表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/238

クラスメイトside2. 「天人五衰・衣裳垢膩」後編。

 赤熱の炎はやがて一振りの剣へと収束する。

 ガルフォール達に馴染みのある西洋風の剣ではない。

 それは、春翔達にとって馴染み深い日本刀の形をしていた。


 その刀を衣裳垢膩(プリュイ)が握った瞬間、ガルフォール達の生存本能がけたたましい警鐘を打ち鳴らした。


 ――あれは人の形をした化け物だと、戦えば死以外の道はない、と。


「全ての転生者に共通するかどうかは定かではありませんが、少なくともこの世界の物理法則の中では転生者に特別な力が備わるようです。大きな括りで転生特典と呼ばれるその力は、実際には二つに大別されます。転輪武装と転輪術技と呼ばれる力です。転輪特典とは物理法則を無視して特定の武装を作り上げる力、転輪術技とはスキルの枠組みを外れた力を指します。――私の転輪武装は『自分の識るその世界に存在する武器の再現』、つまり、この迷宮の地下深く存在するという噂の聖武具も再現できるということになります。まあ、クライアントとはわざわざそれを知らせてあげるほどの間柄ではないので教えるつもりはありませんけどね。それに、抑止力という意味でも本当の手に入れておくのは重要なことです。――そして、転輪術技は『異界の武器の複製召喚』、限定されていた転輪武装の条件を緩和し、自分の知らない異界の武器すらも複製することができます。ただ、あまりにもランダム性が高いので、これまでは自分の知っている範囲のもの、つまり前世の世界に存在しているものを指定して運用してきました。……しかし、こういった使い方もできるようです。前世の私の仲間であった身体臭穢、彼もまた転生して別の世界で生きているようです。そして、これは生まれ変わった彼が使っている武装なのでしょう。【武具鑑定】という技能によれば、この刀は目一箇(まひとつ)鍛蔵(たんぞう)なる人物がその世界の東の国で打った百八つの刀の一つで最上大業物十二工の一振りに数えられる『浄罪剣・倶利迦楼羅』と呼ばれるもののようですね。あらゆるものを浄化する特殊な焔を刀とするという物理法則を逸脱した製造方法は、流石は異世界産と評するべきでしょうか?」


「凄まじい力を感じる……その剣、伝承に伝わる勇者の聖剣よりも強いかもしれないな。だが、どんなに強い武装を使っていても本人の剣の腕が未熟であれば使い熟すことはできない」


「えぇ、ガルフォール。貴方に同意しますよ。ただし(・・・)、私だけは例外です」


 ガルフォール自身、心のどこかでは分かっていた。刀を持つ前と持つ後で明らかに衣裳垢膩(プリュイ)の殺気が、身に纏う気迫が分厚さを増していることに。

 だが、それを心のどこかでは認めたくなかったのだ。


「私は前世の時点で特殊能力を持って生まれました。ただの孤児が戦場で傭兵として活躍できたのもその力のおかげです。その世界で超共感覚(ミューテスタジア)と呼ばれたその才能の効果は『その武器に蓄積された記憶を読み取る』という力です。武器に込められた使用者の技、力、経験、その全てを宿すことができます。例えば、先程そこの勇者に使った【雷閃飛剣(サンダー・ブレイド)】、あれは私の魔法剣ではありません。そこに転がっている冒険者のものです」


「あらゆる武装を扱い、そのポテンシャルを元々の持ち主と同じだけ引き出せる力――そんなものあり得る筈がない」


「驚くのはまだ早いのではありませんか? 私の手は一本ではありませんよ?」


「――まさか!? 二つの武器の持ち主の力を融合して扱えるというのか!?」


「時間を掛ければ技や力をトレースできますので、実際にはもっと使える技術は増えていきますけどね。――さて、どうします? クライアントは皆様方を殺さずに諦めさせることを求めていましたので、このまま帰ってくれたら見逃して……おおっと」


 衣裳垢膩(プリュイ)は決して油断していた訳ではない。会話中も周囲に気を配っており、一片の隙も見せていなかった。

 その衣裳垢膩(プリュイ)が驚きでほんの僅かだが目を見開く。その視線は背後から短剣を構えて刺突攻撃を仕掛ける学生服姿の少女の姿を捉えていた。


 渡会(わたらい)佳澄(かすみ)、岩澄信輝が率いる岩澄パーティの一員で天職は暗殺者。それだけ聞けば普通の少女に思えるが、彼女にはとある才能があった。その才能の源流は彼女の両親にある。


 父、度会(わたらい)影介(えいすけ)はとにかく影が薄い人物である。家族やクラスメイトはおろか魔物や自動ドアにすら気づかれないほどであった。どうやら、その影の薄さの正体は見られる力をゼロにする才能を無意識のうちに使っているというものであったらしい。彼ほど暗殺者に向いている人物もなかなかいないだろう。


