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可変の天使  作者: 影薄


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14 ギルド支店の喧騒2

モナがそう言うとノルンに確認する。

モナ「お姉ちゃんこの人達は確かな証拠がほしいって言ってるし、お姉ちゃんがギルドに報告しないといけない問題も一緒に伝えられるね。」

そう言うモナに対しノルンが口籠る。

ノルン「証拠と言ってもボクは持ってきていないし素材も村に全部置いてきたよね。」

そんなノルンを見てモナは嘆息するが背負っていたバックパックを床に下ろし中から人の頭程の大きさの物を布で包み込んでいるものを取り出す。

モナ「村の皆に頼んで半分に切って腐らないように防腐の処理して持ってきて良かった。」

その言葉を聞いたノルンは布の中身の正体に気づきそういえば村でそんな事してたなと思い出す。

荒くれ者「なんだそりゃ、そんなもんがなんの証拠になるってんだ。」

荒くれ者やその周りの冒険者だけで無く昼間から飲んだくれていた者達もなんだ?と面白がり遠巻きから野次を飛ばす。

飲んだくれ「おうおう、そいつがワイバーンを一人で倒せる確かな証拠とやらを見せてくれよ!」

そんな証拠等無いだろうとタカを括りどんな物を取り出すのか面白がっている。

そんな周りを無視してノルンはモナに話す。

ノルン「モナ確かに解体している時にそんな事頼んでいたけどもしかして最初はボクに持たせるためにしていたの?そんなの無くても有った事と他に似たような事があれば十分だと思うけど?」

モナ「お姉ちゃんもなんで村の皆のように楽観的なの?!証拠が無ければ誰だって半信半疑になるんだから必要だよ!」

そう叫ぶモナに対し聞いていた者達はまぁ確かにと心の中で同意する。そして布を剥ぎ中の魔獣の半分の頭を取り出す。その魔獣の頭を見てシンとギルドの中が静まり返る。受付嬢が恐る恐るとノルンとモナに問いかける。

受付嬢「半分とはいえビックベアの頭部、これを一体どこから?」

受付嬢の声は震えその顔は恐怖に染まっていた。彼女だけでは無く荒くれ者達に野次を飛ばしてた飲んだくれ者達も顔を引き攣らせ冷や汗を流す。

それもその筈、ビックベアはワイバーンを地面に引き釣り下ろし叩き殺せる怪力に4mはある巨体にその大きさに似合わぬ俊敏さと生半可な攻撃ではまともに傷を付ける事も出来ない程に頑強な肉体を持つ魔獣であり危険度も強さもワイバーンを超え、冒険者で相手するにはランクA が複数人いないと討伐の要請は出せない魔獣なのだ。

そんな魔獣の半分とは云え頭を持つモナとノルンの二人の言葉を顔を青くしながら待っていた。

ノルン「駆け出しの森で薬草の採取をしている途中に鉢合わせました。」

モナ「いやいや、お姉ちゃんが一人で討伐した事もいわないと!」

魔獣のいない駆け出しの森にビックベアが出たことと一人でビックベアを討伐したらしきノルンにギルドの中は次の瞬間騒然とした。

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