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クラスメイトside2. 「天人五衰・衣裳垢膩」前編。

 フィーネリアがカジノに着ていくドレス選びに苦戦し、五時間以上の長考の末に業を煮やした無縫の手によって一着の薄水色のマーメイドラインドレスが選択された(なお、無縫は魔法少女の姿に変身した上で、橙色のマーメイドラインドレスを着用し、髪をアレンジしたハーフアップに纏め上げ、更に薄い化粧まで済ませていた)日から三日後、春翔率いる勇者一行は再びルインズ大迷宮を目指して出発した。……まあ、既に迷宮の最奥に聖剣はないので無駄骨になるのは確定しているのだが。


 といっても、一度目の挑戦の時のように召喚されたクラスメイト達全員が……という訳ではない。

 春翔、美雪、花凛、を中核とし、春翔と仲の良いサッカー部エースの川浜(かわはま)億土(おくど)、新聞部部員のカメラ少女細石(さざれ)(てる)、クラスのムードメイカー的存在である土方(ひじかた)五十鈴(いすず)を加えた勇者パーティ、城野猟平、具堂海介、久米島渉琉――なんちゃって不良組、それに空手部副主将の岩澄(いわずみ)信輝(のぶてる)が率いる男女五人のパーティーだけだった。


 その理由は単純明快。皆が口を噤んでいても、表向きは振り返ろうとしなくてもクラスメイト達の心に庚澤無縫の死が暗い影を落としているからである。

 彼の死は強敵との戦いの果てに起きた。デモニック・ネメシスという【黒の英雄】の異名で知られる国内有数の騎士であるガルフォールですら勝利は不可能に近いと語る化け物との熾烈な戦いの果てにある結果が『死』であったのである。


 あの時点で既に無縫を無能だと軽んじる者は誰一人いなかった。少なくとも現時点においては獅子王春翔ですら無縫には敵わないとあの猟平すら認めていたくらいである。……まあ、だからこそあの戦闘を利用してデモニック・ネメシスの攻撃に見せかけて無縫を攻撃するという失敗すれば味方全滅もあり得る無謀な賭けに出ざるを得なかった訳だが。


 魔族がどれほどの強さかは定かではないが、あれほどの強敵がいないと考えるのはあまりにも楽観的だ。

 今後、魔族達と戦えばクラスメイト達から更に負傷者や死者が出るかもしれない。戦争をする以上はまず最初に考えておかなければならない当然の事実に、楽観視して見ないふりをして蓋をしていた現実に、クラスメイト達はようやく向き合うことになったのである。……波菜からしてみれば「おいおい、揃いも揃って覚悟すら決まっていなかったのかい?」と呆れても致し方ない状況だ。


 結果として覚悟が決まっていなかったクラスメイトの大半はまともに戦闘などできなくなってしまった。あの無縫の最期の光景と共にトラウマとなってしまったのである。……いや、無縫は生きているんだけどね? フィーネリアという美女を連れて、自分も魔法少女という名の絶世の美少女に変身して、嬉々として無法都市にギャンブルをしに行っているんだけどね!?


 まあ、至極当たり前のことであるが教会関係者はあまりいい顔をしなかった。「神に選ばれたというのに、その程度のことで足を止めるとは何事ですか!」という本音は隠し、実戦を繰り返して時が経てばまた戦えるだろうと、毎日のように婉曲的に、ではあるが復帰を促してきたのである。

 召喚勇者をまるで消耗品の兵器のように扱う白花神聖教会の方針に波菜が更に苛立ちと怒りを募らせたのは言うまでもない。


 しかし、波菜はそのどす黒い感情をイリスフィア以外には見せなかった。

 彼らに真正面から猛然と抗議をしたのは燈里であった。


 燈里の持つ農耕師(まあ、実際には更に激レアの固有系天職である天壌の女神を保有している訳だが……)は固有系天職ではないものの特殊かつ激レアな天職であった。

 そのため、兵站を含む食糧問題の解決のために実戦訓練するよりも農地開拓の方に力を入れて欲しいという教会側の思惑もあって遠征には参加しなかったのである。


 そんな燈里は無縫の死を聞かされると顔面蒼白になり、息を荒げ、この世の総てに(・・・・・・・)絶望したような(・・・・・・・)顔になって、そのまま意識を失ってしまった。

