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「その声は!? まさか!?」
聞き覚えの声だ。そう知っている人間は思った。知っている神や天使も思った。もちろん、あのいやらしい声の持ち主が現れた。
「そのまさか! 俺だ!」
「邪神うさぴょん!?」
現れたのは、サイコロを何度振ってでも、現れるまで強力な外れモンスターと戦い続けないといけないと思っていた、邪神うさぴょんであった。
「飛んで火にいる夏の虫だな。自ら現れるとは。」
「感謝しろ。出てきてやったぞ。」
「なぜ出てきたんだ?」
「おまえたちが俺を呼び出すのが遅いからだ!」
「そんな、つまらない理由ででてきたのか!?」
「そうだ。お望みなので出てきてやったのだ! ワッハッハー!」
「なんて奴だ!?」
「自信があるのだろう。私たちを倒す自信が・・・。」
いきなりの邪神うさぴょんの登場にカトリーヌたちは戸惑うしかなかった。これから戦う訳だが嫌な感じしかしなかった。
「さあ、俺を倒すんだろ? かかってこい! 全員でかかってこい!」
「舐めているのか、バカなのか?」
「そうよ。私たちダブルカトリーヌを相手に、いつまで大口を叩けるかしら!」
「何でも来い。俺は無敵だ。決して負けることは無い。」
「いくぞ。カトリーヌ。」
「はい。神カトリーヌ。」
遂に邪神うさぴょんとの最後の戦いが始まった。カトリーヌの長い戦いに終止符を打つ時が来た。
「くらえ! 神の光!」
「おいでなさい! 台風28号!」
神カトリーヌが神々しい神の光で、人間カトリーヌが激しい強風の台風で、邪神うさぴょんを攻撃する。攻撃は命中し爆煙が立ち込める。
「やったか!?」
「私たちの攻撃をくらって生きているはずがない!」
カトリーヌの攻撃で煙が徐々に薄れていく。煙の中から邪神うさぴょんが無傷で姿を現す。
「それはどうかな。」
「バカな!? 生きているだと!?」
「しかも無傷!?」
「だから言っただろう。私は無傷だと。どうした? もう終わりか?」
「まだだ。まだ終わらんよ。」
「そうよ。カトリーヌの恐ろしさを思い知らせてやる!」
「降り注げ! 神の光10連!」
「異常発生! 熱帯低気圧からの台風乱れ打ち!」
2人のカトリーヌは今できる最大の攻撃で邪神うさぴょんに攻撃を仕掛ける。それを受ける邪神うさぴょんは余裕なのか笑みを浮かべながら攻撃を受け止めるのだった。
「効かんな。蚊に刺された方がよっぽど痒いわ。」
「バカな!?邪神うさぴょんは化け物か!?」
「どうして!? どうして私たちの攻撃が効かないの!?」
「だから言っただろう。俺は無敵なのだ! ワッハッハー!」
「一体どうすればいいんだ!?」
「今度はこちらからいくぞ! くらえ! 邪神の一撃!」
「ギャアアア!?」
「ウァアアア!?」
勝ち誇る邪神うさぴょん。なす術もなくダブルカトリーヌは手も足も出ないまま、やられてしまうのか。
「助けに来たわよ!」
その時だった。人間と神のカトリーヌの窮地に助けに現れたのは、魔王のカトリーヌであった。
つづく。




