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46 私の役目



扉を出ると


ここは・・・ 外なの いや ここが神の国


どこまでも続く 色とりどりの花が咲く大地


誰もいないようだけど


・・・


「セネ ここが神の国なの」


「にゃ たぶん そうにゃん」


そうか セネも初めてなのよね


「どうするの」


「進むにゃ 飛んで行くにゃん」


あっ 黒竜


セネが黒竜を召喚すると おじいさんが 魔王が飛び乗る


私が乗ると 黒竜は飛び立ち 真っ直ぐに 進んでいく


どこまでも続く青い空 花咲く綺麗な大地はどこまでも続く






「見えたにゃ 門にゃん」


えっ 門 どこ う~ん 私には まだ何も見えないんだけど


「敵にゃん」


え エルフ それに魔族


エルフと魔族を合わせて千人くらいが 下から矢や魔法で私達を狙っている


「エルフと魔族が敵なの」


「あれは神の使徒にゃ 降りるにゃん」


ええっ いやあああああっ


セネが私を抱えてジャンプした


うっ もっと ゆっくり 降りて欲しいよ


私が立ち上がると 既に500人くらいの使徒の死体が


おじいさんだろうけどね えっ 魔王


魔王が使徒を次々に斬りつけ倒していく


今までの魔王と比べ物にならないくらいに強い セネと同じくらい いや セネよりも


おじいさんと比べるとあれだけど 強すぎない 今までは力を抑えていたってこと


「セネ 魔王ってあんなに強かったかな」


「あれが魔王タナトス様の本気にゃ セネよりも強いにゃ 最強の魔王にゃん」


やっぱり セネよりも 私が知らない間に努力していたの 確かに毎日 頑張ってたけど う~ん おじいさんの動きにそっくりね


千人の使徒達はあっという間に全滅


しかし


まだいるの


前後から使徒が向かってきている


おじいさんは前に 魔王は後ろに


おじいさんはいいけど ・・・ 魔王は大丈夫なの


「セネ 魔王は」


「にゃ 作戦失敗にゃん」


魔王のほうを見ると 魔王が次々に神の使徒を倒していく


えっ 失敗って ・・・


「魔王タナトス様は強くなりすぎたにゃ 勇者のせいにゃん」


えっ 強くなりすぎた いいことじゃないの


「魔王タナトス様はここで死ぬことを望んでいたにゃん」


魔王が死を


・・・


魔王が


・・・


父や母の仇である魔王


・・・


魔王が死ぬ


・・・


「セネ 魔王に死んで欲しくない 助けないの」


「タナトス様は世界のために頑張ったにゃ 後はセネ達の仕事にゃん」


「でも 死んで欲しくない 魔王だけど 彼も勇者でしょ」


「魔王は魔王にゃん」


「魔王は毎日努力をしていたよ いつかは勇者様に追いつくために必死に 世界を守るために必死に」


「もう無理にゃ 魔王タナトス様は魔王になったにゃ もう強くなれないにゃ でもりっぱにゃん」


えっ 魔王が魔王に 意味分かんないよ 今なら 魔王が立派だと思えるけど・・・


おじいさんは既に神の使徒を全滅させて戻ってきていた そして魔王もこちらに歩いてくる


セネは魔王の所に走っていき 抱きつく


魔王は微笑みながらセネの頭を優しく撫でている


まるで親子のような感じ


・・・





しばらく 魔王とセネは2人だけで仲良く話を


そして 魔王の周りが光


魔王の10臣達が





「セネ これから どうするの」


「待ってほしいにゃ お別れにゃん」


えっ 誰と


「タナトス様は勇者の強さに憧れていたにゃ

駆け出しだったころのことを思い出し 必死に強くなったにゃ

毎日 楽しそうだったにゃ

セネがタナトス様に拾われてから 今まであんなに楽しそうなタナトス様は見たことなかったにゃ

背負っていた荷物がなくなったにゃ 1人の戦士としての日々を過ごせたにゃ

後はセネが 頑張るにゃ イリスも協力して欲しいにゃん」


セネは微笑みながら涙を


セネ


・・・


セネは 魔王の方に おじいさんも魔王の方に


私もセネの後に続き 魔王の方に


・・・


10臣は皆 涙を流しながら語り合っていた



ドナさんが私の横にきて


「イリス あなたが人族をまとめなさい あなたが王になれば タナトス様も安心できるのです」


えっ 私が王に


「イリス 私はあなたが嫌いです」


えっ


「特に その顔」


えっ


「そして タナトス様と最後の日々を一緒に楽しく過ごすなんて」


あっ


「私はタナトス様が好きです 世界のことなど忘れて生きて欲しかった」


ドナさん


「毎日 悩み 苦しみ それでも世界の人々のために生きてきました」


・・・


「イリス これだけは覚えていてください」


「ドナさん」


ドナさんが私のほうを真っ直ぐに見て


「私はあなたが嫌いです」


えっ


はぁ~


私の横にいた グニさんが私の肩をつん つん っと突っつき


小声で


「私も嫌いだよ」


はぁ~




全員が静かになったと思ったら


魔王が話し始めた






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