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「神の神殿!?」
気象予報協会の女会長カトリーヌとうくぴょんは、今度は神カトリーヌに会いに行くことにした。神カトリーヌは神の神殿にいるらしい。
「そう。神の神殿。しかし私も神の神殿がどこにあるのかは知らない。」
「じゃあ、どうやって行くんですか?」
「善い行いをすることだ。」
「善い行い?」
「そう。一日一善。困っている人を助けたり、みんなの役に立つことをすれば、神の神殿は現れると言われている。」
「良いことをするか。」
「そうと決まれば良いことをしに行くぞ!」
「ちょっと待って下さい!? どこ行くんですか!?」
こうして神の神殿を導き出すためのカトリーヌとうくぴょんの良い行いが始まった。
「こ、腰が痛い!?」
「うわあー!?」
時には、田植えの手伝い。張り切ったカトリーヌは腰を痛め、足腰の弱っているうくぴょんは田んぼの泥と戯れる。
「次は、イチニサン城です。」
「僕、免許を持っていませんよ!?」
「ええ!? ギャアアア!? 助けて!? お母さん!?」
時には、バスのガイドと運転手。カトリーヌはバスガイドさんをして、無免許で車を運転したことの無いうくぴょんが運転手としてハンドルを握る。
「はあ・・・はあ・・・。」
「疲れましたね。」
「これだけ善い行いをすれば、神カトリーヌも地上に降臨せざるをえないでしょう。」
その時だった。空から光が舞い降りてくる。その光景は、まさに神が地上に降りてくるようだった。
「僕はキラ。」
「私はラキ。」
「こ、子供!?」
「子供じゃありません!?」
「なんだ、神カトリーヌじゃないのか・・・ガッカリ。」
「失礼な! 私たちは中級天使ですよ!」
「神の使いなんですから!」
「それを先に言え!」
「痛い!? 殴らないで下さい!?」
「怖いよ!? 誰か助けて!? 神様!?」
「弱い・・・本当に天使かよ?」
カトリーヌたちの前に現れたのは、下級天使から中級天使に昇格していた天使のラキとキラであった。
「で、神カトリーヌはなんて言っているの?」
「そ、それが・・・。」
「どうしたの? 早く答えなさい!」
「神カトリーヌは言いました。あなたは日頃の行いが悪いので、マイナスが100あります。少しぐらい善い行いをしてもらっても、簡単に神が救いの手を伸ばす訳にはいかない。と言っています。」
「なんじゃそりゃ!?」
「ハハハハハッ!」
「笑うな!? 殺すぞ!?」
「・・・。」
人間カトリーヌ。現在は気象予報協会の女CEをしているが、それまでの貧乏人生がいけなかった。食い逃げ、万引き・・・あるかもしれない。
「あ、また空から光が落ちてきますよ。」
「なに!? 今度こそ神カトリーヌ!?」
また空から光が舞い降りてきた。しかし先ほどと、対して光は変わらない。この光から神々しさは感じられなかった。
「こら! キラ! ラキ! 勝手に地上に降りるな!」
「ラキキ!?」
「呼び捨てにするな!」
「万年! 中級天使と上級天使の間のあなたに言われたくない!」
「そうだ! そうだ!」
「うるさい! 今度の昇級試験で上級天使になってみせる!」
「無理! 無理!」
「なんなんだ? こいつらは?」
「さあ。相手にしないで、神の神殿を真面目に目指しましょうか?」
「そうだな。神カトリーヌは元気にしているかな?」
人間カトリーヌとうくぴょんは、やっぱり神の神殿を目指すことにした。
つづく。




