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幸せ?

うーん、女心。

数週間後、僕は退院した。体重は凄く減ったけどなんか満たされた気分。まだ走ったりはできないけど、まっすぐ歩くことは出来る。退院の時は彼女が付き添ってくれた。だってまだフラフラしか歩けないからね。車の運転も出来るようになった。もう少し経てば、元に戻れると思う。


それから。ずっと幸せだった。本当に心から好きだと言えた。全然恥ずかしくない。もう頭の中が彼女で一杯。仕事中も寝るときも。彼女の事で頭が一杯。

彼女だってそう。いままで相当男に苦労したらしく、こんな一途な僕に夢中になってくれた。「こんな人初めて」だそう。嬉しいね。本当は女性に優しくするしかできないだけなのに。でもそれが良かったのかもしれないね。楽しい会話に楽しいデート。色んな所に行ったし、色んなモノを2人で見てきた。彼女の職場まで毎日迎えに行き、ただ送って行くだけの数十分。その車内が僕を満たし、彼女を満たした。


彼女といると、様々な「キセキ」っぽい事も起きる。絶望的な状況から救われた事もあった。病気も彼女をみると治る気がした。毎日が本当に短い。楽しすぎてたまらない。食べるもの、見るもの聴くもの着るもの。全てが合う気がした。2人とももうこの人しかいない、そう思ってた。結婚するならこの人!お互い決めてた。



誰だってそうだよね。付き合いたての頃は本当に楽しい。だって付き合いたてから「ここが合わない」なんて思ってたらダメなんですよ。そして好きだったら自然とお互い歩み寄り、嫌いなモノが好きなモノへ、自然と2人の目線が合っていくもの。合わなければそれは本当に全て好きじゃないのかもしれないし、相手の事よりも自分の事だけを考えてるのかも知れない。




でもね、やっぱ思った事。僕は特殊な人間なんだって。コンプレックスから抜け出せない、女性に対して優しくすることしか出来ない。そんな人間なんだって。いつかそういう日が来るとは思ってたけど、やっぱり来たね。


なんでやねん、なぜダメになるの?僕たち。

さてさて。続きます。

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