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木製フルスイング

チュンチュンチュン。。。








ー ー ー    朝だ








マケドの朝は早い

24時間オープンしているため、午前中のシフトは6時出勤がいつもの流れだ




俺はゆうが


ありきたりな高校生活に嫌気がさし中退

マケドで働いてハイスペックなPCを購入し、

夢の広告収入のため毎日毎日ポテトフライをあげている

揚げるってのは上げるってことだし、

フライは『 fly 』だ  ポテトで俺は fly する  

ポテトフライ担当になった際、激しく運命を感じた




いつものように出勤し、いつものように溜まったゴミを手に裏場へ向かう

厨房裏のゴミ捨て場のこ汚いドアを開け、ゴミを捨てに行く

華やかなメイン通りと違い、薄暗さを感じる


観光地の入り口、ストリートには華やかな飾り物が並ぶ

だが、日常の排泄物を捨てる裏側は、薄暗く、アスファルトには黒ずんだガムがへばりつき、夏には気味の悪い太古産まれの昆虫が現代(いま)も飛び交う


だがそんなもんだ  『 入り口 』だけ着飾っておけばいい

キラキラした『 表 』に羽虫がたかり、『 裏 』に現実がこびりつく

これは当たり前の習性だし、当たり前の習性(こと)







ぐっ ぐっ ぐっ

建物の経年劣化なのか、入り口近辺の鉄骨が錆びて膨張したのか

ドアを開くだけのことなのに軋む音が響く

ゆっくりゴミ捨て場のドアを開ける

すると、パートのおばちゃんたちがハイトンをくゆらせていた


俺を聖社員と勘違いしたのか一瞬びくつくおばちゃんたち

叱られると思ったのだろう


だが、  俺の顔を認識した途端、あざけるつらに早変わる


嫌なところを見られたからか、

あせるように、マウントを取り返すように、裏通りのシミたちが口を開く









「 ゆうちゃぁん  ねぇ ゆうちゃん  あのね、

  あともう少し  あともう少し  揚げなきゃだめよぉ?


 あれじゃお客様は満足しないわ       、、、 足りないのよぉ 」


親指と人差し指で作った輪っかを  ぎゅうっ  としぼめる

ー ー ー 的確に息子の太回りを見越した輪っかから 俺を覗く




「 揚げにも幾千の修行が必要よぉ?  しゅ ・ ぎょ ・ お

  まだまだ若い人には難しいかなぁ? 」

ハムストリングから腹直筋、大胸筋にかけ、舐め上げるような視線が這う

女の人は気づいてないかもしれないけど、そーゆー視線ってこっちからしたら嫌でも気づいちゃうし、無遠慮に見られるとやなんだ  そーゆー風に見ないでよ、、、




「 あたしが若い頃はそんな手つきじゃ  そりゃ怒られたもんよぅお ?

  ー ー ー 旦那     、、、にね? 」

ひざから内太ももにかけ、  黒鍵だけをなぞるように指先をおろしてくる

デリケート部分をさわらないでよっ!

義務教育でみんな教わったはずの敏感な部分がなであげられる

  ー ー ー んぅっ

触れるだけで鳴いてしまう鍵盤

こんなやつになんか絶対に奏でてやるもんかっ  声を必死に押し殺す




俺の揚げ方がやれ甘いだの、やれ手際が悪いだの小言を垂れてくる

裏通りのシミが誘惑の鳴き声をあげる  

こいつらは俺の fly のための路地裏の落書きに過ぎない


俺は  俺は凪折りさんがタイプなんだ、、、









なのに、


それなのになんで、、、









激しくうろたえる息子を左ポケット側から押さえつけ、急いで厨房に戻る

「 あっ ひゃっ ひゃっ 」  ぱちん ぱちんっ

ドアを閉めた先から路地裏たちの勝どきが上がる


どうしてお前はこんなにバカなんだ!!   ばかっ!!


