第３章 共同調査 ④ 選び抜かれた冷蔵庫 コーズウェイ隊
まずはここ数ヶ月、特に異常のなかったこの地域を北上し安全を保ちつつっ
問題の地域にさぐりを入れるということですねっっ！
しょいっ！！ しょいっ！！ しょいっ！！ しょいっ！！
囁く吐息からこぼれる『しょい』、、、
、、、一応真面目な作戦会議なんだからさ
ー ー ー 筋トレやめれ
司令官どのっ！
しょいっ
目標地点まではっ 概ね 50km！
しょいっ しょいっ
２日間の行軍ということでよろしいでしょうかっ！！
、、、 しょい ？
、
、
、
ー ー ー うん そうかも
ってかこっちみんな
筋トレ急にやめんのもやめろ
ヴぉぉォォォおオおオ ーーーーーー ！！！
しょいっ！！ しょいっ！！ しょいっ！！ しょいっ！！
ずんっ ずんっ ずんっ ずんっ
オレンジ色の筋肉たちがアピールの場といわんばかりにはちきれ飛び騒ぐ
着直していたタンクトップを破るもの、
着直していたルーズソックスを限界まで引っ張って破るもの、
しつこいようだが、上着なんて着てないのに
意味もなくサスペンダーをつけていた男が
ばぢんばぢんと胸板に引っ張っては打ち付ける
、、、 かなり強力なゴムだな
これ 大丈夫かよ、、、
、、、まぁ いつもの異世界引率と同じだ
以前はふざけた若造のせいでひどい目にあったけど、
今回はしっかり指示を聞いてくれそうだし大丈夫なはずだ
、、、 大丈夫だよな？
ちらり とコーズウェイ隊のメンバーを改めて見る
みかさんを含め５名だ
女の人２名 オス３頭の構成になっている
適当に異変的な感じのやつを確認したらさっさと帰ろう、、、
もっと普通のやついねぇのかよ
原因の地を目指しとぼとぼ歩く
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「 お、 おにぃちゃん、、、 あ、 あの 」
しばらく目的地を目指し歩いていると、コーズウェイ隊の１人が話しかけてくる
みかさんとは別の女の子だ
「 みか先輩から聞きました すっごい頼りになる人だって
あ、 あたし、 かなえっていいます よろしくお願いします 」
もじもじと気恥ずかし気だ
完全なスポーツ刈り
二の腕、 ふともも、 ふくらはぎ、 お尻が
鍛錬をかさねてきたであろうことを視覚から雄弁に語りかけてくる
女の『子』なだけに 発達段階であることが青い果実をさらに魅せる
右腕だ そう、 特に右腕への異常な鍛錬の結果が垣間見える
ー ー ー シオマネキかよ
俺の視線を感じたのか恥ずかしそうに右腕を隠す
「 の、 喉、 乾いてませんか？ もしよかったら , , , 」
今やアルコール飲料でしか見かけなくなった王冠付きの瓶を肘窩で挟む
日本工業規格をチョークスリーパーな感じで締め上げる
ぐぐぐっ ピシっ パンっ
スポーツドリンクの瓶の蓋がひしゃげ地面に転がる
ー ー ー ごくり 栓抜きいらずかよ、、、
とんでもないエロい顔でドリンクを差し出される
過去１のスポドリ刈ーるだ
これだからスポーツ系女子に『外れ』なんてないんだよな
がんムキのぼでーから目が離せない
瞬きひとつせず、 差し出された飲料をごくごくと飲む
ゆうがが行方不明になる日まで
残り ２日
