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可変の天使  作者: 影薄


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15 ギルド支店の喧騒3

アクラの町のギルド支店内は今騒がしくなっていた。魔獣が出ない駆け出しの森にビックベアが出た事を聞いたからだ。もし自分が遭遇でもしていたなら手も足も出ずに殺される事など想像に難く無くそのビックベアを一人で討伐したのが今までホラ吹きと自分達がそう呼んでいたノルンだという事に理解が追いつかないからだ。しかし、信用第一にしている冒険者ギルドがノルンの依頼の成果を事実としている為ホラ吹きと呼んでいるのはノルンの活躍に嫉妬しただ妬んでいる者達だという事はノルンもギルドの職員も気付いている。

だから受付嬢はノルンのいう問題に冒険者達よりも早く気づき顔を青褪める。

受付嬢「駆け出しの森にビックベアが出たという事は他の場所でも本来いない筈の魔獣が出る恐れがあるという事ですね。」

モナは受付嬢に続けて言おうとするとノルンにポンポンと肩を叩かれ振り向くと首を横に少し振るノルンを見て口を噤む。

ノルン「ええ、他に同じ事が起きる可能性と他の町や村の被害を考えるなら王国の首都にいるランクS の冒険者に依頼をしたほうがよろしいかと。」

受付嬢はその言葉に悩む。ランクSの冒険者は異世界から転移した者か転生し異世界の記憶を持つ者達が集うランクに今はなっており其の者達は世界を渡った影響で人智を超えた能力を持っているのだが如何せん元の世界のよりもどうやらエンジョイしているらしく問題事を嫌がる事がある。

勿論、この世界の為尽力してくれる者もいるが転移者や転生者に勇者として召喚された者と異世界から来た者達による衝突がある為安易に頼るのは問題を増やす事になる。しかし、この世界出身であり本来であればランクSの実力を持つノルンの言葉にも納得はしている。生半可な戦力ではただ犠牲を増やすことになる事は目に見えている。

受付嬢「分かりました。こちらから上の者に話しますが詳細を話す時はご同行願います。」

ノルン「ええ、ですがその時はモナも一緒に同行させてもらいますから。」

受付嬢「まぁ保護者代りならそうですね。」

モナはえっ、と驚いた顔をしたが受付嬢は改めてモナを見る。

受付嬢(証拠として持ってきたのがこの子だからノルンさん一人より確かな説明を出来るはず。)

その会話の途中大声が聞こえ話しが中断される。

荒くれ者「嘘に決まってる!俺は信じねーぞ!」

そう叫ぶ荒くれ者を見て受付嬢は呆れと哀れみの混ざった視線をむける。

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