覚えたての涙を流す息子を激しく罵る









$$$$$$$$$$$$$$$$









ポテトフライの朝は早い

午前の部、午後の部関係なしに売れる人気商品だ




食べたくなれば、最寄りのマケドに行って注文をするだけで

食べれるお手軽人気商品だ

そんなポテトフライを毎日あげている





『 こんなざこい仕事余裕だぜ 』





こう思っていた時期があった


そんなマケドの日常って意外にみんな知らないんだと思う

だから俺は、日記にしたためることにした





『 マケドの夜にこんにちは 』    と、、、









$$$$$$$$$$$$$$









ギュッ、ギュッ、    ギュうッ、、、

ポテトフライを献上する(あ げ る)ため、使い慣れた木製バットのグリップを確かめる


うん       今日の調子はいつもよりいいな




「 おはようございま~~す 」

お店につき、昼勤のナゲット担当に挨拶する

昼勤でも夜勤でも『 おはようございま~す 』という環境に

ようやく慣れてきたところだ




「 あ、 おはよ~~  今日もよろしくね~~ 」


彼女は凪折りさん

黒髪ショートで眠た気なトロンとしたおっとり系な21歳

どタイプなのですぐにこっそり情報収集してしまった先輩だ


カミソリのようなハイキックが得意で、

たいていのナゲットは目にもとまらぬ速度でふところにもぐりこんだ彼女のハイキックで沈む




「 今日もナゲット たくさん狩ってきたんっスね 」




子猫首の部分を鷲掴みに挨拶を交わす凪折りさん  今日も絶好調のようだ

首の折れ曲がり方が尋常ではない

フクロウでもそんな曲がんねえですよっ     笑顔でよいしょする


あ、「 子猫首 」ってのは親猫が子猫を持ち去る時に噛みつく部位のことな

働いてまだ間もないけど、 生きていればなんだかんだ肉屋の専門用語が飛び交う  なんだかんだいつの間にか覚えていくものなのだ


誰しも、1人ぐらい友達とか親友がいるだろ?