 「全員を大日本皇国に連れ帰る」と宣言しておきながらのうのうと安全圏で微温湯に浸っている間に、魔物達との死闘の末に生徒が死んでしまったという事実に責任感の強い燈里は強いショックを受けてしまったのだと燈里のファンの生徒達を含めほとんどの生徒達が解釈していた。

 波菜すら、彼女の言葉を心の底から信じたいと思ったほどである。だが、無縫の残したあの言葉が、返事こそしなかったこそ浮かべた微笑が脳裏を離れず、波菜だけは疑いの視線を向けざるを得なかったのだが……。


 「これ以上、クラスメイトを失いたくない。失う訳にはいかない。――『戦えない』と言う生徒達をこれ以上戦場に送り出すことなど断じて許せない」。

 教会関係者達は燈里の主張を煙たがったものの、彼女の言い分には筋が通っており、誰一人としてその言葉を疑うことは無かった。「やっぱり、燈里先生が無縫君を殺すように仕向けたってのはあり得ない話なんじゃないかな?」と波菜も少しずつ無縫の勘違いなのではないかと思うようになっていった。


 この世界の食糧事情を一変させるだけの力を持つ農耕師の燈里が不退転の意志で生徒達への戦闘訓練の強制に抗議している。

 流石に教会側も関係悪化によるリスクの方が大きいと考え、燈里の抗議を受け入れた。


 その結果、自ら戦闘訓練を望んだ先述の三つのパーティが訓練を再開したのである。……まあ、再開した側からこの三つのパーティは出鼻を挫かれることになる訳だが。



 ガルフォール達数名の騎士と共に再びルインズ大迷宮を目指していた春翔達であったが、彼らの二度目の挑戦は迷宮に入ることすらできずに幕を下ろすことになる。


 ルインズ大迷宮の唯一の入り口――ぽっかりと空いた洞窟の入り口を塞ぐように、一人の少女(・・・・・)が仁王立ちの姿勢で待ち構えていた。


 艶々の栗毛色の髪は腰まで伸びている。纏った薄紫のワンピースと白いソックスが生み出す絶対領域は眩く輝いている。

 白いローヒールの靴には可愛らしい白のリボンがあしらわれ、少女の可憐さを後押ししている。


 だが、その真紅の瞳は眼光鋭く炯々と光り輝いているようだった。


「お初にお目に掛かります、勇者一行の皆様。……残念ながら、皆様の旅はここまでです。くだらない勇者の役目など擲って、ルーグラン王国に帰還することをお勧めします。私も皆様を痛めつけるような真似をするのは本意ではありませんので」


「……どういうつもりだ?」


 迷宮に挑もうとした冒険者達が見事に気絶に追い込まれて堆く積まれている状況と、顔面蒼白になっている受付嬢の方に一瞥を与えたガルフォールが少女に問いを投げかける。

 しかし、少女はその問いに応えようとはしない。


「まさか、魔族の手先か!? 人間の幼子にしか見えないが……」


 騎士達が一斉に剣に手を掛け、ガルフォールが覇気たっぷりに威圧する。


「私は魔族ではありませんよ。それに、我々のクライアントも魔族ではありません。まあ、ここまでなら話しても良いと思います。これ以上は文句の一つでも言われそうですね。私はただ、クライアントに皆様方――つまり勇者一行の妨害と迷宮に眠る聖武具の奪取を依頼されました。正直、この世界がどうなろうと私の知ったことではありませんが、私の相棒が、彼女がクライアントに協力したいと言ったのです。私にも依頼を断る理由はありません」


「……魔族ではないが、敵ではあるということだな。……愚かな真似をする。魔族の侵攻によって多くの人間が苦痛を味わってきたのだ! 貴方のような幼子だって!」


「幼子幼子五月蠅いですね。ガルフォールでしたっけ、貴方にとっては非力な小娘に見えているのかもしれませんが、私と貴方達の間には隔絶した実力差がある。――身の程を弁えなさい」


