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【12/1より第二部第五章更新開始】天衣無縫の勝負師は異世界と現実世界を駆け抜ける 〜珈琲とギャルブルをこよなく愛する狂人さんはクラス召喚に巻き込まれてしまったようです〜  作者: 逢魔時 夕
第一部第二章「無法都市ダルニカと幸運の女神に愛された勝負師」

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女の子は服を選ぶのに時間が掛かるというが、流石にカジノに着ていくドレスを選ぶのに五時間は掛かり過ぎなんじゃないかな?

 ドルグエス、真由美、幸成、楪、雪芽の五人はその後も順調に迷宮を攻略していった。


 出現した魔物の種類は鼠人間(ラッドマン)魔粘性体(スライム)緑小鬼(ゴブリン)――ルインズ大迷宮に出現した魔物とその派生――鼠人間の採集者ラットマン・ハーヴェスト鼠人間の統率者(ラッドマン・ロード)といった鼠人間(ラッドマン)系統、獰猛なる魔粘性体(セカンド・スライム)魔粘性体の王(スライム・キング)銀光の魔粘性体(メタル・スライム)といった魔粘性体(スライム)系統、緑小女鬼(ゴブリナ)剛躯緑鬼(ホブ・ゴブリン)や、祈祷緑鬼(ゴブリン・シャーマン)、二本に分かれた尾を持つ狼の魔物である二又尾の狼(ツインテイル・ウルフ)を従えた緑鬼の調教師(ゴブリン・テイマー)緑鬼馬(ゴブリン・ホース)と呼ばれる緑色の馬に跨る緑鬼騎兵(ゴブリン・ライダー)緑鬼の大将軍(ゴブリン・ジェネラル)緑鬼の王(ゴブリン・キング)緑鬼の女王(ゴブリナ・クイーン)緑鬼の皇帝(ゴブリン・エンペラー)といった緑小鬼(ゴブリン)系統が出現したものの、いずれもドルグエス達の足を止めるほどの強さでは無かった。

 ……まあ、この程度の魔物に勝てない時点で迷宮攻略など夢のまた夢なのだが。


 そして、迷宮挑戦開始から二時間後、一行はついに第百層のボスの間へと到着した。

 ドルグエスが代表して扉を押し上げ、聖剣を鞘から抜き放ったドルグエスを先頭にボスの間へと突入する。


 ボスの間の作りはやはりルインズ大迷宮とは別の迷宮であるということもあって大きく異なっていた。

 部屋は円形で、ドルグエス達が入ってきた扉と反対側に位置する扉は同じドーナツ状の床で繋がれている。中央部には円形の舞台があり、その中心ではこの部屋の主であるデモニック・ネメシスがゆっくりと立ちあがろうとしていた。


 デモニック・ネメシスのいる中央の舞台からは交差するように二つの石の床が伸びており、円形の舞台と周囲のドーナツ状の大地を繋いでいる。

 そして、何もない四つの扇形の奈落がぽっかりと開いていた。


「……無縫君が言っていた百層の地形とは違うけど、コンセプトは似ているわね。落下すれば普通はご臨終。でも、飛行能力や落下速度を軽減する力があればショートカットになる。同じコンセプトの地形が二つある時点で、寧ろショートカットとして使うことを推奨するように思えてくるわ」


「ただし、今回は四つも選択肢があります。……一度ボスを倒してから転送装置に登録して、その後に無縫君に助力を得た方が良さそうですね。基本的に我々は飛べませんし」


「流石にこの高さから傘を持って清水の舞台から飛び降りるような真似をする気にはなれんのぉ」


 デモニック・ネメシスが飛翔し、ドルグエス達を見下すように見下ろす。

 そして、地上を破壊し尽くす神の如く槍を振ろうとする……が。


「光を纏え! 聖なる輝き、飛翔して天を切り裂け! 【天翔光閃斬】!」


桃源天剣流とうげんてんけんりゅう・北斗ノ太刀・禄存(ろくぞん)!」


「遊んで差し上げなさい。――前五青竜木神家在寅主銭財慶賀吉将!」


「先手必勝じゃ! 九尾燃砲キュウビ・フレアバースト!」


「うふふ、雪女の力よりもこっちの方がお好みかしらぁ? 銀河衝突グレート・アトラクター!」


 デモニック・ネメシスが攻撃を仕掛ける前にドルグエス、真由美、幸成、楪、雪芽の五人が先制攻撃を仕掛けた。

 一撃でもオーバーキルとなる攻撃を無数に浴びたデモニック・ネメシスは跡形もなく消滅し、閉ざされていた反対側の扉がドルグエス達が入ってきた扉と共にガタンという音を立てて開いた。



