情報の裏側
この物語は全て創作です。モデルはおりません。
百子は、ケイとマネージャーに提案して見た。
ケイの原稿はこらからも自分が書く。収入もきちんと頂いてその秘密は一生守る。
しかし自分も有名になるチャンスが欲しい。
何もタレントになりたい訳でもテレビに出たい訳でもない。web作家としてそこそこ売れたいのだ....と。
その為には知名度が欲しい。ケイが大好きな作家さんだと何かで発表しても、ケイと百子は今まで何度か噂になっているから反感を買うだけだ。
それなら、その反感を逆に利用して炎上商法で名前が売れないだろうか?と。
一時的に名前が売れて、本物の文書力が試されるだろうが、名前が売れたらそこからは思いっきり実力で勝負してみたいのだ!と。
それでもしケイの評判が余りにも下がるようだったら、きっちり表の世界は諦めて、ケイのゴーストライターの仕事がある時だけに徹するから....と。
そして....
ツイッターのアカウントをケイの側近にいくつか作ってもらい百子とケイの一緒にいるところの画像を何場面か流して拡散した。
ケイのファンが再び怒りで火がついてきた頃合いで百子はweb小説の短編で恋愛小説を発表した。
ケイの売れたエッセイを読んだものなら、もしかしたらケイとの恋愛話を書いたんじゃないか?本当に2人は仕事仲間じゃなくて恋人なんじゃないか?とギリギリで想像させる内容....
全くの百子の創作なのだが....
しかしファン達は勝手に妄想して怒りまくり、小説の内容が火のついたファン達の間に一気に伝わり....
ケイの事務所にはクレームの嵐。ケイと作家の百子はどんな関係なのだ?あの内容を事務所は許してるのか?
結果、百子は売れた。
そして、ケイのエッセイも再び売れに売れた。
か、百子の人気がうなぎのぼりに反比例してケイの人気は少しずつ下がって行った。
ケイとの噂を利用して世の中に名前が知れ出した百子。このままのし上がれるかな?




