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第2章  引率 ⑦

足の速さだけならどうにか渡り合える


走る! 走る!! 走る!!! 走る!!!!




すぐ目の前でチャラ男~ズがそれぞれの得物を手に戦闘をはじめる


ガチャン ガチャンっ!

三節棍のような棒を1本に組み立てる


棒? 槍? 見たことないやつだ

片方の先端が鈍器、片方の先端が刺突用の針になっている




「 雪草! 」  水仙がピンポイントで足を凍らせる




ビュンビュンビュンビュンっ!   ぶぉんっ!


前に出る待雪

充分に遠心を乗せ、回転させた槌矛つちほこ

凍って鈍る汚嫁さんの足元めがけ横凪に払う





バシッ





先端の鈍器を軽く踏みつけ難なく止める

刹那に両のナイフを下から上に、松雪の柔らかな臓器めがけねじ込もうと迫る


どんっ


割って入る水仙  石突で阻止




まるで効いていないとばかりに武器破壊を狙いナイフを振り下ろす


ぶんっ!!   ギャインっ!!


そうはさせまいと薙ぎ払う待雪  ナイフで逸らす汚嫁さん






そして!  後ろから!!  ドタマに!!!


振り下ろす!  パッ

振り下ろす!    パッ

振り下ろす!      パッ


舞うように掻き消えては現れ避けられる



ズズッ ズズッ、、、   

衣装を引きずりこちらをニタリと笑いながら見つめる











、、、マジかよ


今のはMP(Military)直伝(Police)のブラックジャックだぞ


その辺のゾクならおねんねしてるっての











パッ


!!??     ギィンっ!!


俺のすぐ後ろで剣戟が弾ける


振り返ると両の手のナイフと二刀の十手が交差している






「 、、、っ ゆうが 」


グググっ、、、  ぎりっ ぎりぎりっ



「 少し焦りすぎだ 」  


ギリっ!  ギリギリギリ!!!    鍔迫り合う二者






 ごっ !(ゴッ!!)


カラン  カランっ






二刀の特性を活かした瞬撃によりナイフがはたき落とされる

パイセンの得意技(手首落とし)








$$$$$$$$$$$$$$$$$$








  、、、 殺る気でこい  好きな獲物を握れ



縄文だか弥生だか安土桃山時代だったか覚えてないけど、

昔、パイセンに稽古をつけてもらっ(いじめられ)たことがあった

訓練と称してそれはそれは馬鹿みたいにボコボコにされた

普通は木製とか刃物を持てば勝てるって思うだろ?


そうはならなかった


ボコボコにされるたびに本気度が増す  増していった

メリケンサック、小ぶり(法的OK)のナイフ、木製 、、、

だけど何度やってもボッコボコ  非常にむかついたんだ

ほほや太もも、二の腕、至る所あざだらけになったヒトを見てどう思う?

昨日までは清廉潔白、K-POPの稼ぎ頭のようなイケメンが傷物になってんだ

どんだけ社会的損失があんのかわかってんのかよ?!


それによ、こんなん家庭内暴力とか会社内暴力、いじめだって思われるだろ?

男としてなんか恥ずいじゃん?

平気で俺を傷物にしたこいつ(パイセン)に心底むかつくわけだ






    好きな獲物を握れ






まだまだ続くしごきを感じ、恥じも外聞も捨て、木製を握るついでに砂利を拾う

フルスイングをお見舞いすると見せかけ、

木製を  ぽんっ  とパスするかのように投げ渡す




   ?




逡巡しているアホづら目掛け、弐の太刀(ジャリ)を放る

よし!!!  決まった!!!

0.1コンマ秒  このチャンスは絶対GETだ!!


もう片方の手で握った小石を握りしめ野郎のこめかみにぶつける


  ゴッ   クリーンヒットだ!   神様まじ感謝!


ふらつくパイセン  ふらつきながらニヤるパイセン








そん時に    そん時にパイセンがこう言った













       いいね













つい怯えて追撃を止めてしまう

一般ピーポーならここでガンガン攻めるとおもう


だが俺は違う  散々こんな場面で逆転されてきた人生だ


気勢を吐いてんのか(負け惜しみしてんのか)マジで褒めてくれたのか油断なく身構える

ようやく特訓(いじめ)が終わるような雰囲気を感じる

だがもしかしたらまだまだ続く可能性もある 小石を握った手を ギュッ と握る








    手を見せてみろ








え、、、  やっと終わりか?