「まずは迷宮百層踏破おめでとうございます。……てっきり、どこかで苦戦して連絡が来ると思っていましたが、こういうパターンで連絡が入るのは予想外でした。まあ、でも、あり得ない話でも無かったですね」


 百層の転送装置を解禁した後、真由美が代表して無縫に電話を掛けるとすぐに繋がった。どうやら運転中では無かったらしい。

 無縫から異世界で浮かないように渡された衣類と共に入っていた空間魔法のデバイスで時空の門穴ウルトラ・ワープゲートを開くとすぐに無縫が時空の門穴ウルトラ・ワープゲートを通ってこの場に現れる。


「まあ、折角のショートカットです。有意義に使うべきでしょう。……流石に飛行できないと危険ですから、代表して俺が一つずつ降りていきます」


「よろしく頼む、無縫殿!」


 ドルグエスの言葉に反応一つせず、無縫はあっさりと魔法少女に変身して奈落の底へと飛び込んだ。

 最初は北の穴、次に西の穴……と調査を続け、四つの奈落の探索を終えると魔法少女ラピスラズリ=フィロソフィカスは変身を解いて普段の無縫の姿に戻った。


「奈落の深さは予想通り違った。北が七百層、南が五百層、東が三百層、そして西が九百層まで続いている」


「――ッ!? 九百層って迷宮の終盤じゃない。そんなところまでショートカットできるのね」


「百層を超えて残り百層……実質オルクスの大迷宮ですね」


「いや、幸成さん。その例え分からないから。……ただし、見た感じ魔物のレベルはかなり跳ね上がります。何匹か戦ってきましたけど、ルインズ大迷宮では見なかった顔触れでしたね。八岐大蛇エイトヘッド・ドラゴンや、獅身女面(スフィンクス)黄金龍王(ナーガラージャ)陸滅の魔獣(ベヒーモス)審判の龍王(バハムート)、恐らくこれで全てかと……」


「あらあらぁ、漏れなく神話級だわぁ」


「……どうします? 今の皆さんであれば苦戦はしてもなんとかなりそうな水準ですが」


「吾輩はこのまま進むつもりだ」


「まあ、危なくなったらすぐに戻ればいいだけ……折角だからどこまで戦えるか試してみたいわ」


「陰陽連の書類仕事をもう少しサボりたいので、もう少し探索を続けます」


「……お主はもっと真面目に生きよ! 妾もここで帰還するのは物足りないと感じる。もう少し続けるつもりだ」


「私もぉ、もう少し探索したいわぁ」


「決まりですね。では、九百層まで皆さんを送り届けます」



 ドルグエス達を九百層に送り届けた後、無縫は地上に戻り、車の運転を再開した。


「目的地の無法都市まで後どれくらいかしら?」


「この分だと後四時間ほどで到着しますね。流石に運転時間が長くなるので小休止することを考えるともう少し時間が掛かります」


「魔族領ではなく、先に無法都市に行くっていうことはやっぱり目的はカジノよね? でも、大丈夫かしら? ドレスコード」


 無法都市――廃都ダルニカが間近に迫り、現実味を帯びてくる。

 本来はもう少し早くから心配すべきことだが、到着が近づく今になってようやくドレスコードのことが思い至ったらしく心配そうな顔をする。


「いつもの衣装は戦闘服ですよね? あれは流石にドレスコードにそぐいませんが……国の高官なら礼服の一つや二つ持っていないのですか?」


「ロードガオンの礼服ってスーツとかドレスみたいなものじゃなくて、もっとサイバーチックというか、かなり独特なものなのよ。私もこっちに来てスーツやドレスの存在を知って驚いたし。……今でこそ地球の服装に染まってしまっているところはあるけど。でも、そういう場面で着用する服ってなかなか使う場面がないのよね。公の場に出ることもないし、出るとしても恐らくロードガオンの礼服でということになるだろうし」


「ああ、なるほど。…….世界が変われば常識も変わるし、文化も変わるということですね。まあ、確かに礼服って着る機会ないですよね。内務省に行く際に着ているスーツが二着と、喪服、後、一応学制服も含まれるのか? それくらいしか持っていないですからね。まあ、でも、ドレスの方はクローゼットに入りきらないくらいありますが」


「男の人でなかなかそれは珍しいわよね? ……無縫君、自分の性別間違えていないかしら?」


「異世界とかでも、魔法少女の姿で謁見したりすることが多いんですよ。可愛さや美しさ、女性特有の華を求められる場面も多いですし。後は、大田原さんに同行して海外に行く時も魔法少女の姿でスーツやドレスを着用していますし。多分女性用のスーツの方が多いかもしれないですね。後は……裏社会で活動する時も魔法少女の姿を多用しています。カジノとかだと、魔法少女の姿にカクテルドレスとかを合わせることが多いですね……って、フィーネリアさん、どうしました?」


