表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/67

#065「ピーナッツ和え」

「肉詰め、中華炒めときて、今度は和え物か。一体、どれだけピーマンを買ってきたんだ?」

「僕も、安かったからって買い込むおばあちゃんの癖は、どうにかならないものかと常々思ってるよ」

「それから、いくら食べ盛りでも胃袋の容量には限界があることを知ってほしいところだな」

「あの黛さんでも、音を上げるからね」

「未成年だから、アルコールを勧められないだけマシかもしれないけどな。――大学のサークルで常態化している、新入生歓迎コンパでの飲酒強要が深刻化してるようだ。某私立大学では、ミス・コンが中止される事態にまで発展してる」

「選挙権やグロテスク映画やポルノ・グラフィティーと同じで、お酒や煙草も十八歳からにすればいいのに」

「もしくは取締りを強化するか、だな」

「そうかなぁ。それだと大半のクラブやサークルが摘発されそうだし、規制すれば良いというものでも無いと思うよ。息抜きが出来る場がないと、息苦しくなるもの」

「まぁ、匿名の投稿者の身元を特定するような陰湿さを極めそうではあるか」

「理想論かもしれないけど、ルールを増やすより、マナーを向上させるべきだよ」

「いずれにせよ、机上の空論に終わらないようにするには、俺たち一人ひとりが心掛けていくしかない。――オート・ファジーに、トポロジー。ノーベル賞を贈られるくらいだから、世の中を変える可能性がある、もの凄い発見なんだろうけど」

「何が凄いか、今ひとつ理解できないよね。――この放送枠も、今月から新番組なんだ」

「新番組に、ニュー・フェイス。ようやく、テレビ局の世代交代が進んだようだな」

「それもあるけど、長寿番組が相次いで終了してるのは、視聴率が下がって、大物司会者に高額の出演料が払えなくなってきたからかもよ?」

「……そうだな。山内は、たまに社会の闇を抉るような発言をするから、コメントに困る」

「それなら話を変えるね。この前、黛さんと苦竹さんの二人が、五十嵐くんの家に遊びに来たんだってね」

「あぁ。山内も呼ぼうかと思ったんだが、遥も居たから」

「別に、声を掛けられなかったことを妬んでる訳じゃないよ。仲が良いんだなぁって思って」

「二人が来ると、遥かが喜ぶんだ。黛は話が面白いし、苦竹とは本や漫画の趣味が合うらしい」

「妹さんが喜ぶから、だけが理由? 五十嵐くんは嬉しくないの?」

「それは、俺も同じだ。家が賑やかになることだし」

「フゥン。ねぇ。もし、二人が同時に告白したら、五十嵐くんなら、どちらを選ぶ?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