そいつと初めて友達になった日ってなかなか覚えてないと思う

気がついたら友達になっ(覚え)てたろ?  そんな感じ

そんな感じでさ  気がついたら覚えてるんだ

いつ覚えたのか覚えてないのに、いつの間にか当たり前になる感覚


逆にさ、

友達になった日を1人1人覚えてるやつがいたらそれはそれでちょっと気持ち悪いと感じる  、、、気味が悪い








ふぁさっ  ふぁさっ  ふぁさっ

無理に子猫首をひっつかんで引きずってきたせいか、歩んできた道順に散らばるナゲットの羽

二人を祝福する純愛の白い雪だ


  くぅ~~! 素敵っス!    恋は盲目


ふぁさっ  ふぁさっ  ふぁさっ

さっ  さっ  さっ  さっ


純雪を散らす凪折りさんの後に続き、ナゲットから抜け落ちたきったない羽をちりとりでかき集めながら後に続く


ふぁさっ  ふぁさっ  ふぁさっ

さっ  さっ  さっ  さっ


こういう如何にも粉雪を気取った毛ってさ

掃きとろうとする風圧だけでフワフワしやがる

追っかければ追っかけるほどフワフワ逃げてきやがるんだ


ちっ 恋め    かっこをつけ大人の舌打ちをする






フワフワ  フワフワ

さっ  さっ  さっ  さっ



フワフワ  フワフワ

さっ  さっ  さっ  さっ



フワフワ  フワフワ

さっ  さっ  さっ  さっ






下を向き、一心に逃げ回る羽を拾い集める

拾い集めるうちに自然と    なぜか、、、

いつの間にか無性に腹が立ってくるようになった

はじめの頃は『 これが仕事なんだ! 』と、喜び勇んでちりとりを持っていた

学生から社会人に成った感動が確かにそこにはあった


働いて、  お金をもらう


学生ではあり得ない出来事だ  社会で働くヒトになった瞬間を感じるのだ

子どもから社会の一員になる  そりゃあ気持ちが昂るってもんだ

だが、当たり前のその作業が




    、、、出勤するたび  毎日毎日続く




小学校なら6年間という節目があり、中学校なら3年間という節目、大学生なら4年間という節目がある    だが、社会にその節目はない












フワフワ  フワフワ

さっ  さっ  さっ  さっ


ー ー ー この作業は永遠に続く    節目なんてなく これからも、、、












死ぬまで、、、


「 あっ ひゃっ ひゃっ 」  ぱちん ぱちんっ












ぞわっとした  嫌でも視力(盲目)を回復させる現実


これをおじいちゃんになるまで続けるのだ    死ぬまで続くのだ


きっと、 ヒトそれぞれタイミングは違えど、 差異はあれど、 これが永遠に続く、 永遠に給料はそこまで上がらず、 永遠に税金は安くならない

それなのに必要な物はどんどん値上がりする  息苦しくなっていく

そう感じた頃にいつもの作業に腹が立つようになってくるんだろう


不満(はね)を追うちりとりから手先へ、  手先から眼球へ、  眼球から脳へ、

脳が俺に猛烈に抗議する    



いつまでこれを続けんだよ



圧迫された眼球から血液が垂れ流れるんじゃないかと感じるほど眼圧の上昇を感じる  ここ最近、  そういう風に感じるようになってしまったんだ

もう気持ちを誤魔化せない、、、











ゆうがくん  ありがとね


「 もう無理 」    そう思った頃に天使が囁く  報われた気分だ











これは当たり前の、下っ端アルバイトの俺の仕事なのに優しく接してくれる

多分、  多分だけど、 60%の確率で多分俺に気があるのかもしれない

こうやって頑張っていけば、残りの40%も俺の気持ちで埋めることができるはず

そう、 つまり100パーセント

未来のハッピーエンドを想像し、 ちりとりでかき集めながら後を追う



そしてこの一言が    この一言が鬱屈した気分をゼロに戻してくれる



どんなにひどい目にあわされても  この一言があれば許してしまう

どんなにひどい目にあわされても  またゼロから始めようよ!!



ゆうがくん  ありがとね    この一言で気持ちがリセットされる









ゴトンっ









調理場にたどり着いたナゲットが首から地面に落ちる

目線を細め、止まった瞬きの先には生気のないくすんだ黒い瞳、瞬きもせず沈んだナゲット達が洗い場の横に転がっている

光の反射をやめた暗い瞳たちが俺を見つめる



    あえ??



ゼロからやり直したはずなのに、  既視感のある死骸が俺を見つめる

そんな死骸を気にもせずに「 ぅいらっしゃいまっせ~~い!! 」

と叫ぶポテト担当者の声  陰る調理場に場違いに明るい声が響く




      あともう少し必要かな




そう言い残し、  調理場を後にする凪折りさん










暗い瞳たちと目が合う










セットは何にいたしますかぁ?


このドリンクのサイズをお伺いしま~す


ケチャップはいくつおつけしますかぁ?






カウンターの喧騒が  徐々に  徐々に遠ざかる



ふと真顔になる  静かな調理場

俺はただ   ただじっと喧騒が静まり返る空気を感じる

止まった瞬きの先にあるのは何体ものナゲット

鮮魚コーナーに打ち上げられたイカのような目が静かに俺を見つめている









  死体(あたしたち)はあといくつ必要?







  ー ー ー ゾワっ  イカれてる  俺はなんでここにいるんだ , , , ?









とっ   とっ   とっ     踵を返す凪折りさん

急に置いていかれた気になってしまい過剰に反応してしまう



「 ど  どこに行くんですか?!   い、 嫌!!   」


  ー ー ー 置いてかないでっ    ガシャン!