ようやく終わりの兆しを見せた特訓  素直に手を見せる










ほらな やっぱり、、、   違う違う 笑   逆 逆










手を見せろってゆわれたらさ

結構手のひらを見せるやつが多いんだよね



  そう    あいつの言われるままにひっくり返す



そのひっくり返した手の甲をおもいっきしぶっ叩くんだよ あいつ 鉄で

当たり前に痛いってわかるだろ?  俺は目ん玉が飛び出るほど痛かった


警察なんかじゃナイフを持った犯人に対してさ

警棒を使って当たり前に行う棒術らしいよ?










$$$$$$$$$$$$$$$$$$










カラン  カランっ


パイセンお得意のお家芸で獲物を落とす汚嫁さん





ブゥオン !!!!!!

間髪入れずに割って入る猛吹雪  冷気と雪を纏ったメイスが空を切る


パッ パッ パッ   さらに距離をとる汚嫁さん





油断なく身構える5人

前にパイセンと及第点が陣取り、後ろにチャラ男~ズと俺が並ぶ










実力的に、それぞれの能力的に、自然と最適を目指す陣を組み後の先を狙う

『これならすぐにお互い援護し合える』と感じた立ち位置となる

生死がかかっているのだ  感覚が研ぎ澄まされる










  ーーー その陣を崩そうと動き出す汚嫁さん










少し離れたところで優雅にドレスをつまんで持ち上げる










  ーーー 軽いお辞儀のような体勢をとる









その刹那   ガインっ!    何かを弾くパイセン


カランカランっ    、、、ナイフが地面に転がる














ボボボボボボボボボボっ


ドレスの中から引っ張り出したのか、ものすごい速度で打ち出してくる











ガインっ!ガインっ!ちっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ざしゅっ!ガインっ!ガインっ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!じゃりっ!ガインっ!


必死に投げナイフをさばくパイセン

発射されるナイフがあまりの勢いにあっちこっちに転がる




ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ざっ!ガインっ!

ガインっ!しゅばっ!ガインっ!ガインっ!ざしゅっ!ガインっ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ずっ!ガインっ!ガインっ!


呆然とするチャラ男~ズと俺





、、、ん?   


パイセンの体の至る所から少しずつ  そう少しずつ血が流れる


そりゃそうだ   あんなの全部さばくなんて無理だ

1本さばくのだって俺じゃ運任せだ





想像してみてくれ

バッティングセンターで 150km にセットする


横に並べたそんなピッチングマシン5台が次々に発射してくるのだ


、、、無理だろ





ガインっ!ズっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ! チッ!

ガインっ!ガインっ!ザシュッ!ガインっ!ガインっ!ガインっ! ザシュッ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ! スバっ!


呆然とする俺らの前に陣取り、必死の形相のパイセン

どんどん赤塗れなっていく







、、、まさか俺をかばうためなのか?







まさか俺をかばうためなのかっ!!??


~~~~~~っ!!  またもや自分の不甲斐なさに怒りがこみ上げてくる








!!!!!


すぐに、横にいた及第点も参戦し投げナイフをさばく


ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!

ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!ガインっ!


さばけばさばくほどナイフがその辺に転がり、

振るった腕からパイセンの血も飛び散っていく







「 スイ! 」               叫ぶ待雪

「 まっつん! 俺らまじ迷惑かけてんね 」 うなずく水仙


2人は槌矛の先を交差させ、地面に文様を描く






「「 白蝋梅ハクロウバイ!!! 」」






2人から甘い匂いが漂う

すっげぇいい匂いだ、、、なんて思う間もなく

すぐに汚嫁さんに変化が現れる   





白い  どんどん真っ白になっていく





ガインっ! ガインっ! ガインっ! ガインっ! ガインっ!

ガインっ! ガインっ! ガインっ! ガインっ!

ガインっ! ガインっ! ガインっ!



ガインっ!、、、  ガインっ!、、、   ガインっ! 、、、


ガインっ!、、、    ガインっ! 、、、


どんどん勢いをなくし、最後には白い煙が立ち昇る中、凍りつく汚嫁さん








「 まじすみませんっス 」   そういって息を切らし左右に散らばる2人








そ、そうか  こいつらも俺とおんなじ気持ちだったんだ、、、


俺もお荷物にならないよう、射線からはずれようと一瞬間をおいて駆けだそうする










「 ばか!! 『誘い』に乗るなぁ!!! 」









「 え? 」   キョトンとする待雪


パイセンの言った意味がわかったのか わかっていないのかはわからない










トトトトトトトッ











わかったのはチャラ男Aの背中にナイフが生えたことだ


いつの間にかチャラ男Aの真横に現れた汚嫁さん   ニタリと笑う

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