表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/67

#030「冷静と情熱」

「お待ちかねの、結果発表。イェーイ」

「疲れてるんだな、俺。幻覚が視えるし、幻聴が聞こえる」

「現実を受け入れようよ、五十嵐くん」

「アスカさんと大貴さんの番は、もう終わったの。あとは翔さんの番を残すのみよ。大トリ、千秋楽、クライ・マックス」

「知ってるか、山内。渋谷駅で線路の切り換えが行なわれる関係で、十一月に数日間、銀座線の一部区間が終日運休になるらしいぞ」

「無視しないで、ユウコ・ミュージカルに付き合ってあげなよ」

「鉄道といえば、池袋に二階建ての路面電車を走らせる構想があるそうよ。カモン・ジョイナス」

「パーティーのような盛り上がりになってるのは、何故なんだ? 鮮やかな色の茸でも食べたのか?」

「それについては、何とも言えないよ。僕がここに来る前から、この張りきりようだったんだ」

「さぁ、翔さん。この封筒を紐解くのです。ヒュー」

「黛は、劇の練習か?」

「衣装の採寸だって。――逃避できるものでは無いから、サクッと済ませちゃってよ」

「選ばれし勇者よ。古より伝わる予言の書を受け取るが良い」

「ありがたく、ちょうだいします。――アール・ピー・ジーをさせられてる気分だなぁ」

「新たな伝説が始まりそうだね」

「役目を果たしたところで、図書室に戻ります。ごきげんよう。バーイ」

「……ハァ。嵐のような時間だった。――結果を公表したほうがいいか?」

「お好きなように。ちなみに、僕と黛さんは、お互いの結果を知らないよ」

「それなら、俺も秘密ということで。――あぁ、そうだ。明日、模擬店の買出しに行かなきゃならなくなったから、クラブは休むことになりそうなんだ」

「そうなんだ。ウゥン。僕も、明日は天象儀の試運転があるから、こっちには顔を出せないと思うんだよね」

「あぁ、そうか。二組は、教室プラネタリウム計画が進んでるんだったな」

「黛さんも、明日は台詞練習らしいんだよねぇ」

「そうなると、途中で脱け出す訳にもいかないだろうな。仕方ない。明日は、活動休止にしよう」

「そうするしかないね。黛さんには、帰りに僕から伝えておくよ」

「明日は来ないつもりだろうけど、よろしく。――鞄があるところを見るに、採寸が終わり次第、一度ここに戻ってくるつもりのようだな」

「そのつもりなんだろうけど、なかなか戻ってこないんだよねぇ」

「ギリギリに飛び込んでくるだろう。先に始めようぜ」

「そうしようか。時間が勿体無いものね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