今日も彼女に会うために、僕は投げ銭をするために課金カードを買った。
僕の日常は本当に同じことの繰り返した。
当たり障りのない毎日というのがとても似合っている。
そんな僕にも臨時収入くらいはある。
僕は少しだけギャンブルをするのだが、そのギャンブルで少々であるが勝ったので、彼女にもっと僕を見てもらうために、投げ銭をするための課金をするカードを買った。
いつもの僕であれば、この稼いだお金は次のギャンブル資金になっていただろう。
だが、今回は初めて課金をする事に使うカードを買ってみた。
課金をするカードをスマホに登録して18時の彼女の配信の時間を待つ。
18時から彼女の配信が始まる。
本当に最近の僕にとっての幸せな時間だ。
今日は投げ銭をして、彼女を応援するんだ!と意気込んで彼女の配信を今か今かと待つ。
18時から始まった彼女の配信には、今はまだそこまでの人は来ていない。
しかし、僕が知らないファンであろう人も確実に増えてきているのを感じていた。
僕がコメントを独占する事は迷惑にならないだろうか・・・
投げ銭をしたら、もしかして迷惑と思われないだろうか・・
彼女にまた怒られないだろうか・・
そんな不安が有り、投げ銭どころかコメントもできない僕がいる。
少し前まではコメントを沢山して応援していたのだが、僕は余りコメントもできなくなってしまった。
僕の存在が彼女にとって迷惑になるのではないかと不安なのだ。
そんな僕が投げ銭をできるはずもなかった。
本当は投げ銭をしたい。彼女を応援したい。
投げ銭も準備をしたのに、投げる勇気がない。
こんな僕は彼女を応援してはいけないのではないだろうか?
そんな、悲しい感情が急にわいてきた。
本当に、僕は彼女のために出来ていたのはコメントだけだったのだな、と実感してしまう。
彼女はどんどん成長していこうと色々な事を頑張っているし、僕の手の届かないところに少しづつ進んでいる気がしてしまう。
折角買った投げ銭をするカードも無駄になってしまった。
今日は投げ銭が出来なかった。
投げ銭をする勇気くらい僕にあればよかったのに。
そもそも、彼女がもしVtuberを急にやめてしまったら僕の心のオアシスがなくなってしまう。
そんなネガティブな思想をしてしまうのも、本当に彼女の恋をしているからであろう。
色々な事が気になってしまう。
彼女の嫌われたのではないかと、よからぬことを考えてしまう。
それでも、彼女の配信を見る事はやめる事が出来ない。
彼女が僕がいなくなっても、さほど寂しくもないのだろうな。
ああ。
ダメだ、
どんどん闇落ちしてしまう。
彼女と出会えて幸せだった僕の気持ちは、彼女と出会った事で今までにない不安を感じる事になってしまった。
それでも、僕の生活に刺激を与えてくれているのは間違いないのだ。