悩む
この物語は全て創作です。モデルはありません。
百子はジュンの日本での恋人になった。
いわゆる現地妻って奴。
何もわざわざ大して美しく無い、年上の女と付き合う事もあるまいが?
ジュン曰く、韓国ではサセンが凄まじくて、ちょっとでも目立つ女と一緒の写真なんて撮られたら大変な事件だ。
その日のうちに動画を取られて世界中に発信。それを目を皿のようにして押しメンを見張っているオタクファン達がツイッターで拡散する。
ある意味、目立つ事は気の毒かな、彼らにプライベートなど無いに等しいのだ。
落ち目元アイドルのケイでさえ、煩いファンに百子は発見されてるのだから、WO3のメンバーなどと、べったり居たら推して知るべしだろう。
だからパッとみて恋人に見えない関係の人が好ましいと言う。
ふふふ。
百子は含み笑いする。
それ、結構失礼なんだけど?つまり誰が見ても百子とジュンは恋人には見えないって訳だよね?
まぁ、いっか。ケイの時だって似たり寄ったりだ。
ジュンが日本に来た時、マネージャーが用意したホテルで時間差で会う。
いつもジュンにはマネージャーが一緒だったし、よっぽど注意して見張られて無い限りと百子が会っているなんて思われる事はまずあるまい。
百子もジュンも子供のように、スリルある逢瀬を楽しんだ。二人はなかなか気が合うようだった。
しかし....
男に馴染み始めると、百子の悪い癖が出て来た。
ジュンを踏み台にしようなどとは勿論思わなかったが、ジュンに禁止されていた、ジュンから聞いた裏話を小説にしようと思い始めたのだ。
WO3に近づくにあたり、最初からその心づもりはあった。
しかし、こんなにあっさりとジュンと深い関係になるとは予想外だったし、実のところ百子はジュンの若い魅力に夢中だった。
ジュンも、韓国じゃ無い開放感からなのか普段の極度のストレスからなのか、体力の赴くままに百子を抱き、二人は激しく絡み合った。
百子は、はてる時にいつも思う。
ジュンが自分をこうやって抱いてくれるんなら、一生このままでいい。これ以上何を望む?今日本でも人気急上昇中のジュンに私は抱いて貰っているのだ、何回も。
しかし、ジュンが活躍しているコンサートの動画などを見るたびに(念のためコンサート会場に行くのは控えた)寂しいのか自慢なのか自分でもよく分からないのだが、このままではダメだ、このチャンスを生かすのだ、冷静になれ....と、心の声が聞こえてしまう。
百子は悩んだ。男に純愛を捧げるべきか?男と寝ても心は裏切るべきか?
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ジュンの女になりながら、ジュンから聞いた話を小説にするか悩む百子。さてどうする?