第2章 引率 ⑪
さっむ、、、
こすこすこすこすこすこすっ
こすこすこすこすこすこすっ
目線で追える遠くの先は木々が生い茂る
だが、辺り一帯は冬景色だ
季節バグってんのかよ! 仕事しろ! 俺は聖社員様だぞ! ぁあん?
指先がかじかむ
こすこすこすこすこすこすっ
こすこすこすこすこすこすっ
ちょっと読みながら想像してほしい
まじで寒い地域って、厚底の靴、厚手の靴下を履いてもかなり寒いのだ
ググれば出てくると思うけど、
寒いところって、そんなの無意味 『裸足で雪の上を歩く』ような感覚なのだ
寒いと人肌恋しくなるのは世の常だが、勝手にゲシュタルトさせんな
別に秘密のナニかをしているわけではない
、、、ぅうう~~ さっむ 寒いのはまじ苦手だ
こすこすこすこすこすこすっ
こすこすこすこすこすこすっ
はぁっ はぁっ はぁっ はぁっ
疲労が激しいのか息を切らすパイセンと及第点
活躍の場がなかったせいか過去の『経験』のおかげか俺はまだ余力は残っている
はんっ 貸しにしておいてやんよ パイセン
この戦闘音で周辺から野次馬が寄ってこないか、
汚嫁さんに動きがないか注意深く周囲を見渡す
今の俺にできることをすんだよ
「 水仙! 待雪は大丈夫!? 」
「 みふっちゃぁ~~ん 一応まだだいじょ~っなんスけど、、、 」
歯切れの悪い回答に焦る
「 さっきから寒い寒いって、、、
みふっちゃん 、、まっつんはだいじょ~っスよね? 」
失血がひどいのか?
急いで待雪に駆け寄り状態を確認する
、、、応急処置には問題ない
さっきより雪解けしているがこれなら問題ないはず、、、
「 寒いっ さムいっス、、、 サむいっすよ、、、 」
自身の羽織をかぶせ、水仙が一生懸命に待雪をさする
「 だぁ~いじょーだって! まじ俺らハッピーエンジェルズなんだぜ? 」
泣きそうな顔でどうにか温めようと水仙が抱きかかえる
「 、、っゆうが 」
!!!
こんな状況ならどんな小声だって逃さないさ
すぐにパイセンに振り向く
「 、、、状況は? 」
「 見渡す限りには余計なもんはないです! あの野郎も動きなしです!! 」
「 、、、そうか 引き続き頼んだ、、、 」
死んだように『 雪解け 』るパイセン まるで動かない
、、、!!! 状況を見ろ! 考えろ!!
駆け寄りたい気持ちを グッ と押し潰す 、、、俺は頼まれたんだ
今の俺にできることをすんだよ!!!
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あれからどれくらい経った? 1分? 10分? 1時間?
いったい いつくんだよ!! 中々来ない救援にイラつく
自分の時間の感覚に自身が持てない
つい最近、店長や凪折りさん、安頭割さんにおちょくられたばかりだ
たぶんもう大丈夫だとは思うけど、
『 何もない 』時間がストレスでしょうがない
周囲を見渡す
そして何度も氷像に変化がないか確認する
「 、、、さむイぃ 寒ィっスよぉ 」
「 待雪! しっかりなさい! 後は帰るだけよ!!! 」
バヂン!!
時折、ほおを叩く音が響く
、、、あれってドラマとか映画で見るけどほんとに意味あんのか???
バヂン!! バヂン!! バヂバヂン!!
やりすぎだろ
ゾワッ
なんだ? なんだよ、、、、?!
嫌な感覚が蘇る
「 、、、さむイぃ 寒ィのよォ 」
「 だ~じょーだからって! 帰ったら牛丼でもくいっいこーぜ! 」
「 待雪! しっかり意識を保っ、、、、#$5 %%、、、 」
、、、なんでこんなやな感覚がすんだよ
もう大丈夫だろ? 見落としがないかさらに気を配る
トンっ
トトトッ
!!!!!!?????
呆然とする美冬
「 サ、、、 さムぃわぁァ、、、 サムいのは イヤなのよぉ、、、 」
別人のような声、 まるで女性の声、 まるで汚嫁さんのように、、、
待雪がニヤついた顔で美冬のお腹にナイフを突き立てる
ミんなガ 一緒ナら だイじょうぶヨォ、、、 あなたも、ソうオもうで死ょ?
いったいどうすりゃいいんだよ、、、
スカピオサ戦はまだまだ続きそうだ