うろたえもつれた足が何かを蹴っ倒す

その物音に振り返る凪折りさん    、、、ただ無表情で振り返る



  ー ー ー ど  どこ見てるの?   ぼ ぼくを!  僕を見てよっっ



声にならない声で  気持ちを瞳に乗せて訴える

何の未練もなく  ただ淡々と、当たり前のように作業に戻ろうとする凪折りさん

その彼女に対し、  答えがわかりきった質問を投げかける







、、、行かないで    ここに、  ここに1人でいたくない !!







「 やっぱりこの時期は産卵時期だからあちこちいるからね 」

春風に舞うたんぽぽのような温かな笑顔の凪折りさん

「 あともう少し()ってくるね 」


遠ざかるあの人の足音、  心の距離が途切れることに過敏に不安になる





意味もなく肩を掻く    がりがりがりがりっ

交差させた両腕で     寂しさを紛らわせるように掻く

瞬きひとつせず      春 風 (凪折りさん)を見送る がりがりっ







さぁ仕事だ仕事!     そう、 仕事なんだ!!






寂しくってもめそめそしてちゃだめ!   仕事なんだから 、、、

ほほを叩いて気持ちを切り替える














ところでさ、ナゲットの産卵時期ってなんだよ!!  って思っただろ?

俺だってそうだった    最初はね!


ナゲットにハイキックをかます理由、

マケドに出勤するのに木製バットを持ち込む理由っていったい、、、


かなり無理がある話題の方向転換だけど、 そうする理由があるんだ!

毎日くすんだ瞳と向き合うと、 多分おかしくなっちゃうんだ!








でさ、でさ!  ちょっと話がそれるんだけど、

なぁんでマケドでこんな陰湿な行為が行われているのか不思議にならない?


不思議だよねっ!


そんなのかんたん!   マケドは異世界から材料を調達しているからさ!


朝、6時から10時半にかけてモーニングセットってあるだろ?

あれって、実は『羊狩り』が調達している


なんでパンを焼いたり芋を揚げるだけなのに狩りだとか意味わかんねーですよね??

俺だって最初はそうだったですのっ!


慣れって怖いもんでさ、

どうやってマケドの朝の材料が調達されているのか説明するねっ!




  、、、 へっちゃら  へっちゃら




カチャカチャカチャカチャっ

瞬きもせず早口でキーボードを叩く 数百年前に死んだ言葉が脳裏をよぎる


こういうのは気持ちを麻痺させることが大事なんだ

カチャカチャカチャカチャっ


『 無変換キー 』と『 変換キー 』の間に意図せず涙がたれる

でもそんなの大丈夫     錆びたら買い替えればいいんだ

瞬きもせず、  こぼれる涙と共にただ早口でキーボードを叩く




  、、、 へっちゃら  へっちゃら







$$$$$$$$$$$$$$








「 お~~~い|||  うぅ~が!!   そっちいっあぞぉ!!!! 」








はぁ、はぁ、はぁ、、、


意味わっかんねぇ


意味わっかんねぇよ!







最初の頃はまったく意味がわからなかった

そもそも俺、 ゆーがだし、、、


うぅーがってだれ








だがもうそんな発音には慣れた

こっちに向かって角刈りのおっさんづらで筋肉ムキムキの羊が1頭走ってくる


『 何をするんだ!やめろ!!  何をするんだ!やめろ 』


これが原料となるポテトの鳴き声だ

こんな情けない鳴き声だが油断なくバットを握りしめかまえる

初めて出会った時、生まれて初めて『 野生の世界 』を感じさせてくれた生物だ

もう油断はしない、、、




威嚇するように鳴く角刈り


運動音痴だった訳ではないと自覚している俺だが

全力疾走で回り込むように草原を走る








あいつら四足歩行だからね


けっこう速い








キーボードを買い替える回数が減った頃に、『調達』のお手伝いをさせられた

そしたらこれだ  野生動物を追いかける日々、、、


はぁ! はぁっ! ぜはっ!!


