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ワイシャツの口紅  作者: naomitiara-tica
9/15

個室

この物語は全て創作です。モデルはありません。


ジュンに口移されで飲むワイン。



その辺に売ってる安いやつ。



でも、別な飲み物みたいに喉を熱く落ちる。



ジュンが触れたところ一つ一つに痺れが来る。



あの日....



フレンチレストランはど田舎であったが、有名店であるので、念のため2人は別々に移動して合流した。



ジュンにはマネージャーが運転してついて来たし、百子は電車とタクシーで。



マネージャーは気を利かせて、食事はせずに帰ってしまった。食事が終わる頃迎えに来ると言う。



用意された一番奥の個室。老シェフの細やかな神経を全て集結した素材を活かしたフレンチ。気の利いたワイン。日常から離れた静寂。



ジュンはこの演出に本当に喜んだ。



百子もまた美しい若いスターが自分の目の前で料理を食べてアルコールで顔をほんのり赤くしていると言う夢のような状況に酔いしれた。



ケイに呼び出されていた時は、百子も、ただ振り回されていると言う感が否めなかったが、ジュンだと10歳も年下で、相手が日本語がたどたどしいところが百子に余裕を持たせていた。



それに、今回は相手はスーパースターの階段を登っているコだ。10歳も年上の百子を女として見る筈がなかった。



なので、百子はジュンを相手に軽い妄想を楽しみつつ、久しぶりのシェフの心づくしの料理とワインを楽しむ事が出来た。



女は余裕があると、いつもより美しく輝くものだ。



『ね、百子さん。白状して?このレストラン、彼氏と来た思い出の店なんでしょ?妬けるなぁ』




『ふふ。大人をからかわないのよ?私の事よりジュン君の事聞かせて。スーパースターに興味あるわぁ』



それは本音だった。



ジュンは内緒だよ?百子さん作家だって言うけど間違っても僕が話た事なんて、書かないでよ?



と言いながら、いろんな噂話を教えてくれた。まぁ、差し障りの無いものばかりだが。



ジュン以外のこの前の2人は、それぞれに恋をしている事。だからああやって飲んで盛り上がるけどそれ以上は深入りしない事。



韓流きっての大スターの歌手が噂になってる女優とは、お互いの目隠しで、実はそれぞれに相手がいる事。だから騒がれてもどちらも否定しない事。



年齢的に本命を発表してしまうと結婚しなくてはならず、そーなると何かと問題が山積みな事。



芸能事務所は、広がっては困る噂を消すためにはどんな手段も厭わず、別な噂を流す事。



逆に炎上させてファン達を怒らせて、話題をさらったりする事。うんうん。それは百子もケイの時に経験済みだ。



よく日本人女性のオタクファンが美しい韓国スター達のボーイズラブを妄想して喜んでいるのは有名だが、いやいやどうして、結構噂のカップルが本当だったりする事。




百子はケイの話が楽しくて楽しくてすっかりワインを飲みすぎてしまった。



『百子さんはこんなに綺麗なのに、彼氏いないの?僕より10歳上だなんで絶対に嘘だ』



百子は気分良くなってペラペラ喋った。

『ふふ、私は自分の顔が嫌いで、少し作家で売れて来たから目と顎をいじったのよ。がっかりしたでしょ?』



『なぁんだ、そんな事?知ってると思うけど、韓国は整形大国だよ。


良い所に就職するために整形するのが当たり前なんだから。


多分百子さんの知ってる韓流スターで、どこもいじってない奴なんか皆無だよ?


僕も目の半分少しね?』

と、可愛く笑った。



百子はあまりのジュンのキュートさに胸が痛くなり、自分でもびっくりしたがジュンの顎に手を伸ばして指で撫でた。



するとジュンは百子の腕を掴んで指にキスした。



そしてそのまま百子を立たせて激しく舌を入れて来た。



ワインの味....百子はジュンの首に腕を巻きつけながらぼーとする頭で、この品の良い高級な部屋にはまさか隠しカメラは無いよね?などと考えていた。

ハッシュタグ


#読者募集中 #コメント大歓迎 #小説 #フレンチレストラン #韓流スター

おやおや?ジュンと深い関係に?百子なんだかんだで結構モテますね?

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