表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エチケット袋の中  作者: じゅん
1/2

醜くしぶとく生きる男の物語

この作品(作品と言う程大層なものじゃないけど)は、僕の心の内を吐き出すだけのものです。

読み手の事を考えていないし前後関係もめちゃくちゃだけど、こんな形ではあるけど吐き出さないとまた自殺しようとしてしまいそうだから、自衛目的という意味合いも込めて書いてます。

さて、僕がなぜこんなに心病んでるのかを語るには、僕の生い立ちを振り返って説明しなければなりません。


僕は日本の一般的な家庭に生まれ育ち、それなりに何不自由無く生きて来ました。

僕の母親は所謂いわゆる英才教育を徹底しようとしていました。実際には以下のような感じです。


まず、僕がまだ幼稚園年少さんの時から近所のとあるK塾に通わされました。

そのK塾は毎週火曜日と金曜日の2回やっていて、

塾へ行くとプリントを5枚渡されて、そのプリントに印刷されている問題を解いて、全問正解するまで帰れないという形式の塾です。

今こうして当時の事を思い出しながら書いてるだけでも胸が痛みます…

どこの親もそうだと思いますが自分の子供が思った以上に出来ると、「我が子は天才なのでは」と勘違いしてしまうものです。

僕の母親も例によってそうでした。記憶が曖昧あいまいですが、幼稚園を卒業する時には大抵の漢字の読み書きと四則演算を出来ていたと思います。当然他の子は塾にも行ってませんし、習得していないのが普通なのですが、僕の母親は鼻を高々にして勘違いしてしまったようです。


──この子にもっと要求したらもっと私の思うがままに、期待通りの事を返してくれるのでは?──


憶測ですがこのような事を当時の母親は思っていたと思います。


小学校入学前、ランドセルを背負って小学校に通う小学生に憧れていた僕は、ランドセルを買って貰いとても嬉しかった事を覚えています。

「小学校ってどんな所なんだろ、友達いっぱい作って、いっぱい勉強して、毎日楽しいだろうな」みたいな感じで期待に胸を膨らませていましたね。

2つ上の兄がいるのですが、兄がランドセルを背負っている姿や宿題をしている姿を見たり、学校で楽しかった話を聞いたりして、僕も早く学校に行きたいと思っていました。

僕が「学校に行くと毎日宿題貰えるんだよね。K塾で宿題貰うけどすぐ終わっちゃうから退屈。」といった事を言うと、兄の「毎日宿題めっちゃ面倒臭い。お前も通い始めればわかる。」と言う発言に対して母親が「そんな事言わないで。じゅんが折角勉強に興味持ってるんだから、余計な事言わないで欲しい」といった事を言って制していた事を何故か覚えています。

僕はこの会話から、期待ばかりを抱いていたのを少し不安な気持ちが入り込んだのも覚えています。


いざ小学校に入学してみると、とても驚かされました。

聞こえは悪いですが、大抵の漢字を読み書きし四則演算の出来る僕にとって学校で習う内容があまりにも簡単過ぎたのです。

今でも当時の授業で覚えている事は、それだけ印象的だったという事なので、断片的だけどいくつか覚えている事を箇条書きで書こうと思います。

・漢字の「帰」を習った時に隣の女の子に「俺、この漢字好きなんだよね」と訳のわからない事を言う。

(その隣の女の子の事を後々好きになってしまうので覚えているのだと思います。)

・算数の宿題をしている子に「そんなの頭の中で筆算すればすぐ終わるだろ」と生意気な口を聞く。

みたいな感じですかね。

特筆すべき事はまだまだあるんですが、それ全部書いてると長くなるし脱線し過ぎるんで今回はこの辺で止めておきましょう。

思い出しながら書いてて思ったんですが、こうして書くとう機会を設けて当時の事を語ろうとしない限り2度と考えもしなかったんだろうなって…なんだか不思議な感じですね。記憶って思い出そうとしない限り覚えているとは言わないし、覚えていると思っていても何の意味も成さないという。

脱線しますが、脳科学的な知識を披露しましょう。

「人は自分が予想していた事に反した事しか覚えない」

動物は皆、命の危険に晒された事を記憶して、次に同じような事が起こらないようにしようとします。例えば食物連鎖がわかりやすいでしょう。「あの動物は自分よりも力が強いから近付かない方が良い、見つけ次第逃げよう」といった感じで、危険を避けようと記憶します。

