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可変の天使  作者: 影薄


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10 アクラの町

胡座→アグラ→アクラです

アクラの町はそこそこな大きさの町だがこの町で出る依頼は大した依頼は無く日銭を稼ぐには困らない位には依頼があるのでこの町に住む冒険者は大体が冒険者の中で挫折し稼いだ金で昼間から酒を飲み腐っていく荒くれ者がたむろする町である。そんな町にノルンとモナは訪れる。

ヤトの村から歩き三日程で着く位の距離しか無いが村と違い人がいる為この町は賑わっている。

町に入ったモナは村から出たことがない為町の様子を物珍しそうにキョロキョロと見渡し、町の住民達からはそんなモナを奇異の目で見ていた。

モナがピタリと果物の屋台を見てくぅ〜とお腹から可愛い音がしたがモナは空腹に慣れている為立ち止まる事無く周りを見渡し、それを見たノルンは苦笑しながら屋台のおじさんに声をかける。

ノルン「すみません、このリンゴ一つください」

おじさん「あぁ一つで銅貨10枚だ」

ノルンから銅貨を受け取りながらモナを見て胡乱げな顔をしてぼやく。

おじさん「あんな芋臭いガキの子守た〜あんたも物好きだな」

そう言う屋台のおじさんにノルンは表情を崩さず答えながらモナを呼ぶ。

ノルン「そうでも無いですよ。モナーちょっといいかな?」

呼ばれたモナはトコトコとノルンに近づく。

モナ「どうしたの、お姉ちゃん?」

ノルン「モナがお腹空いたみたいだからね、はいこれ食べない?」

リンゴをモナに渡すとモナはノルンを見た後ポーチから果物ナイフを取り出しリンゴを二つに切り片方をノルンに差し出した。

モナ「ありがとう、だからはい半分個」

そう言うながら笑顔で差し出すモナにノルンははにかみながらモナを撫でる。二人でリンゴを食べながら屋台を離れるのをみながら屋台のおじさんは羨ましそうに言う。

おじさん「んだよ、あのガキ可愛いじゃねーか」

屋台のおじさんは自分の知る中でもっとも優しい空間を眺めていた。

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