 少女は大きく伸びをすると、「これで十分」と言わんばかりに堆く積まれた冒険者の一人から装備の剣を剥ぎ取って構えた。

 ガルフォールも交渉の決裂を悟り、剣を構える。


 しかし、それを春翔が制する。


「待ってください! まさか、あの少女に刃を向けるつもりで――」


 だが、言葉は続かなかった。「【雷閃飛剣(サンダー・ブレイド)】」という言葉と共に雷撃を纏った剣の刀身が春翔の顔スレスレを通過したからである。


「ご挨拶が遅れましたね。私は……まあ、そうですね。衣裳垢膩(えしょうこうじ)とでも名乗っておきましょうか? ……あら? ご存知ではない。随分と不勉強ですね。最近の若者は教養がなくて駄目ですね」


「……衣裳垢膩、確か、天人五衰(てんにんのごすい)の大の五衰の一つですよね。衣裳垢膩、頭上華萎(ずじょうかい)身体臭穢(しんたいしゅうわい)腋下汗出(えきげかんしゅつ)不楽本座(ふらくほんざ)。……あの、流石に仏教用語は伝わる人にしか伝わらないと思いますよ」


 衣裳垢膩と名乗った少女に応えたのは照だった。

 黒縁の眼鏡をクイっと直しつつ、杖を構える。新聞部所属で図書委員会委員、知恵者として一目置かれている彼女は仏教にも詳しかったようである。

 普段は温和で大人しく基本的に一歩引いて全体を見ているポジションの彼女だが、「最近の若者は教養がなくて駄目ですね」という老害が口にしそうな言葉は流石に聞き流せなかったようである。


「……冗談ですよ。よく勉強していますね」


「私、三島由紀夫のファンですから! 『金閣寺』とか最高ですよね。あの美とは空虚であるという構造とか実に素晴らしくって。あっ、でも、『豊饒の海』の『暁の寺』以降はそこまで好きじゃないですけどね」


「三島由紀夫? 『豊饒の海』? 聞き覚えがないですね。どうやら、私と貴方達のルーツは別のようだ。かつて、私がこことは別の世界で小鹿島(おがしま)秀平(しゅうへい)と呼ばれていた頃のことです。私の生まれは最悪でした。肉親に裏世界と繋がる孤児院に傭兵候補として売られ、戦争の世界に身を投じることになった……その地獄から私をあの方が解放してくれたのです。その後、私はあの方が頂点に立つある組織に所属することになります。大倭秋津洲帝国連邦の植民地、大東亜共栄圏下の中華地方――その大連という都市に拠点を置く世界規模の犯罪組織、武装思想家組織『天人五衰』。我々はそこで『不幸せな出生で苦痛に塗れた半生を送ったのだから、後の人生は天人のように素晴らしい人生を送るべきであり、送れる筈だ』という思想のもと、各国の戦争に介入して暗躍したものです。……実に愉しかった。あの頃に未練が無い訳ではありませんが、あの末路も当然のものだったのかもしれません。ここに今、私がいるということが全てを物語っていますね。まあ、流石にこの世界でもそういったことをするつもりはありませんが、クライアントを大事にする主義は変わりません」


 少女の言葉を肯定するものは何もない。何一つ証拠はない。

 だが、照を含めこの場にいた誰もが少女が――衣裳垢膩が危険な存在であると実感した。


「今世ではプリュイという名前です。まあ、どうぞお好きにお呼びください。……さて、このままではご帰還頂けないようなので、少しだけ本気を見せましょう。この戦いで皆様の命が失われないことを心よりお祈り致します」


 灼熱の炎を片手で弄び、衣裳垢膩(プリュイ)は相変わらずの無表情でこう言った。

◆ネタ等解説・四十四話

天人五衰

 仏教用語の一つで、六道最高位の天界にいる天人が長寿の末に迎える死の直前に現れる五つの兆しのこと。

 衣服(羽衣)が埃と垢で汚れて油染みる衣裳垢膩。

 頭上の華鬘が萎える頭上華萎。

 身体が汚れて臭い出す身体臭穢。

 腋の下から汗が流れ出る腋下汗出。

 自分の席に戻るのを嫌がり楽しみが味わえなくなる不楽本座。

 この五つであるというのが定説。

 『正法念経』には、「この天人の五衰の時の苦悩に比べると、地獄で受ける苦悩もその十六分の一に満たない」と説いている。

 『往生要集』では、「『六波羅蜜経』の説に依り、人間より遥かに楽欲を受ける天人でも最後はこの五衰の苦悩を免れない」と説いて速やかに六道輪廻から解脱すべきと力説している。