生きていくために知能を発達させるという進化の道を選択した人にとって、これは顕著に見られて「あの動物の弱点はこれだ」「このキノコは食べると死ぬ」といった感じで。

こうして経験から予想を組み立てて行動して行くような生き物が人です。

「こうだろう」「こうなるに違いない」と思っていた事に反した事が起こると人はそれを記憶します。

経験に反したイレギュラーを記憶して行く事で脅威を排除しようとします。

たとえそれが良い事でも悪い事でも記憶します。

だから記憶していない事は「想定した通りの事だから覚えてないのです。」

実際起きた事の全てを記憶したら、いくら脳でも限界があるのでたちまちの内に壊れてしまうでしょう。

(話発展させ過ぎて何について話したいのかわからなくなって来たゾ)

よーするに、記憶にあるという事はその人の意表を突いたからですよって事ですね。(なんか違う気がする…これもうわかんねぇなぁ…まぁ大体言わんとする事をわかってくれるだろうと信じよう←読者任せ)


話を戻しましょう。

小学校で習う内容があまりにも簡単過ぎて驚くと共に、周りの人よりも突出して出来る事から天狗になってしまった僕は勉強から距離を置いてゲームに夢中になりました。

当時大流行していた(多分)ポケットモンスターファイアレッド&リーフグリーン、サファイア、エメラルド、パール。

これにハマって時間さえあればやっていました。

当然ゲームをしたいので親から命令される事に反抗しようとします。次第にK塾へ行くのも嫌になり、宿題をサボったりするようになりました。

K塾へ行っても早く帰ってゲームをしたいので、プリントに印刷された問題を解けない、わからない、進まない、帰れないという自分の意志に反した不条理な状況に置かれた僕は泣いて泣いてひたすら泣いて、それでもわからないものはわからないし、いつまで経っても帰れないので大きなストレスを感じながらも残り続けました。昼過ぎぐらいに行き、帰るのが一番最後でK塾の閉まる時間になるまでずっと残っていた日も少なくなかったです。親はこうした状況を逆に好んでいた事でしょう。「こんな長時間勉強している、やった、いいぞもっとやれ(※あくまでイメージ)」と思っていた事でしょう。

K塾のある火曜日と金曜日の前日から嫌な気持ちになり、当日はものすごく嫌な気持ちでした。自殺という概念を知っていたらとっくに自殺していたと思います。

辛かったのは何もK塾だけではありませんでした。

[[[学校の成績]]]]←見るだけでうざい単語

数人ですが、僕の母親と同じく子供に英才教育を施している親はいて、同学年にも僕と張り合うぐらいの子がいました。僕の母親はそんな子を敵視し、当事者でもないのに「あの子には絶対負けたくない、私のプライドが許さない(実際に言ってました)」と天性の負けず嫌いを発揮して僕に勉強をやらせました。

ただでさえK塾で精神をむしばまれ、帰ったらゲームが出来るという希望を胸に帰宅した僕にとって、これ程キツイものはなかったです。

「これが終わるまでゲームは預かります。」と言われてゲーム機を取り上げられてひたすら勉強をさせられる毎日。それはまるで奴隷のようでした。ほんとに…今思い出すだけでも悲しい…なんで僕があんな目に合わなきゃいけなかったんだ…許さない…絶対に許さない…必ずいつか別の形で仕返してやるぜ…ぐへへ…

僕の母親は日に日にエスカレートして行きました。

少し悪い成績を取って帰ると大声で恫喝して、ゲームをするものならそのゲーム機を無理矢理取り上げて、学校から貰った算数のワークをK塾のように全問出来るまで何回もやらされて、間違えればワークを丸めて投げ付けられて、泣くと消しゴムを投げ付けられたり、テレビのリモコンを投げ付けられた事もありました…嗚咽し始めると早くやれと蹴られて…それでも出来なければまた同じ事の…もうやめておきましょう…書いてるだけで目尻に涙が浮かんで来ました……

つまり僕の母親は所謂いわゆる毒親なのです。

これだけでは終わりません。

僕の兄の存在です。

彼も僕と同じく母親より英才教育を受けて同じような境遇に立たされた人間です。もちろん抱えるストレスも計り知れないもので度々僕は兄からイジメられました……例えばぬいぐるみを思いっ切り投げ付けられたり、本気で殴られたり、何もしてないのにいきなり後ろから蹴られたり、公園では目に木の枝を刺されたり、ギアブロック(レゴのようなもの)で目を突き刺して来たり(今でも両目にその後が残っているが大事には至らなかった)、一番僕に影響があったのは毎日言われる罵倒の数々。汚い言葉遣いを浴びせ続けられて(兄が汚い言葉遣いを知ったのは母親から言われ続けて来たからだと今思い返せば気付く…)、嗚咽しながら泣いてばかりの毎日。

