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ESF 楽しい・サイ・ファン  作者: 渋谷かな
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「いや~。お風呂は気持ちよかったな。化粧も完璧。下着も完璧。問題は・・・さいぴょんが宿屋の前で、ちゃんと待っているかよね。」


ころぴょんは宿屋の出入り口から外に出た。


「さいぴょんはいるかな・・・ゲっ!?」


ころぴょんの目の前に500人の群衆が広がっていた。


「ころぴょん。」

「さいぴょん!? この人たちは!?」

「ころぴょんを待っている間に、師匠に言われて修行してたら、奴隷が500人も増えちゃった。」

「師匠!?」

「初めまして。師匠です。これが500人分の奴隷契約書です。」

「はあ?」

「すでにさいぴょん、ころぴょんは、この町で有名な極悪コンビです。」

「はあ!?」


僕ところぴょん。と師匠。それに500人の奴隷の大団体が誕生していた。


「ちょっと待って!? 意味が分からない!? 私がお風呂に入っている3時間!? わずか3時間の間に何があったというの!? 説明して!?」

「実は・・・かくかくしかじかで。」

「ふんふん・・・分かるかい!? ちゃんと説明しろ!?」

「では師匠の私から。私がさいぴょんの財布を掏ったら文無しの田舎者。面白いので怪力チキンと腕試しバトルをさせる。するとさいぴょんは大魔神を召喚し、勝負に勝ち奴隷を1人ゲット。賞金100ゴールドも手に入れる。これは儲かると見た私は次々とさいぴょんを戦わせる。気が付けば500人の奴隷と、軍資金の5万ゴールドを手に入れていたという話です。」

「なんじゃそりゃ!?」


さすが師匠。僕のかくかくしかじかでは伝わらなかったものを、適切にころぴょんに説明してくれた。


「師匠は、あの時の泥棒だったんですね!?」

「今更、気づくな。」

「すいません。師匠。」

「泥棒を師匠と呼ぶな!?」

「でも今の僕が、500人の奴隷と5万ゴールドを手に入れることが出来たのは師匠のおかげです。初めての町でお風呂のために3時間も放置した、ころぴょんに言われたくない。」

「ごめん、ごめん。私が悪かったって。ははは。」

「ということで、よろしくお願いします。」

「こちらこそ。」


こうして、ころぴょんと師匠も無事に挨拶を終えた。


「あ、どうして私たちは極悪コンビなの? ただの田舎者のさいぴょんと、かわいいころぴょんよ? 何かおかしくない?」

「それもかくかくしかじかで・・・。」

「あんたは喋らなくていい!? 師匠、よろしく。」

「それはですね。さいぴょんに原因があります。」

「やっぱり!?」

「さいぴょんが戦う時に召喚した者たちが悪かったです。大魔神、ギガンテス、伝説の巨人、極悪魔導士、暗黒プリースト、破壊ウイッチ、死を呼ぶスライム、魔王のおもかげ、ブラックエンジェル、魔界の帝王など、さまざまな悪いモンスターを呼び出し、イチの町を破壊しまくりました。」

「さいぴょん!? あなた何をしてくれたのよ!?」

「知らないよ!? 僕は心のサイコロを振っただけだもの!?」

「言い訳は結構!? 覚悟なさい!?」

「あの、さいぴょんを殺す前に話には続きがありまして。」

「え?」

「良い人間として、賞金5万ゴールドを町の復興に使うこともできたのですが、それなら極悪人として、町を支配してしまった方が、1円も払わなくてもいいので、お得と思ったので、町を頂くことにしました。」

「偉い! そうよ! お金は私のモノよ! 誰にも渡さないわ!」

「悪魔だ・・・。」

「この人、私より悪いかも・・・。」

「キャッハッハ! キャッハッハ!」


こうして、僕ところぴょんと師匠は、アジトを手に入れた。


つづく。

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