20 宿屋の一幕2
ノルンはモナのバックパックから取り出し眼前に並べた三つの物をみてどういう物かモナの説明を聞き溜め息を吐いた。
ノルン「流石にこれはどうかと思うよモナ。」
一つはブラッドボアの赤黒い牙を丈夫な木材で出来た柄に縄で括り付けモナでも扱えるようまるで短剣のように作られた武器。
一つはノルンが持ってきていたガラスの瓶に入れられたモンスターワームの鉄おも溶かす消化液。
一つはヴェノヌビーの肉体を蝕み腐らせる劇毒の毒針を使い捨ての吹き矢にした物五個束ねた物。
どれもが使い方を間違えれば簡単に人を殺める事が出来る物ばかりでノルンは頭を抱えた。
ノルン「武器として使えるブラッドボアの短剣でもこの町で買えるどの武器よりも頑丈なんだけど、残りの二つはそもそも危なすぎる!」
モナ「ホントはお姉ちゃんに渡そうと思ってたんだけどね。」
村の皆に頼んだ時はモナは村を出る気はなかったが村の皆は村長がノルンに頼んでいるのを見た為モナが扱えるようにしてモナに渡していた。
血が繋がらずとも可愛い我が子が旅に出るのならと親心で用意した物はどれも危険物で有った。
ノルン「いくらモナの為とは云え危険物をモナに渡していたとは。」
モナ「大丈夫だよ。お姉ちゃんが前に村に持ってきた危険物も私が取り扱っていたから問題ないよ、みんな凄いって言ってくれたし。」
ノルン「あの人達は親バカばかりなのかな?」
危険物をモナが取り扱っていた事に初耳だった為モナに取り扱せるなとノルンは思った。
ノルン「というか、危険物は大人が扱うと思うじゃん、なんでモナが取り扱ってんの?」
モナ「みんな高齢だからね、ちょっとした事で死ぬ事だって有ったし。」
遠い目をしたモナにこの話は続けたらヤバいとノルンは話題を逸らす。
ノルン「とりあえず消化液の瓶と毒の吹き矢は使わないように、ブラッドボアの短剣は護身用に持っとくほうが良いね。」
モナ「うん、お姉ちゃんの言う通りにするね。」
素直にノルンの言う事を聞くモナにノルンは仕方がないかと苦笑してモナの頭を撫でる。




