18 ギルド支店の喧騒6
次から依頼をこなす珍道中です
空気がドンドン悪くなるのを変えようと受付嬢はノルンと荒くれ者に声を掛ける。
受付嬢「とりあえず問題の件は私から上に報告しますのでこれでお開きということにしませんか?」
受付嬢の言葉に荒くれ者達は困惑しながらもこれ以上言い争うのを辞め引き下がる。
荒くれ者「あぁそうだな、今日はこれくらいにしといてやるよ。」
荒くれ者はそう言うとモナを気にはしたがこの場から周りの冒険者を引き連れて立ち去る。
それに合わせて野次を飛ばしていた飲んだくれ達も座っていた席に大人しく戻り始め、受付嬢とノルンとモナの三人が残った。
ノルン「騒がしくしてすみませんでした。」
受付嬢「いえいえ、あの人達が貴方に絡んで来るのは何時ものですので。」
受付嬢は何時もの事だと気にはしていなかったがモナの方をチラリと見てモナは見られた事に首を傾げていた。
受付嬢(それよりもこの子の発言のほうが気になるというか。)
ギルドに来て冒険者になろうとする子供は大体が成り上がるんだと息巻いて夢を追い掛けるのが大半なのだがモナの達観というより事実を淡々と話す様は受付嬢にとって正しく異様に見えた。
ノルン「ではギルドの上層部から通達があるまでここで適当な依頼をこなしますね。」
受付嬢「はい、了解しました。掲示板に張ってある依頼をお願いします。」
会話が終わるのを待っていたモナはキョロキョロと改めてギルドの中を見渡していた。
ノルン「モナ、用事は済んだし今日泊まる宿に行こっか」
モナ「うん、ねぇお姉ちゃん泊まる宿はどんな所なの?」
ノルンが優しい笑顔でモナに言いモナも笑顔で答え楽しげに会話しながらギルドから出ていくのを横目に見ながら受付嬢は思案する。
受付嬢(さっきまでの異様な空気が嘘みたいね、ほんと面倒事にならないですよね?)
受付嬢は重い溜め息を吐きながら業務に戻った。




