『次』を紡ぐのはいつだって新入社員 ④
まず、話し合ってわかったことがこれだ
■ 角刈り羊 通称『 羊 』
四足走行からの突進がやばい
鈴鬼のV100フルスロットルで轢かれたような威力と死んだふりに要注意
『 加速 』だけは速いのでなかなか追いつけない
当時、無免許かつ未成年者による盗難被害が国内ダントツ1位だったモデルだ
『 囲んでフクロ 』が一般的な狩り方
油で揚げて、ケチャップにつけて食べるとうまい もちろん塩だけでもうまい
■ コニカる・ミノータ 通称 『 牛 』 『 ミノタさん 』
海外産の二足歩行のアメフト選手を想像すればOK
産地によって、赤身が多い選手、白身が多い選手に分かれる
コニカミノータっていうとなぜか激おこ その隙をついてフクロが鉄板
2024年度の最終損益は赤字34億5200万 まぁ普通に考えてこれだよな
通の養牛場トレーダー曰く「 今が買い 」らしい とにかくうまい
■ テリーゴ・ D 通称『 テリー 』 『 自由な鳥から人間魚雷へ 』
長名になるとそれに比例して危険性が増す
この異世界動物の特徴をあげるなら『タフネス』 この一言につきる
危険性を伝えるための通り名のとおり、人を捕捉するととにかく襲い掛かる
わざと『 攻撃を受ける 』癖?が狙い目 そん時にフクロ
世界中のD-GUNは保護を訴えるほど、生息数が心配される THE 庶民の味
他業種多国家で乱獲祭りなので訴えは棄却どころか却下だな
『 お前らはアボカドだけ食ってろ 』と発言した肉食系インフルエンサーが
辿った末路は2022年、あちこちの街路樹の栄養分として分散化されたほど、
猟奇的な事件が話題を呼び物議を催した経済動物
古くから活動するCAHASA( カーサ 動物愛護団体 )
そしてその団体から資金提供を受け、近年過激的な活動に舵を取ったD-GUN
極端な思想と過激な行為、変に動物愛護に目覚めた一部の一般人、
『 肉こそすべて 』のきらい家による反戦の狼煙と、昨今なぜか急に虫を食べようぜと報道しだした準国営放送に対しての反感、コオロギハレーションから抗争の激化につながり、ここ数年、老若男女問わず話題のタネとなっている
「 ん~~~、 多分だけど、ここはジストニア平原ね
遠くに森が見えるけど、基本見渡す限り平原だし、植物が全部うねうねしてる
これってこの平原の特徴だしね 」
みかさんやかなさんも納得している様子だ
俺は全然わからない
改めて思い起こすと、
厨房のドアを開けて調達に駆り出されると、
勝手に異世界に放り込まれてお手伝いをさせられてきたから、
その辺りのことがわかっていなかったことに気づく
かなさんが言う
「 あたしもそう思う まずはこの辺りで羊と牛を狩って
東に流れてるムネモシュネ川沿いで野営地を張れば生活に困らなそうだし、、、」
む、胸?
お胸がモシュモシュね?
『 科学的検証 』は未だ確証を得られてない まだまだ検証が必要な事項だ
だが、ソロ活動を続けがちな男性陣は世間一般では往々にして左に流れがちらしい 確証を得られずとも昔から当たり前の常識らしい
つまるところ、 彼女の発言を察するに女性陣は東に流れがちなのだろうか、、、
その辺りのことが改めてよくわかっていなかった 、、、っごくり
その上、 さらに理解を超える発言が続く
野営するとなんでお胸が張っちゃうの? 張れば生活に困らないとは , , ,
まったく意味がわからないんだ
わかったことは『 男と女 』の感覚はまるで違うってこと
まったくわからんしけしからん こういう性の乱れは許せない
絶対に、一生を添い遂げると感じれた好きな人とモシュモシュすべきだし
一緒に川で遊ぶなんてもってのほかだ
俺は真剣に反対の意を伝えようとした
「 あたしは初めてだからよくわんないんだけど、
いちいち野営地を探すってことは『 今日 』では達成できないってことなの?
よくわんないんだけど、今日中にクリアできるもんだと思ってたんだけど、、、」
みかさんはいつでもOK! という具合にストレッチをしながら投げかける
あいつも『 初めて 』なのか、、、
こんな風に開けっ広げに恥部をさらせるなんて、、、 ガールズトークってすご
「 お客さんに逆ナンされることもあって大変なんだぜ!」って
ゆってた自分が恥ずい
嘘を積み重ねる大変さを身をもって感じていただけに恥ずい、、、
これからは正直に『 初めて 』だって言おう!
「 みかは今回が初めてだったわね
まずね、この『平原』はとにかくだだっ広いの
この辺りでなら羊だの牛だのを仮にどうにか狩ったとしても、
テリーは基本的に森近辺に生息してんのよ
その森が、おそらくだけど、ここから20~30km近く離れているわけ
羊や牛を狩った後に、さらに長距離移動して狩れる体力ある?」
確かにMOS野郎の言う通りだ
マケドでは、準備万端で、頼れる正社員やバイトリーダー、先輩方と一緒に狩場に行っていた
当たり前に就業時間内で狩ることができていた
言われてみるとわかることもあるんだなぁ
「 うげ、確かに無理 」 みかさんがうなだれる
「 一応確認を取っておきたいんだけど、
ムネモシュネ川を目指しつつ、羊や牛を見つけたら討伐
この方向でいい?」
かなさんもみかさんも賛成の意味で挙手する
俺? 俺はもちろん『NO』だ
いつの時代も、何かと理由を付けて争うのが『 ヒト 』さ