ここだけの話、近所の人が虐待を察知して警察に通報し、家に警察が来た事もありました…(母親が玄関先で誤魔化したので折角来てくれたのに助けてくれなかったけど……)


そんな毎日を送り続けながら完成した僕の人格は最悪なものです……

汚い言葉遣いで他人を罵倒するのが当たり前だと本気で思い込んで、学校では出来ない人に向かって兄や母親からやられたように罵倒をしまくり、特定の子を蹴ったり殴ったりしてイジメたり、不登校に追いやってしまった事もありました……まだ小学生で物の道理を知らない僕は、自分は何も悪い事をしていないと思っていました。学校へは親が呼び出される事が多く、兄はTPOをわきまえていたのでこんな事は無かったので、「お前はなんでそんなに問題児なのよ、これ以上お母さんに恥をかかせないで、兄を見習え」と怒鳴れる事はあっても何を言っているのか理解出来なかった。

アリの群れを見つけると、笑いながら踏み潰しまくる事が趣味で、夏にはよくセミ捕り網を持ってセミを取らずにハエや蚊を捕まえて踏み潰して殺しまくっていたのを覚えています。

ストレスの発散の仕方をそれ以外に知らなかったのだと思います。


こうしてクソ人間の土台完成♡えへへ♪♪♪

(自分で書いてて気持ち悪くなって来ました…)


話を飛躍させて中学時代に飛びます。

英才教育を受けた僕はやはり成績が良く、親からの期待を裏切ると怒られるのを恐れて勉強に明け暮れる日々を送っていました。そんな強迫観念から勉強以外の事(例えば今思っている生きる意味がわからないなど)は全く考えもしませんでした。

成長するにつれてTPOや倫理を弁えようになったので小学校の時のような酷い人間ではなくなってました。

しかし、根本の部分は変わりようがなく現在も既知の通りクソ人間である事には変わりありませんが……

中学に入るとK塾を辞めて、代わりにR塾に通い始めました。

R塾は高校入試対策に適した塾でした。

忍耐を強いる事にはすっかり慣れっこになった我慢強い僕にとって、K塾に比べるとまるで天国のような塾でした。何よりも勉強が楽しかったです。

そして月日は流れ無事、府内でも指折りのトップ校に進学して波乱万丈の高校時代へ突入。


高校に入ると同時に現在操作しているスマホを買って貰いました。

まさに文明開化ですね。

それまでも親のスマホを何回か操作した事があったのですが、自分の所有物に出来るとなればテンションMAXでひたすらスマホに没頭しました。

結果的に、世界が広がりました。

親に叱られるのを恐れて勉強しかやって来なかった僕にとって、ネットの世界という夢のような世界は大変魅力的なものでした。

世界はこんなにも広いんだなって何故かすごく安心したのを覚えています。

世界が広がった事により、色々な考えを巡らすようにもなりました。

結果、成績は最悪。

開幕直後から劣等生。

中学の頃は指折りの優等生だった僕にとってそれは、新鮮なものでしたが解放された気持ちになってとても清々しかったです。

母親も「ぐちぐち言うのは中学までだ」と言い、そんな僕を放置しました。


そして現在に至ります。

今僕がどうしてこんなにも心病んでるのかを箇条書きにしましょう。

・生きてる意味がわからない。

・生きていても迷惑でしかない。

・資源の無駄、歩くうんこ製造機

・死んだほうがマシだ。

・こんなクソみたいな人間、誰も愛してくれない。

・自分でもこんな自分の事が大嫌い。キモい。

・寂しい、辛い。

・心臓がおかしい、呼吸が辛い。

・記憶力、集中力が著しく低下したように思う。

・風邪を引いて苦しい。

・卒業するためのテストが来週から始まるけど、勉強する気が起きない。多分ダメだろうね……

・今関わってくれている人も、皆仕方無く付き合ってくれているだけで本心ではめちゃくちゃ嫌っているのではないか。

・やはり僕は孤独なままだ。悲しい。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