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ワイシャツの口紅  作者: naomitiara-tica
2/15

この物語働く全て創作です。モデルはありません。


ケイは、何が気に入ったのか、その後ちょこちょこ百子を呼び出した。



打ち合わせと言う名目で、カフェだったり、自分が借りてる練習用のスタジオに練習を見に来いと言う名目だったり。貸切にしたカラオケのVIPルームだったり。



ケイはスタジオやVIPルームで百子に、その日の気分で手を出した。隠しカメラにはばっちり写っている事だろう。笑い事では無い。



百子は生活に必死だったので、そうそうケイの気まぐれに付きあってられなかったが、イケメンのケイに抱かれるのは、やはり気持ちが高揚するものだった。



これは本物の恋愛では無いのだ、一夜限りの夢なのだ!と自分を抑えていたが、ケイにキスされると身体が痺れてなされるがままになってしまう。



マネージャーと言う感じの悪い男に、写真など撮られないよう十分に気をつけろと、毎回しつこく言われていた。




が、盛りが落ちた元アイドルであろうと、韓国のサセンでは無いがやはり追っかけに近いファンてのがいるものなのだ。



百子はケイとカフェで打ち合わせした時や、カラオケルームから出る時に写真を撮られ、インスタやツイッターにあげられた。




両方ともそのマネージャーって人と3人での画像なので、仕事仲間なんだろうって事に大方がなっているようだが、ケイのファンはネチネチとツイッターに投稿していた。



●びっくり!元アイドルのケイ発見!ラッキー!でも、地味な女が一緒だった。打ち合わせかな。



●見た見た。いつものマネージャーも一緒だったんでしょ?



●そーいやさ、ケイって昔から噂になった相手いなくない?



●芸能人とは付き合いません。相手を傷つけるから....とかってインタビューで答えてたよ。



●読んだ読んだ。



●じゃ、その相手が女とか?



●まさか!2人とも堂々とし過ぎてたもん。



●でも、その女、自信有り気に見えたってよ?



●そう?芸能人と一緒に写真撮られたからびっくりしてたんじゃなくて?



●何でもいいけどムカつく。その何度も同じ女ってのがちょっと引っかかる。



●まぁね、ケイももう31歳だしね。結婚とか考えてもおかしくないでしょ?



●いや、私、あんなドブスが相手だったらアンチになるわ。



●え?私、来月から公演のケイミュージカルのチケット連日で取ったばかりなんだけど?



●だからぁ。この大切な時期に馬鹿でもなかったら自分の女と一緒にいる訳無いじゃない。



●どっちにしても一時的な相手でしょ?



●それより、その地味女は何者なのよ?若いの?



●おばさんぽかったって。



●じゃ、ただのケイのおっかけでしょ?



百子はツイートを拾い読みしてファンと言う人種にただただ感心した。



それはまさに動物的な直感。



ケイと百子が何回か一緒にいただけで、しかも2人きりじゃない写真を見ても、ケイに何も興味の無い人はフーンで終わるわけだ。



しかし、いざ自分のご贔屓さんとなると、彼女達(まぁ、男性ファンもいるだろうが)は、研ぎ澄まされた感覚が働くようなのだ。



そしてそれは正しかった。



ケイと百子がちゃんとした彼氏彼女じゃないにしても身体の関係がたまにはあるという事を見透かされていたわけだから。

ハッシュタグ


#小説 #読者募集中 #コメント大歓迎 #彼氏彼女

ケイと何回かいるところを見られただけで、途端に画像が出回った百子。芸能人と歩くのは要注意でっせ!

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