バットのグリップを確かめ、ポイントを見定める


「 こっこ      だっ!!! 」   ギュッ、、


それなりに好記録を出したシャトルランで突進してくる角刈りを躱す


振り向きざまにこめかみ目掛けて木製をお見舞いする






ブン!!!


ごきゃっ






『 な、何を!!、、、、、 』

ずざざざざざっ、、、


ビクンビクンっ


『 な、何、、、何、、、、 』






止めとばかりに上段構えの高速すり足で駆け寄り2~3発お見舞いする

筋肉ムキムキの角刈りがびたんびたんと砂ぼこりをあげながら痙攣を継続


多分、、、   擬態じゃないよな

今日の調子が良いことを改めて実感する

そうか、、、  この時のために授業でシャトルランがあったんだ

文科省が定めたカリキュラムへ改めて感謝する







「 やっぱバットの持ち手は OKG kabuto のバーテープだわ 」


ポンポンっ とバットを左手で受け止めながら

油断なく角刈りから距離を置き様子を見る






ダンっ ダンっ ダンっ

嫌でも重量を感じさせる足運びが近づいてくる

それなのにバカみたいな走度、 軽やかに走る猫みたいに近づいてくる聖社員


  ー ー ー 1m90はある安玉割さんだ


「 おうやった! おえで朝のエニューがあに合うおっ 」

角刈りを追いかけ慣れてきたのであろうバキバキのボデー、背を伸ばせば190cmは越えるであろう高身長なのに残念なほど強烈な猫背の先輩が声をかけてくる

人様に飛びかかる寸前の猫みたいで怖いんだよなぁ    猫めっ!



なんつーかさ、  お相撲さんみたいな体重がある(いぬ)がだよ?

とんでもない走度で駆け寄ってくるんだ  怖いだろ  怖いに決まっている


ラブラドール、 サモエド、 ハスキー、 バーナードが


  ー ー ー  猫のノリで飛びついてくる恐怖  体重を考えろ体重を







キュッ キュッ キュッ 


俺はうつろな顔をしながら血に濡れた木製バットをぞうきんでぬぐう

「 さすが安玉割さんです! ぼくならこんな風に追い込めないですよ えへへ 」


安玉割さんは頭突き1本だけで仕留めてきたであろうおでこを拭いながら

よくやった! ってねぎらってくれる






目尻から頬にかけてこびりついた骨の欠片や肉片が虹を描く






ほんっと頭硬いんだなぁ、、、

だが残念なほど    頭が弱い


アルバイトはどんな時も聖社員を立てる

これも最近ようやく慣れてきた社会人の嗜みだ






「 おぉしっ、うーあはあえ足をおってくれ。おえは後ろ足をおうよ

  いくおぉ、  え~~おっ! 」


ドサッ


痙攣する角刈りを荷車へと放り込む

実際に安玉割さんが持ったのは角刈りの耳たぶだ、、、

どうしたら耳たぶを後ろ足だと思うのだろうか、、、




多分だがさ行とから行があやしい、、、

らりってるのか、慢性的な頭突きにより前歯がないのが原因なのか定かではないが

悪い人ではない       、、、、、、と思う









目まぐるしく世界観が変わる日常に身を置く羽目になったせいかさほど気にしなくなってきている自分の感性を褒めたい



気味の悪い角刈り羊を気にも止めず、

咥え引きと呼ばれる異世界の生き物がよだれボールと綱を兼用したひもを引いて颯爽と厨房へと戻っていく



挨拶もよいしょも覚えたけどこの咥え引きが未だにわからない

だって見た目人間なんだもん、、、

こいつと人間との違いが未だによくわからない、、、



もしかしてそーゆー性癖のアルバイターなのかと最初の頃は思っていたくらいだ



大人の世界ってなんだか変だし風変わりだ  こんな人同級生にはいなかった

信じられないスピードを出す咥え引きの荷台に乗って束の間の休息を得る

これがマケドの日常なのだ

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