゴブリンが挟み撃ちをする。ノルンはゴブリンが棍棒で殴って来たのを細い剣の側面でいなし左右のゴブリン達に同時に当たるよう立ち回る、お互いに殴ったゴブリンはギャイギャイとお互いにまくし立てている間にノルンに首を斬り落とされ数秒で全滅し残った正面のゴブリン数匹は背中を見せノルンから逃亡を図るが一瞬でノルンは追いつきゴブリンの首を切り落とす。ノルンがゴブリンを討伐するのを見ながらモナは他にゴブリンが来ないか周囲を見渡して警戒したが後ろの自分達が来た道から30匹のゴブリンが来るのをノルンに伝えようとしてノルンが既にゴブリン達の方に走っていた。30匹のゴブリンを正面からノルンは棍棒や皮の防具ごとゴブリンの胴体をバラバラに斬り捨てる。ゴブリンを全滅させ剣に付いた血を剣を振り払い落としノルンはモナに笑顔を向ける。
ノルン「モナとりあえず終わったけどこの奥にゴブリン達の群れの巣があるだろうから先に進もうか。」
モナ「う、うん解った。」
ゴブリンと言えど合計60と数匹は居たであろうゴブリン達を僅か10数秒で討伐したノルンにモナはたらりと冷や汗をかいていた。
モナ(剣を振ったのが見えなかった?ううん、振った所が残像のようにしか見えないほどの速さだったとか?)
先に進むノルンを見てモナは恐れと羨望の混じった目線を向ける。
モナ(ゴブリンみたいな弱い魔獣じゃ比較にならないと思うけどそれでも数の暴力は馬鹿には出来ないだろうから。)
1匹が弱くてもそれが数十数百となれば話しは変わる。繁殖力が高いゴブリンは群れをなせば10数匹が2、3ヶ月で数百匹まで増える為ゴブリンの群れは普通に脅威なのだ。
数の暴力は何も魔獣だけでは無く人間も持つ単純に数が多ければ強い戦法だ。数の暴力を覆す事が出来るには個人の強さの質が高く無いといけない。
モナ(お姉ちゃんは数の暴力を覆せるんだ。でも私が目指せるものじゃない、私が成れるものではない。)
モナがそう考えているとゴブリンの巣を見つけつる。ノルンがゴブリン達が作った簡易な木の家を観察する。
ノルン「この規模の群れだと女の人を数人攫ってそうだけど見た感じ女の人居ないね。」
100匹はいるゴブリンを見てそう言うノルンにモナは率直な感想を言う。
モナ「村の森でビッグベアが出たように他の所にも強い魔獣が出て居場所を追われたゴブリン達の群れじゃないの?」
モナの感想にノルンは苦笑しながら同意する。
ノルン「かもね、この規模だと女性が必ず群れの中央にいるから。ちょっと討伐してくるからモナは茂みに隠れていて。」
言い終わるとノルンは群れの巣に飛び込み驚いたゴブリンを数匹斬り捨てる。他のゴブリン達が棍棒を持ちノルンに一斉に迫るがノルンは軽やかに攻撃を躱し迫る棍棒をいなした後仲間の棍棒で殴られ隙だらけのゴブリンを斬り裂きその繰り返しを10数秒程した所でゴブリン達は全滅した。
ノルンはゴブリン達が全滅したのを確認すると懐から依頼の書類を取り出しギルドの契約の魔術により書類にサインが入ったのを確認する。
ノルン「はい、依頼達成モナお疲れ様。」
モナ「あれ、書類に勝手にサインが出たよ?」
モナは怪訝な顔をして村では何時も村長がサインを書いていた事を思い出す。
ノルン「納品の依頼は依頼主にサインを書いて貰うんだけど討伐の依頼は証拠となる部位が必要だったんだ、だけど契約の魔術が転生者によって改良されてからは討伐が終わると自動でサインが入るようになったんだ。」
モナがへぇと聞いているとノルンは書類を戻し周りを見渡す。
ノルン「この辺りは獣が少ないから死体は燃やして行こうかな。モナ魔術で燃やすから危ないから少し離れてて。」
モナが離れるのを確認したノルンはポーチから呪符を取り出し小声で詠唱を済ませ魔術を発動する。
ノルン「燃え上がれ赤き炎弾、赤き火炎で敵を焼け、フャイヤボール。」
ノルンが呪符を上に投げると呪符が炎へと変わり数十の火炎の球がゴブリン達の死体を燃やす。
燃やし終わりノルンはモナに駆け寄る。
ノルン「じゃあ、帰ろっか。」
モナはそうだねと返しノルンと共に帰路に付く。