 そんな父を見初めた母、不知火(しらぬい)陽炎(かげろう)は影介とは異なり初対面の状態ですらクラスに溶け込める才能の持ち主だった。

 彼女の持つ妙な存在感は接するものに強い親近感を抱かせる。そのため、初対面であるにも拘らず、既に親しい関係だったのだと誤認してしまう。

 客観的に見れば誰とでもすぐに仲良くなれるコミュ力の化け物だが、実際には誰も本当の自分を認識してはくれない。そんな影介とは全く別ベクトルの似たような悩みを抱えていた。


 二人は学生時代に出会い、自分のことを初めてしっかりと「これまで深く関わったことのない人物」だと認識してくれた影介のことを好きになり、陽炎の猛アプローチの末に結婚まで漕ぎ着け、そして生まれたのが佳澄だ。

 そして、彼女は両親の才能を自分の思うタイミングで任意に切り替えることができるという才能を持って生まれた。……まあ、どちらも現代社会では全く役に立たない才能だが。


 戦闘開始直後から影が薄くなる才能を駆使して衣裳垢膩(プリュイ)の索敵を掻い潜ってきた佳澄。しかし、流石に衣裳垢膩(プリュイ)もそこまで甘くはなく、攻撃を受ける寸前で佳澄の存在に気がついた。

 衣裳垢膩(プリュイ)は剣を構える……ことはせず、ひらりと身を躱して佳澄の背中に容赦のない蹴りを加えた。佳澄はゴム毬の如く地面を跳ね、そのまま春翔に激突――二人纏めて遥か後方へと吹き飛ばされていく。


「大丈夫か!? 春翔! と……(ほたる)!」


 吹き飛ばされた挙句、ナチュラルに別のクラスメイトと名前を間違えられる佳澄。

 しかし、その声は意識を失った佳澄の耳朶を打つことはない。


「ぐっ……俺は大丈夫です! でも、(なずな)さんが」


 一方、春翔には近所に住むお姉さんに見えているらしい。……いや、そもそも召喚されていないのに間違えるとかどーなってんの?


「――寧々(ねね)さん、すぐに治癒します!!」


「治癒魔法が使えるのは美雪さんだけではないわ! 私も――」


 美雪と岩澄パーティの一員で治癒師の天職を持つ草壁(くさかべ)千速(ちはや)が佳澄に治癒魔法を掛ける。

 なお、美雪もナチュラルに名前を間違えており、岩澄パーティの他の面々も訂正することはなかった。もう終わりだよ……。


「……ガルフォールさん、ここは撤退するべきだわ」


「花凛、俺も同意見だ。正直、勝てるとは思えない。コイツは迷宮百層にいたあの化け物よりも遥かに強い。長年不可能だと言われてきた迷宮を攻略してしまいそうなほどにな。……だが、チャンスが無い訳ではない。ここは一旦撤退して、奴がいない隙を狙って――」


「あまりにも愚かですね、それをよりにもよって私の前でするとか。……というか、さっきから大丈夫ですか? どれが本名かは知りませんが、少なくとも一人を除いて全員名前を間違えているという状況ですよ」


 ガルフォールの思慮の足りない発言と、蹴り飛ばした少女の名前を間違い続ける者達に静かなツッコミを加える割と常識人寄りの衣裳垢膩(プリュイ)


「ここにいても埒が空かないので私は先に進ませてもらいますよ。……最後に、今の実力では魔族に勝てるとは思えませんし、仮に修行したところで魔族に勝てるようになるとも思えません。我々が世界を救うまで王城の中でぬくぬくと過ごしているといいでしょう。間違っても大迷宮に挑戦はしないように。……って、ここ以外の大迷宮で入り口の場所が知られているのは一箇所でしたね。あちらはあちらで守りを固めているので問題ないでしょう。……いや、少し心配ですね。とっとと迷宮を攻略してしまいましょうか」


 衣裳垢膩(プリュイ)は二、三度剣を振るって迷宮の入り口の天井を崩落させる。

 ガルフォールの動体視力ですら辛うじて剣が大気を擦過する輝きを捉えられるというほどの神速不可視の斬撃に見惚れる中、衣裳垢膩(プリュイ)の姿は迷宮の奥へと消え去り、無数の瓦礫によって迷宮の入り口が綺麗に塞がれてしまった。

◆ネタ等解説・四十五話

目一箇(まひとつ)鍛蔵(たんぞう)

