あーあ?
高校二年かな。
忘れられない一瞬。
まぁ二年連続一回戦負けなんですけどね。つーか大会役員、わざとだろ。だいたい空手の全国に来る奴ってのはゴツイ野郎ばっかり。僕みたいなスマートな奴なんているわきゃないし。格好悪いよ僕。もう穴があったら入りたい、ってか過去の自分を埋め殺したい。
結局その後空手を辞め、バスケ部一本に。強豪中学出身は僕だけだったから結構優遇されてさ。だって中学の仲間はみんな有名校にいっちまったし。でもね、すぐにバレるんですよ。目が死んでる事。何やっても中途半端。終わってるよね僕。中学の時みたいな熱い教師もいないし、ただ惰性で学校行って出席取って。ただあの子に会えるからクラブ行ってた。そんな感じ。情けないったらこの上ない。この頃になるとみんな夢とか目標持ち出すよね。僕には無かった。本当に惰性で生きてた。
二年になると、僕の親友君が僕の好きな子と同じクラスになったんですよ。僕は違うクラスだったけどね。「俺に任せろ。必ずお前らを引っ付けてやるから」大きなお世話だよバカ。こっちは何年も片思いなんだよ。自分で頑張るから放っておいてくれって。でもね、その友達の言葉は今でも覚えてる。期待はしてなかったけど嬉しかった。「モテない」と思いこんでるマイナス思考の僕にとって、頼もしい友人ですよ。
色んな女の子と友達になり、どんどん意識し自分が磨かれていく。この頃が一番そういう時期かもしれないよね。相変わらず女の子が苦手で優しく接することしか出来ない僕。幼い頃からのコンプレックスは30代になった今でも続いてる。当然この頃もそう。「お前あんなバイキンと喋んじゃねぇよ」とか言われても気にしない。だからそういう虐められてたり目立たない女の子から人気あったかも。全然気にもしてなっかたけど。だって好きな人いるしね。
で、二年になって、その僕の友人君が僕の好きな子とすぐに付き合ったって聞かされた。
なんでやねん。なんでやねん。
続くぞー