『豊饒の海』

 三島由紀夫の最後の長編小説。『浜松中納言物語』を典拠とした夢と転生の物語で、『春の雪』、『奔馬』、『暁の寺』、『天人五衰』の全四巻からなる。

 最後に三島が目指した「世界解釈の小説」「究極の小説」であると同時に、三島由紀夫が陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺した三島事件の遠因の一つであると思われる(三島由紀夫「小説とは何か」)。

 第一巻は貴族の世界を舞台にした恋愛、第二巻は右翼的青年の行動、第三巻は唯識論を突き詰めようとする初老の男性とタイ王室の官能的美女との係わり、第四巻は認識に憑かれた少年と老人の対立が描かれている。様々に解釈が分かれる作品であるが、この小説を執筆している作者は「太陽(天皇)」から「月(仏教)」への移行、「滝」から「海」、「直線的な時間」から「円環の時間」、こうした流れがありつつも、一方で過去に逆流する流れもあり(松枝清顕の飯沼勲を彷彿とさせる変化や飯沼勲のジャントラバー姫を彷彿とさせる言葉)、一筋縄では行かない物語であると考えている。なお、私はジャントラバー姫の中にエロスなどは一片もなく、寧ろ、描写のされ方から空虚さを感じてしまっている。


『金閣寺』

 三島由紀夫の長編小説。金閣寺の美に憑りつかれた学僧が、それに放火するまでの経緯を一人称告白体の形で綴っている物語。実際の金閣放火事件が参考にされているものの多分に脚色が盛り込まれている。

 三島由紀夫の文学作品全般に通底する思想「美」や「認識と行為」という要素が多分に盛り込まれている。


武装思想家組織『天人五衰』

 自作での最初の言及は『元悪役令嬢捜査官ロベリアと相棒リナリアの事件簿』。こちらには身体臭穢の転生体であるデルフィニウムが登場している。

 『百合好き悪役令嬢の異世界激闘記』で物語の鍵を握る組織の一つ。

 虚像の地球と呼ばれる世界の大倭秋津洲帝国連邦の植民地である大東亜共栄圏下の中華地方、大連に拠点を置く国際規模のテロ組織。

 『不幸せな出生で苦痛に塗れた半生を送ったのだから、後の人生は天人のように素晴らしい人生を送るべきであり、送れる筈だ』という思想を掲げて暗躍しており、世界各地や仏教勢力から指名手配を受けている。

 構成員は五名で、いずれも不幸せな出生をしているという一点で共通。それぞれが、天人五衰五つの兆候をコードネームとしている。

 着想の源流は朝霧カフカ氏原案の漫画作品『文豪ストレイドッグス』に登場するテロ組織『天人五衰』。ただし、首魁の福地桜痴が行動が悪とはいえ思想そのものは真っ当寄りだったのに対し、こちらの首魁は我々の理解してない思考回路をしている。それもその筈、彼女は……。


プリュイ

 スペルは「Pluie」。フランス語で「雨」を意味する。


◆キャラクタープロフィール

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白石(しらいし)美雪(みゆき)

性別、女。

年齢、十七歳。

誕生日、五月十日。

血液型、O型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、私。

好きなもの、庚澤無縫(クラスメイト)

嫌いなもの、恋路を邪魔するもの総て。

座右の銘、突撃あるのみ。

尊敬する人、中学生の頃に人身売買人から助けてくれた少年。

嫌いな人、城野猟平(クラスメイト)具堂海介(クラスメイト)久米島渉琉(クラスメイト)

好きな言葉、恋愛成就。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「クラスのマドンナ的存在で、天月花凛と双璧をなす二大女神の一角。可愛い系の美少女。非常に面倒見のよく責任感も強いため誰からも頼られる存在だが、波菜からは無縫に一途に愛を向けて無縫への迷惑は全く考えない自己中心的な性格を見抜かれて蛇蝎の如く嫌われている。恋愛はとにかく真っ直ぐ駆け抜ける脳筋タイプ。思い切りが必要とあれば、躊躇なく犯罪に手を染めるため、実は品行方正とは言い難い」

