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「お、おまえはカトリーヌ・ねこぴょん!?」
2人のカトリーヌの危機を救ったのは英雄から聖騎士になり、神にまでなったカトリーヌ・ねこぴょんだった。手には黄金のサイコロを持っている。
「待たせたな。」
「聖騎士様のカトリーヌ!?」
「その金色のサイコロは!?」
「私もサイコロを作ったのは初めてで手間取ってしまった。」
「じゃあ!? そのサイコロは・・・さいぴょんなのね!?」
「なんと美しい輝きだ。」
「さあ、さいぴょんのためにも、あいつを倒そう。」
「おお!」
人間と魔王と神。3人のカトリーヌが黄金のサイコロを持ち、世界を破滅に導こうとする邪邪神うさくまぴょんと対峙する。
「そんなもので俺が倒せるものか!」
「やってみないと分からない!」
「やれるものならやってみるがいい! そして挫折と絶望を味あうがいい!」
「何事もやってみるまで答えは分からない!」
「そうよ! おまえを倒して世界を平和に導くんだ!」
「知っているだろう? この世界ではサイコロが絶対。サイコロの意志に導かれるのだ。」
「サイコロ!? サイコロ!? うるさい!? サイコロに縛られた世界など、俺が破壊してやる! そして新たな、うさぎとくまが平和に暮らせる世界を作るんだ!」
「そんなことはさせないわ!」
「人間だって、魔物だって、神だって、生きていく権利はあるんだからな!」
「終わりだ。」
3人のカトリーヌがサイコロを振ろうとする。黄金のサイコロは輝きを増す。金色の光が3人のカトリーヌに勇気を与える。そしてサイコロを振る。
「何が出るかな? 何が出るかな? ヤッホー! ヤッホー!」
サイコロの目は・・・。
「邪邪神うさくまぴょんの最後。」
この世界はサイコロの目が絶対である。
「やったー! これで世界は救われる!」
「邪神の最後だ!」
「神のご加護を!」
「バカな!? 俺に死ぬだと!? 俺に最後なんか、あるものか!?」
その時、サイコロは金色の輝きを放ち、邪邪神うさくまぴょんを包んでいく。
「うわあー!? なんだ!? バカ!? 俺にまとわりつくな!? 嫌だ!? 死にたくないよ!?」
完全に邪邪神うさくまぴょんを金色の光が呑み込んだ。
「さいぴょん。あなたの意志が悪者を倒したのよ。」
「これでやっと魔界に帰れる。」
「ここまでくるのが長かった。普通の女から英雄になり大悪党になり聖騎士になり神にまでなってしまった。」
長かった3人のカトリーヌの旅が終わろうとしていた。しかし、俺は往生際が悪かった。
「俺とくまぴょんの楽しい冒険は、どうやら、ここまでのようだ。だが、俺は死なん。ただでは死なんぞ!」
俺は最後の力を振り絞って、俺は何かを生み出した。それは何かは、後のお楽しみである。
「ギャア!!!」
俺は完全に消滅してしまった。この世界は、サイコロが絶対である。サイコロの目の通り俺とくまぴょんは消された。たかがサイコロ。されどサイコロであった。
「聖騎士様カトリーヌ、魔王カトリーヌ、今までありがとう。」
「水臭いことを言うな。元をただせば私が心臓を奪われたことに原因がある。すまなかった。」
「それこそ言わないで。謝るより感謝してるんだから。」
「そうか。ありがとう。」
「・・・。」
「どうしたの? 聖騎士様。」
「んん? いや、なにか嫌な気配がしたんだが、私の気のせいだろう。」
「そうよ。心配性なんだから。全て終わったんだから。」
「そうだな。終わったんだ。」
「さあ、いっぱい食べて、いっぱい寝るわよ!」
「はははははっ!」
3人のカトリーヌは、それぞれ自分の居場所に帰って行った。こうして世界は平和になった。
つづく。