 初出は『元悪役令嬢捜査官ロベリアと相棒リナリアの事件簿』。ただし、作中で身体臭穢の転生体であるデルフィニウムによって語られるのみで直接は登場しない。

 地球出身の近世の刀鍛冶が転生した刀鍛冶で、百八つの煩悩を払う目的で東の国で百八つの刀を打った。

 作中では「鳴刀・鏡湖」、「霹靂千鳥」、「黒刀・夜叉哭」、「五光叢雨」、「血吸・童子切」、「倶利迦楼羅」の最上大業物六振りと良業物の「朧月」が登場している。


浄罪剣・倶利迦楼羅

 初出は『元悪役令嬢捜査官ロベリアと相棒リナリアの事件簿』。デルフィニウムの愛刀である最上大業物「倶利迦楼羅」のこと。

 名前の由来は不動明王の立像が右手に持つ剣で貪瞋痴の三毒を破る智慧の利剣とされる「倶利伽羅剣」と、インド神話の神鳥ガルダが仏教に取り込まれ、仏法守護の神となった迦楼羅。どちらも三毒を払う存在とされている。

 ちなみに、『元悪役令嬢捜査官ロベリアと相棒リナリアの事件簿』における三つの敵対勢力は全て三毒に準えられている。


身体臭穢(デルフィニウム)

 初出は『元悪役令嬢捜査官ロベリアと相棒リナリアの事件簿』で、本作の重要人物にしてもう一つの百合の片割れ。

 本編中での彼女の活躍は語ると長くなるので、本編を読んで頂きたい。

 本作では本人は当初せず、彼女の愛刀である最上大業物「倶利迦楼羅」のみが登場。

 全身の筋肉を一斉稼働させることによって一切の加速を行わずに常に高速の斬撃を繰り出すことができる海空りく氏のライトノベル『落第騎士の英雄譚』に登場する『比翼』のエーデルワイスと同種の剣技を扱える他、人外染みた剣術と体術の使い手。一切の特殊能力を持って生まれず、己の身体のみを鍛え続けた上で最強に至った身体臭穢の体術や剣術に、転生後に習得した覚醒の段階まで至っている全属性の魔法まで加わり、作中最強の敵としてロベリア達の前に立ち塞がった。

 その力の一端を衣裳垢膩(プリュイ)も扱えるということであり……コイツは序盤に出てきていい敵じゃねぇな。


超共感覚(ミューテスタジア)

 初出は『百合好き悪役令嬢の異世界激闘記』。超能力が比較的簡単に再現が可能となった世界に存在する超能力とは一線を画す特殊能力のこと。

 同作品の主人公である百合薗圓は物事の浮き沈みを色として視認する超共感覚(ミューテスタジア)を持って生まれた。

 突然変異(ミューテーション)共感覚(シナスタジア)を組み合わせた造語。


衣裳垢膩(プリュイ)超共感覚(ミューテスタジア)

 「その武器に蓄積された記憶を読み取る」超共感覚(ミューテスタジア)。元々の武器の所有者の能力を再現することができるが、その力を発動するためには武器に記憶が刻まれるほど使い込んだ武器を手に入れる必要がある。

 着想元は『週刊少年ジャンプ』にて二〇一二年五十二号から二〇一九年二十九号まで連載された附田祐斗氏原作の料理漫画『食戟のソーマ』に登場する真夜中の料理人の一人、才波朝陽の異能「クロスナイブズ」。異なる種類の調理器具を組み合わせ、元の使い手の調理技術をトレースするという料理漫画に登場する能力としてはかなりチートな部類の能力だが、これをバトル作品に応用してみたらどうなるかというアイディアが発端。結果、化け物が誕生した。

 まあ、衣裳垢膩時代は身体臭穢の剣技を模倣できなかったみたいなので、バランスは取れていたが……。


度会(わたらい)影介(えいすけ)

 初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』で、同作の登場人物。別世界の彼の活躍は語ると長くなるので、本編を読んで頂きたい。

 本作でも『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』時と同様に見られる力をゼロにする才能を無意識のうちに使っていたため、影が薄かったようである。不知火陽炎に見初められて追いかけられる関係になったのも同じ。つまり、大体『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』に登場する彼と同じである。ただし、能因草子とは同じ学校では無かった。

 着想元は白米良氏のライトノベル『ありふれた職業で世界最強』に登場する『深淵卿(アビスゲート)』こと遠藤浩介。また、「見られる力をゼロにする才能」はあわむら赤光氏のライトノベル『聖剣使いの禁呪詠唱』に登場する『六翼会議』の一翼『不可視(インヴィジブル)』こと田中太郎の《廉貞》から着想を得ている。


不知火(しらぬい)陽炎(かげろう)

 初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』で、同作の登場人物。別世界の彼の活躍は語ると長くなるので、本編を読んで頂きたい。

 本作でも『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』時と同様に色付き空気の性質に悩まされてきた。度会影介に惚れて追いかけるようになった点も同じ。つまり、大体『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』に登場する彼と同じである。ただし、能因草子とは同じ学校では無かった。