「流石に、これ以上はやめてもらえないかしら……私の中の魔法少女像が……魔法少女像が……」


 「ああ! 窓に! 窓に!」みたいなノリで発狂するフィーネリアに「そういえば、この人って魔法少女に過度な幻想を抱いていたっけ」と今更ながら思い出す無縫。

 まあ、だからと言って何かする訳ではないのだが……。


「仕立て屋はいくつか知っていますが、今から行くと時間が掛かります。無法都市を目前に、俺もカジノでギャンブルしたい欲が高まっているので、一刻の早く辿り着きたい。なので、【万物創造】でドレスを作るので、中から好きなのを見繕ってください」


「見繕ってって……ッ!? 流石に多過ぎるわよ!」


「偏にドレスと言っても様々な色やデザインがあるからね。あー、速度緩めるから、後部座席に行ってゆっくり選ぶといいよ」


「……絶対に車の中でやるべきことではないと思うわ」


 その後、フィーネリアは無数のドレスの中に塗れながらカジノに着ていくドレスを選び始めた……が、量が多かったからか、或いはフィーネリアが服を選ぶのに時間が掛かる性格だったからか、結局ドレスが決まったのは廃都ダルニカの付近についてから約一時間後のことだった。

◆ネタ等解説・四十三話

鼠人間の採集者ラットマン・ハーヴェスト

 鼠人間(ラッドマン)系統の一種。食料となる生ごみや茸を集めているらしい。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する同名の魔物から。


鼠人間の統率者(ラッドマン・ロード)

 鼠人間(ラッドマン)系統の一種。鼠人間(ラッドマン)の群れを統率する。

 特定の元ネタはなく、緑小鬼(ゴブリン)系統のように群れを率いるリーダーがいてもおかしくないのではないかという閃きから創造された。


獰猛なる魔粘性体(セカンド・スライム)

 魔粘性体(スライム)系統の一種。魔粘性体(スライム)よりも強い。

 元ネタは『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するスライムベス。名前の由来は、『「ベス」はヘブライ語で「二」という意味があり、「二番目のスライム」を意味するのではないか』というスライムベスの名付けに関する説から。


魔粘性体の王(スライム・キング)

 魔粘性体(スライム)系統の一種。王冠を頂く魔粘性体(スライム)の王。

 元ネタは『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するキングスライム。


銀光の魔粘性体(メタル・スライム)

 魔粘性体(スライム)系統の一種。周囲の金属を食べたことで、身体が特殊合金の液体金属になったらしい。

 元ネタは『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する同名の魔物。ただし、経験値云々の概念はないため、ただ硬いだけの厄介な魔物である。


緑小女鬼(ゴブリナ)

 女性の緑小鬼(ゴブリン)。自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物である(ただし、当て字は無い)。

 伏瀬氏による日本のなろう系小説『転生したらスライムだった件』にも同名の魔物が登場しているが、源流は伏見健二氏プロデュースで販売された日本のファンタジーTRPG『ブルーフォレスト物語』のようである。


剛躯緑鬼(ホブ・ゴブリン)

 ローズマリ・E=グィリー氏によれば、ある文化の中でゴブリンへ接頭辞ホブを付けた者であり、親切で役に立つものの、悪戯好きな性格は変わらない精霊である。

 ファンタジーゲームにおいては、ゴブリンの上位種として登場していることが多い。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


祈祷緑鬼(ゴブリン・シャーマン)

 緑小鬼(ゴブリン)の一種。原初の魔法や古代の呪術を操る。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


二又尾の狼(ツインテイル・ウルフ)

 二本に分かれた尾を持つ狼の魔物。

 初出は自作『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』に登場する同名の魔物で、こちらはツインテイルウルフという表記。


緑鬼の調教師(ゴブリン・テイマー)

 緑小鬼(ゴブリン)の一種。二又尾の狼(ツインテイル・ウルフ)などを従えている魔物の調教師。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


緑鬼馬(ゴブリン・ホース)

 緑の肌を持つ緑小鬼(ゴブリン)の馬版のような存在。元ネタは存在しない。


緑鬼騎兵(ゴブリン・ライダー)

 緑鬼馬(ゴブリン・ホース)に跨る緑小鬼(ゴブリン)の騎兵。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


緑鬼の大将軍(ゴブリン・ジェネラル)

 緑小鬼(ゴブリン)を従える将軍。自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物である(ただし、当て字は無い)。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


緑鬼の王(ゴブリン・キング)

 緑小鬼(ゴブリン)を従える王。自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物である(ただし、当て字は無い)。

