第2章 引率 ⑧
文字通りとどめを刺そうと倒れるチャラ男Aにナイフを振りかぶる
ずどっ!! びきっ びきびきびきっ
木製をやつのどてっぱらに打ち込む
ー ー ー 2軍にも意地があんだよ
なめんなよ?
宙に浮く汚嫁さんに合わせ、追いついてきた猛吹雪が
地面をえぐるようにメイスを振りかぶる
「 氷土 」
ドッバッ!!
めくれたジャリがあっという間に凍りつき
ショットガンのように宙に浮く汚嫁さんを吹き飛ばす
ようやくクリーンヒットだ
ギュッ SUPER STICKER の感触を確かめる
「 パイセン! まじ感謝っス!! 」 叫ぶ水仙
すぐに及第点がチャラ男Aに駆け寄る
「 氷結 」
刺された箇所から流れる血が止まる どうやら表面を凍らせているようだ
「 せ、先輩、、、」
大丈夫ですか? 、、、言いかけた言葉を飲み込む
~~っ!! んなわけないだろ!!
至る所から血を流し駆けつけてきたパイセン
「 ヒヤヒヤしたぜ まったく、、
、、、とにかくこれからよ これから頑張って経験を積んできゃ
どう動くべきかなんとなくわかるようになんだよ、、 」
『当たり前に』生還を口にするパイセン
、、、なんかすっげぇかっこいい こんなパイセン初めてみたかもしれない
「 美冬さん そっちの状態はどうだ? 」
「 、、、できるだけ早くセンターに連れて行きたいです 、、ね 」
具合を確かめるように、確信を持って答える及第点
「 ま、まっつぅん、、、 」 不安な顔をする水仙
とにかく、、 とにかくだ、、、 救援が来るまでだ
すぐに駆けつけてきてくれることを祈り、チャラ男Aを囲むように陣取る
「 ちっ!! 今度は上かよ 」
急にぐいっと肩を後ろに引っ張られる
「 え? 」
目の前に ストン とナイフが落ちてくる
もし俺に雄的鳳凰系襟足が伸びていたなら、パイセンは躊躇せずソレを引っ張っていただろう
だが令和系男子だ そんな襟足は存在しない、、、
どっちにしても、『引っ張られた』ことに感謝するのは
たったの1秒未満の未来の出来事となる
ストっ ストっ
ストトトトトトトトトトトトト
すぐ目の前を、少し離れた場所に、右に、左に、ナイフが降ってくる
見上げるとナイフの集中豪雨がこれからさらに降り注いでくるのがわかる
打ち上げられたナイフが弧を描き、陣取った一面広範囲にこれから降ってくることが簡単に予想できる
お荷物の俺がチャラ男Aを担いでこの範囲から離れるか? 、、、間に合うか??
1秒にも満たない逡巡の中、
ガインっ!
水仙の前に振りかぶられたメイスがナイフを弾く
ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!
ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!
ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!
ストっ ストトっ
ストトトトトトトトトトトトト
降り注ぐ雨とマシンガンのようなナイフの波状攻撃による絶望的な持久戦が始まる




