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わたしたちの相関関係

作者: 斎藤康介

 地上はあまりにうるさい。と、もしわたしが鳥であれば、そのことばは説得力をもっていた。だが生憎とわたしは地べたに這いつくばって生きる人間だった。汚染された大気に沈むヒトだった。


 鳥に鳥の苦労があるだろう。もしかしたら地上に生きるわたしを見て羨んでいるかもしれない。創造的な手足がついているではないかと嫉妬しているかもしれない。しかし、わたしはそんなことはおかまいなしに、飛翔する翼がただ美しく憧れで、地面を這うように歩くことよりも自由であるようにおもうのだ。ビルや電線が目に入らない空というものが素晴らしいものであるようにおもうのだ。


 鳥にとっての現実はわたしにとってとても魅力的だ。

 しかし、鳥にとってわたしの生活はとても安全に思われるものかもしれない。


 そんな相容れないおもいが地面と地上を繋ぎ、のびている。


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