 着想元は橙乃ままれ氏のライトノベル『ログ・ホライズン』に登場する当て字違いの同名の魔物から。


緑鬼の女王(ゴブリナ・クイーン)

 緑小女鬼(ゴブリナ)を率いる女王。自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物である(ただし、当て字は無い)。

 『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』には上位互換のエンプレスも登場したが、本作には存在したい模様。


緑鬼の皇帝(ゴブリン・エンペラー)

 緑小鬼(ゴブリン)の王達を従える皇帝。

 自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物である(ただし、当て字は無い)。


清水の舞台から飛び降りる

 思い切って大きな決断を下すこと。山の斜面にせり出すように造られた清水寺の本堂から飛び降りることに例えて言った。

 清水寺境内に現存している成就院の床下から一九九〇年代に見つかった『清水寺成就院日記』によれば生存率は割と高めだったそうである。


桃源天剣流とうげんてんけんりゅう・北斗ノ太刀・禄存(ろくぞん)

 名前の由来は桃源郷と天剣。技名は北斗の太刀が示すように北斗七星に由来するものが多い。

 少なくとも貪狼、巨門、禄存、文曲、廉貞、武曲、破軍を冠する技は存在すると思われる。

 着想元は暁 白花氏の小説『必勝の聖眼の神殺しと戦女神』に登場する鬼斬りの剣技・千羽天剣流。ただし、技の種類はかなり異なっている。


前五青竜木神家在寅主銭財慶賀吉将

 安倍晴明をはじめとする陰陽師にとって必須の占術であった六壬神課で使用する象徴体系の一つ、十二天将の一体に数えられる青龍のこと。

 木神で、十二支では寅を示し、北東を守護して春を司る。


オルクスの大迷宮

 元ネタは白米良氏のライトノベル『ありふれた職業で世界最強』に登場する七大迷宮の一つで生成魔法が封印されている。

 オスカー・オルクスによって作られた。

 百層の迷宮と思われていたが、実際にはその更に下に本物の大迷宮が存在しており、迷宮の全長は二百層にも及ぶ。


八岐大蛇エイトヘッド・ドラゴン

 元ネタは八岐大蛇、八俣遠呂智、八俣遠呂知などの当て字がある日本神話に登場する伝説の生物。

 若干だが、白米良氏のライトノベル『ありふれた職業で世界最強』に登場する最奥のガーディアンのヒュドラが念頭に置かれていたかもしれない。


獅身女面(スフィンクス)

 元ネタはエジプト神話やギリシア神話、メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物。

 その中でも古代ギリシアの神話に登場するスフィンクスが念頭に置かれている。

 自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』に登場する魔物。後述の黄金龍王(ナーガラージャ)と共に登場している。


黄金龍王(ナーガラージャ)

 元ネタの元ネタはインド神話における蛇神の諸王ナーガラージャ。

 佐崎一路氏のライトノベル『吸血姫は薔薇色の夢をみる』から濃く影響を受けており、元ネタと言えるかもしれない。

 自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』に登場する魔物。前述の獅身女面(スフィンクス)と共に登場している。


陸滅の魔獣(ベヒーモス)

 元ネタの元ネタは『旧約聖書』の『ヨブ記』で語られる獣。

 同じく『ヨブ記』で語られるレヴィアタンと対比され、海と関連付けられるレヴィアタンに対して、陸の獣であるとされる。

 ファンタジーではドラゴンのイメージが強くなったバハムートとは異なり、四足歩行をする化け物として描写されることが多い。

 元ネタは『ファイナルファンタジー』シリーズに登場するベヒーモス。

 自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物。


審判の龍王(バハムート)

 元ネタの元ネタは『旧約聖書』の『ヨブ記』で語られる獣。

 同じく『ヨブ記』で語られるレヴィアタンと対比され、海と関連付けられるレヴィアタンに対して、陸の獣であるとされる。

 『ファイナルファンタジー』シリーズの影響かドラゴンとして描写されることが多い。

 元ネタは『ファイナルファンタジー』シリーズに登場するバハムート。

 自作での初出は『文学少年(変態さん)は世界最恐!?』の同名の魔物。派生も複数登場している。


ああ! 窓に! 窓に!

 H・P・ラヴクラフト氏のクトゥルフ神話作品の一つである短編「ダゴン」の手記の形式を最後を締め括る言葉。

 日本ではやや曲解された形で伝わっており、「窓の外に何かがいる」という意味が取られることが多いが、原文では「ドアの向こうに悍ましい何かがやってきた。急いで窓の外に飛び出さなければならない」というニュアンスらしい。「窓へ! 窓へ!」と訳されることもある。

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