#049「コラボレート社会へ」
「ペーパー・テスト一発勝負にならないように、高校内申書を点数化することが検討されて、評価基準などの研究が進んでいるそうだ」
「年々、高校の大学予備校化に拍車が掛かってるよね」
「進学実績こそが全てじゃないのにね。進路の幅が狭いわ」
「多様性が欲しいですよね」
「成績が良いからといって、必ず進学しなければならないという法はない。――八ッアァ。珈琲が全然、効いてないな。昼食後の眠気を覚ます、何か良い方法はないものか?」
「急に上がった血糖値を下げるために、多量のインスリンが分泌されるのが原因なんだけど、炭水化物を摂り過ぎたり、糖分の多いものを飲んだりしてない?」
「冴えない頭は、このペパー・ミントで刮目よ!」
「その錠菓。今度、一粒あたり二十パーセント増量するそうですよ」
「どうも。――覚醒するかどうかは、さておき。前に、この商品名の意味を聞いた気がするが、どういう意味だった?」
「僕も言った気がする。オランダ語で新鮮って意味だよ」
「英語で言えばフレッシュね」
「国際系だけあって、外国語に強いですね」
「褒めすぎるなよ、苦竹。黛は、煽てられると調子に乗るタイプの人間なんだ」
「特に、内面を褒めると舞い上がるタイプだよね。――今日は二十八日、水曜日」
「大安吉日ね」
「そういえば、旧暦を巡って、葬儀業界が揺れてますよね」
「二〇三三年問題だな。たしか、友引が決まらないという話だった」
「六曜の俗信は、明治時代の改暦で、それ以外の情報を日めくりやカレンダーに載せられなくなったことがキッカケだよ」
「新暦になったのは、何年の何月何日だったかしら?」
「たしか、明治五年の十二月三日を、明治六年の一月一日にしたはずです」
「合ってるのか、山内?」
「間違いないよ。そこで天保暦からグレゴリオ暦に変わったんだ」
「二人とも物知りね。――米国の大統領選挙で、テレビ討論会が大盛況を博している」
「視聴者が一億人以上いるんですよね」
「規模も違うが、米国の番組は、日本では考えられないことをするよな」
「向こうで人気の司会者の言動は、日本人にとっては刺激が強すぎるよね」
「突拍子もないことをする反面、暴力や性描写、飲酒や喫煙には厳しい放送基準があるのよね」
「時間帯によって、流して良い映像が事細かに決められてるんですよね」
「規制の効果は疑問だけどな。――木星の衛星、エウロパの表面に水分が噴出した証拠が発見され、地球外生命体の探査が本格化」
「未知への期待高まるね」
「宇宙人がいるかもしれないわね。ワレワレハ、えうろぱセイジンダ」
「ウフフッ。――顔出しエヌ・ジーのアーティストにまつわる、それぞれの理由」
「本業に差し障りがあったり、ミステリアスな雰囲気を出したいという事務所の方針が合ったりで、ミュージシャンも大変だな」
「ライブやフェスタでは、最前列にジッと座ってる人が問題になってるよね」
「いわゆる、地蔵と呼ばれる人たちね」
「場所取り合戦には賛成できませんけど、立ち上がったり騒いだりしたくないという意見を否定するのは、おかしいと思います」
「映画もそうだが、鑑賞の方法が二分化してるよな」
「身体を動かしたいアクティブ派と、視聴に集中したいインドア派だね」
「人間の数だけ、考え方や感じ方があるもの。自ずと行動も違ってくるわ」
「三者三様、十人十色ですね」




