主な登場人物、主人公と仲間達
ケン (山田健太郎)
本編の主人公。人間の男性。三十代半ば……の筈がシャムエル様の大雑把で、実は十歳若返っている。一話〜。
両親を早くに亡くし、学費保険と遺してくれたお金で国立大学に進み、世間に名の通った電気メーカーにスルッと就職、営業マンとして働いていた。割と優秀。
営業成績はまあまあ。それなりに大口の仕事も任されていた。
男女を問わず、何故かよく年上に可愛がられる。
黒の短めの髪に濃い茶色の目、童顔だが身長180センチの細マッチョ。営業の際の話題作りもあって体を鍛えていた。
元バイカーで、ソロで釣りや野外キャンプも楽しんでいた。
休日の買い出し帰りに、連れていたペットである猫のニニと犬のマックスと一緒に交通事故に遭い命を落とす。
その際、無意識に『呼びかけ』に応じてしまい知らないうちに異世界に召喚されてしまった。
彼が来た事で、崩壊の危機に瀕していたその世界が安定した……らしいが、本人にはその自覚無し。
そのお礼として、創造神であるシャムエル様が彼と二匹のペットの身体を頑丈に作り直してこの世界に置いた。その結果、成り行き上そのままこの世界で過ごす事になった。
流されやすい性格だが、言いたい事は言う。しかし、押しに弱く詰めが甘いお人好し。
動物好きで、かなりのもふもふ好き。
基本的に人と争う事をしない温厚な性格で面倒見が良い。困っている人を見ると放って置けない。
その為か、彼の周りには常に人が集まってくる。
しかし、女性からは「彼って良い人よね〜」でいつも終わってしまう。彼女いない歴イコール年齢の悲しい性格。
学生時代は、賄い目当てに定食屋とトンカツ屋のバイトをしていた。そのおかげでそれなりに料理が得意。自分が美味しいものを食べたいのもあって、旅の仲間達の食事作りを一手に引き受けている。
クーヘン。男性。104話〜
小人族であるクライン族出身の冒険者。
身長は1リュート(メートル)少々。火の魔法を使う。
偶然テイムしたスライムと旅をしている最中に魔獣使いのケンの噂を聞き、押しかけ弟子になった。
ケンとの旅を通して、優秀な魔獣使いとしての能力に目覚める。
その後資金を貯めて独立して、ハンプールの街に仲間のクライン族の細工物を扱う自分の店『絆と光』をオープン。人気店となる。
店ではジェムの販売も行っていて、ケン達は委託で大量のジェムを定期的に預けている。
マーサ。女性。178話〜
小人族であるクライン族出身の元冒険者。今はハンプールの街で不動産屋を営んでいる。クライン族やドワーフ達からは絶大な信頼を集める姉御肌の豪快な性格。
亡くなった夫のディーと共に、若い頃は冒険者をしていた。今はもう冒険者家業は引退しているが、装備は手放せずにずっと手元に置いている。
身長はクーヘンよりも少し低く1リュート(メートル)にちょっと足りない。
白髪に焦茶の瞳、年齢は内緒だがかなりの高齢。
ルーカス。男性。229話〜
小人族であるクライン族出身の一般人。装飾品などを作る細工師。クーヘンのお兄さん。
ネルケ。女性。229話〜
小人族であるクライン族出身の一般人。ルーカスの妻。クーヘンの義理の姉。料理上手。
ヘイル。男性。229話〜
小人族であるクライン族出身の一般人。装飾品などを作る細工師。ルーカスの息子でクーヘンの甥
スノーリーフ(スノー)。女性、229話〜
小人族であるクライン族出身の一般人。販売担当。
ラウレル公爵。男性。325話〜
王都の貴族。一大勢力の筆頭だが、自分の浮気が元で生じた二つの台風事件のせいで王都に居づらくなり、揉め事防止と誘拐防止の為、病気療養の名目でカルーシュにある別荘に息子を逃している。自分も定期的にカルーシュに来て、ほとぼりを冷ましている。
美人に弱い浮気性。
公爵家の坊ちゃん。男性。327話〜
カルーシュの街の別荘に住む、ラウレル公爵家の一人息子。クリス、という名前はあるが、執事や使用人達からは坊ちゃん、もしくは坊っちゃまと呼ばれている。
十歳だが背も低くかなり小柄で痩せているが、健康。金髪でくるくるの巻き毛でかなり可愛い。
動物好きだが、世間知らずで我儘な一面もある。