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ある日僕は運命の人(Vtuber)に出会ってしまった。

ああ・・今日もいつものように和室の4畳半の僕の家のせんべい布団で目が覚めた。


いつものように、顔を洗い、朝食にはインスタントの味噌汁と白米。

たまに卵焼きなんかも作ったりする。


僕が好きなのは白みそのインスタントの味噌汁と醤油とみりんを混ぜて卵は4個で作った卵焼きだ。


そして食事が終わったら、歯を磨き、スーツに着替える。

スーツは高級ブランド・・と行きたいが、量販店の9800円のスーツだ。


スーツを着ると仕事に行く気持ちになる事は出来るが、本当につまらない毎日だ。


それをもう、20年繰り返している。


僕は、神宮司瑠亜・・なんだろうこのキラキラネームは。

40歳の僕にはかなりきつい現実だ。ちなみに(じんぐうじるあ)と呼ぶ。

この名前を僕は40年ずっと名づけ親を恨みながら使っている。

正直言って恥ずかしい。


今日も、スーツを着たらいつもの皮に見える合皮のバックをもって通勤だ。

電車に揺られる事30分。職場につく。


僕は一応、周りから上司と言われる立場であり、課長と呼ばれる立場にいる。

勤続年数20年で課長どまりなのは、僕が一度精神的な病気になって休職しているからだ。


毎日、何もない生活を送っている中で、精神的な病気になった時のように、憂鬱になる事がある。

それでも、生活をしなくてはいけないので会社に行く。


それが僕の日常だ。

代り映えのない毎日に嫌気がさしていた。


だが、僕はある時知ってしまったのだ。

動画配信というものを。

さすがに、僕は配信をする側に立つ勇気はない。


動画配信というのはみていると面白いものだ。

リアルタイムの生配信である事も多いので、まるで僕もその場に一緒にいる様な気持ちになれる。

その配信者という人たちと交流を持つ事で、少しだけ僕の日常は楽しくなった。


その動画配信には実に様々な人たちがいる。

僕のようにうだつの上がらないサラリーマンの配信者もいるのだ。

日常生活に支障はないのだろうか・・そんな心配をしてしまう。


ある日、動画配信サイトを見ていると、聞きなれない言葉を見かけた。

【Vtuber】という言葉だ。


どうやら、イラストを動かして配信をしているらしい。

興味本位で僕が好きなゲームのタイトルとVtuberと入れて、検索をかけてみた。


そこで、見つけてしまったんだ。

これから僕の永遠のアイドルとなるVtuberの彼女を。

出会ってしまったんだ。


これは、僕の出会った運命のVtuberである彼女と中年サラリーマンの僕のお話である。





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