 特定の着想元はなく、二〇一九年三月六日の活動報告「文学少年召喚、キャラ募集のお知らせ。」で募集して採用されたキャラクター。アイディアを送ってくださったのは山田太郎芋様。


◆キャラクタープロフィール

-----------------------------------------------

・プリュイ

性別、女。

年齢、十四歳。

誕生日、十月五日。

血液型、A型Rh+。

出生地、ルーグラン王国ピジョンブラット公爵領。

一人称、俺。

好きなもの、特に無し。

嫌いなもの、特に無し。

座右の銘、特に無し。

思想、『不幸せな出生で苦痛に塗れた半生を送ったのだから、後の人生は天人のように素晴らしい人生を送るべきであり、送れる筈だ』。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、浮浪児→冒険者。

前世

 小鹿島(おがしま)秀平(しゅうへい)衣裳垢膩(えしょうこうじ)

超共感覚(ミューテスタジア)、「その武器に蓄積された記憶を読み取る」。

転輪武装、「自分の知るその世界に存在する武器の再現」。

転輪異能、「異界の武器の複製召喚」。

主格因子、無し。


「雨が降っていた日にフレイヤが路地裏で見つけた浮浪児の少女。前世は全ての武器を扱うことができるという才能の持ち主で、『その武器に蓄積された記憶を読み取る』という超共感覚(ミューテスタジア)保有者である『天人五衰』の一人で衣裳垢膩の異名を持っていた小鹿島(おがしま)秀平(しゅうへい)。前世では大倭秋津洲の孤児院の子供だったが、裏世界と繋がる孤児院に傭兵候補として売られ、戦争の世界に身を投じることになった。今世ではフレイヤに声を掛けられ、プリュイと名付けられて彼女と行動を共にすることになる」

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

渡会(わたらい)佳澄(かすみ)

性別、女。

年齢、十七歳。

誕生日、五月三日。

血液型、A型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、私。

好きなもの、特に無し。

嫌いなもの、自身の特異体質。

座右の銘、特に無し。

尊敬する人、両親。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「父親の見られる力をゼロにする才能と母親の接するものに強い親近感を抱かせる色付き空気の才能を併せ持った影薄界のサラブレッド。どちらも任意で切り替えられるが全く役立ってはいない。特殊な才能に悩まされながらも良き伴侶に恵まれてラブラブカップル(?)になっている両親のことを尊敬しており、自分も理解のある伴侶に巡り合いたいと思っているようだ」

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

度会(わたらい)影介(えいすけ)(並行世界/大日本皇国)

性別、男。

年齢、三十八歳。

誕生日、五月二十六日(『文学少年召喚』の度会影介と同じ)。

血液型、O型Rh+。

出生地、愛知県(『文学少年召喚』の度会影介と同じ)。

一人称、俺。

好きなもの、特に無し。

嫌いなもの、影の薄い自分。

座右の銘、特に無し。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、SIS秘密協力外部潜入捜査官。

主格因子、無し。


「能因草子や白崎華代の同級生でクラスメイトの一人。見られる力をゼロにするという極めて稀な才能を持ち、家族やクラスメイトはおろか魔物や自動ドアにすら気づかれないほどであった。似たような悩みを持っていた陽炎には当初は苦手意識を持っていたが、彼女からの猛アプローチの末にプロポーズを受け取った。地球に帰還後はその才能を買われ、陽炎共々SISの秘密協力外部潜入捜査官となっているが、娘の佳澄はそのことを知らずにいる」

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

渡会(わたらい)陽炎(かげろう)(並行世界/大日本皇国)

性別、女。

年齢、三十八歳。

誕生日、十二月五日(『文学少年召喚』の不知火陽炎と同じ)。

血液型、O型Rh+。

出生地、愛知県(『文学少年召喚』の不知火影介と同じ)。

一人称、私。

好きなもの、特に無し。

嫌いなもの、色付き空気な自分。

座右の銘、特に無し。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、SIS秘密協力外部潜入捜査官。

主格因子、無し。


「能因草子や白崎華代の同級生でクラスメイトの一人。旧姓は不知火。接するものに強い親近感を抱かせる妙な存在感を持つ。そのため、初対面であるにも拘らず、既に親しい関係だったのだと誤認してしまう。客観的に見れば誰とでもすぐに仲良くなれるコミュ力の化け物だが、実際には誰も本当の自分を認識してはくれない。そんな影介とは全く別ベクトルの似たような悩みを抱えていた。自分のことを初めてしっかりと『これまで深く関わったことのない人物』だと認識してくれた影介のことを好きになり、猛アプローチの末に結婚に漕ぎ着ける。地球に帰還後はその才能を買われ、影介共々SISの秘密協力外部潜入捜査官となっているが、娘の佳澄はそのことを知らずにいる」

-----------------------------------------------

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