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川浜(かわはま)億土(おくど)

性別、男。

年齢、十七歳。

誕生日、五月十日。

血液型、O型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、私。

好きなもの、サッカー。

嫌いなもの、細々とした作業。

座右の銘、「考えるな、動け」。

尊敬する人、幣原(しではら)藤内(とうない)(所属していたサッカークラブのコーチ、元大日本皇国代表チームの監督)。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「雷鋒市立雷鋒高校のサッカー部エース。正義感が強く脳筋気質。細かいことを考えるのは苦手らしく、考えるより先に動くことを信条とする。それゆえに失敗も多いが、前向きに捉えて立ち直りが早く尾を引くことはない。友人想いだが、春翔と同様にデリカシーに欠ける面が目立つ。花凛に片想いしているが、現時点で想いを伝えてはいないようだ」

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細石(さざれ)(てる)

性別、女。

年齢、十七歳。

誕生日、四月六日。

血液型、A型Rh+。

出生地、東京都中央区。

一人称、私。

好きなもの、新聞。

嫌いなもの、不確かな情報、フェイクニュース。

座右の銘、正しきジャーナリズム。

尊敬する人、細石(さざれ)敏行(としゆき)(週刊女性日和編集長、父親)。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

好きな小説、三島由紀夫『豊穣の海』など。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「眼鏡を掛けたナチュラルボブの黒髪少女。新聞部部員でカメラ少女として知られる一方、図書委員会委員で知恵者として一目置かれている。温和で大人しく基本的に一歩引いて全体を見ているポジションだが、自分というものを持っており、引くべきではないと判断した場面では好戦的な顔を見せることもある。父親のジャーナリストとしての背中を見て育ったことから自身もジャーナリストになりたいと夢を持っており、様々なジャンルの幅広い知識を集めているのもジャーナリストには知識が必要不可欠であると考えているからである」

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土方(ひじかた)五十鈴(いすず)

性別、女。

年齢、十七歳。

誕生日、六月六日。

血液型、A型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、五十鈴。

好きなもの、美女、美少女。

嫌いなもの、特に無し。

座右の銘、「美少女は正義」。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「クラスのムードメーカーの少女。親しくなった女子のことは渾名で呼ぶことが多い。心の中に小さなおっさんを飼っていると称させるタイプの美女・美少女好きで美雪などによくセクハラまがいのことをしている。照とは親友でよく一緒に行動している」

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城野(じょうの)猟平(りょうへい)

性別、男。

年齢、十七歳。

誕生日、五月七日。

血液型、B型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、俺。

好きなもの、弱い者イジメ。

嫌いなもの、特に無し。

座右の銘、特に無し。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、庚澤無縫。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「自分より弱い者を痛め付けては優越感に浸る一方、強い者には媚び諂う典型的な小心者で、表立って強き者に挑んでいく不良のような度胸はない。美雪に想いを寄せており、美雪から好意を寄せられている無縫にちょっかいをかけていた。しかし、そのせいで美雪から嫌われていることには気づいておらず、ついでに無縫の眼中にないことにも気づいていない。ある人物の提案に乗って無縫を不慮の事故に見せかけて魔法で攻撃して殺害しようとした。本人は無縫のことを殺したと思っているが、実際は無縫に程よく利用されただけである」

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岩澄(いわずみ)信輝(のぶてる)

性別、男。

年齢、十七歳。

誕生日、七月十七日。

血液型、A型Rh+。

出生地、雷鋒市。

一人称、俺。

好きなもの、空手。

嫌いなもの、特に無し。

座右の銘、一撃入魂。

尊敬する人、特に無し。

嫌いな人、特に無し。

好きな言葉、特に無し。

嫌いな言葉、特に無し。

職業、高校生。

主格因子、無し。


「空手部副主将を務める寡黙で真面目な男。春翔ほどではないが、パーティを纏められるほどの信頼を勝ち得ているようである」

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