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「神の神殿はどこにあるのかな?」
神の神殿を真面目に目指して旅を始めたカトリーヌとうくぴょん。2人旅のはずがラキキ、キラ、ラキの変な天使たちを加え、5人で行動している。
「任せなさい! この中級と上級の狭間の天使の私がいる限り大丈夫だ!」
「だから不安なんですよ。」
「そうそう。カトリーヌさん、うくぴょんさん。あの人は気にしないで下さい。」
「大丈夫。気にしてない。」
「君たちも、あんなのが上司で大変だね。」
「分かってくれますか!?」
「本当に大変なんです!」
「分かる、分かる。」
「私は偉いのだ! ワッハッハー!」
カトリーヌたちは楽しい雑談をしながら神の神殿を目指していた。もちろん、楽しいのはラキキだけで、他の4人は疲れるだけだった。
「でも、神の神殿って、どこにあるのかな?」
「それはあなたが良い行いをして、一定のポイントが貯まると空より現れます。」
「なんじゃそりゃ!?」
「便利な神の神殿だな~。」
「問題は、良い行いポイントが生身の人間には見えないということです。」
「確かに不便だ。」
「でしょ。私たちも神様に改善を要求しているんですが、「神の価値が下がる。」と言って、改善してくれないんです。」
「神様も横暴だな。」
「よく本当の犯人は神さまでしたってオチがよくありますからね。」
「実際に神様って、どうなの?」
「神様ですか? 偉い方ですよ。神々しい光を放っています。」
「神カトリーヌ様は、とても優しい良いお方です。」
「神カトリーヌ。久しぶりに会いたくなっちゃった。」
人間カトリーヌが神カトリーヌのことを思い出し、懐かしくて胸がキュンとするのであった。しかし、その時、ラキキが地面で何かを見つけた。
「んん? 私の前をアリが横切った。ムカっ! よし、私が神の鉄槌を食らわせてやろう。ラキキ・ショット! エイ!」
「キャアアア!?」
ラキキは地面を歩くアリさんを蹴り飛ばした。可哀そうなアリさんは、どこかに飛ばされてしまった。
「アアッ!? ラキキが悪い行いをした!?」
「はあ・・・マイナス1ポイントだ。」
「マイナス何てあるの!?」
「はい。善い行いをすれば、ポイントは増えますが、悪い行いをすれば、ポイントは減ります。」
「えええ!? でも悪い行いをしたのは、ラキキでしょう!?」
「連帯責任です。」
「連帯責任!? なんてこった!?」
「そして、悪い行いをすれば、神様ではなく、何らかの悪い者が近寄ってきます。」
「ええー!? やだ。」
しかし、時すでに遅し。ラキキの必殺ラキキ・ショットで蹴られたアリさんが復讐のためにカトリーヌたちの元に帰って来た。
「おい! よくもさっきは蹴り飛ばしてくれたな!」
災いを呼ぶ。悪い行いをすれば、不幸が自分にやってくるという迷信である。
つづく。




