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俺?

中学最盛期かな?

 結局体育委員長ってのに落ち着いた。生徒会長はイケメン君。まぁ仲は良かったんでそれはそれで楽しかったよ。だってクラブも生徒会も一緒だし。ってか生徒会自体がほとんどバスケ部だったし。なんでやねん。

 初恋ちゃんとは3年になって同じクラスになった。もう大興奮。でも絶対バレちゃダメだって思ってた。バレたらその子が可愛そうやん。冷やかされたりしてさ。なんで気を遣うんやろ。甘いよね僕。好きな人に好きって伝えられない、それがつらかった。もっと男前に生まれてくれば・・って思った事もあった。でもそれって間違いだよね。気づいたのは大人になってからだけど。中学ぐらいの時は他の原因なんて考えなかった。ただ好きだった。


 とある友人からその子が学習塾に行ってるという情報を仕入れた。速攻で入学した。頭のレベルは遙かにその子が上。けどそんなの関係ねぇ。好きなら成せる、間違いない。僕はすぐにその子のいるレベルの教室に入った。猛勉強したよなぁ。恋すれば出来るもんだな。だって一緒の高校行きたかったから。「絶対女子校いくなよ!」がその頃の口癖。その子に「なんで?」って言われても・・。なんて答えてたんだろ。思い出せないよ。


 学習塾行くために習い事は全部やめてた。唯一続けてたのが空手。空手の先生怖かったから・・辞めれなかった。ただ何となく続けてた。そんな感じ。でもね、僕にもチャンスが来たんですよ。地元の都道府県の大会で優勝してしまったんですよ。こりゃ大変だ。平成の世の中では「空手」ってのは格好いいよね。格闘技ブームだし。でもその頃はそうでも無かったんですよ。汗臭いし、なんか違うよね。スラムダンクブームだもん。格闘技なんてダサイよね。だから学校の友達には言えなかった。空手で全国大会。今思えば言っとけば良かったな。


 そして全国大会へ。場所は日本武道館!キャンディーズだぜ?光ゲンジだぜ?中途半端な僕が輝くチャンス!地元からたくさん応援団が来てさ、横断幕とかあるわけよ。親は「やっと芽が出た。やっぱりこの子は神の子よ!」と大喜び。


なんでやねん。期待してたのは頭脳じゃねーの?

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